Caso lo peor es arriba cuesta en bicicleta
やっぱりグアテマラの道は厳しい

2009.03.07 / Guatemala(Panajachel~Chichicastenango) 本日31km走行: Total7021km

(English)
  The road of Guatemala is very tough for bicycle. There are many mountains.



(Español)
  Hoy yo salie de Panajachel y fui a Chichicastenango en bicicleta.
 村岡さんご夫妻に見送られ、Panajachelを出発。山に囲まれているここから外にでるには、まずとにかく山道を登らねばならない。村岡さんから「上るだけで一日かかるよ」と言われ、たしかにそれくらいかかりそうだと思いながらひたすら自転車を押していると、なんとか午前中に山の上にあるSololaという町に到着。ここからもしばらく上りが続くのだが、とりあえず、ホッと一息つく。

 やっぱり山の国グアテマラを自転車で走るのは、相当キツイ。荷物を積んでいない地元の人のチャリでも上りきれない坂ばっかりなんだもん。僕自身、ここんところ、押しているか下っているかのどちらか。自転車をこげる平坦もしくは緩やかな坂道がなかなか無いのだ。下りは楽でいいじゃないかと言われそうですが、チキンバスが猛スピードで横を走っていく下り坂は、事故らないようにと精神的にものすごく気をつかう。こんな自転車旅は楽しいわけもなく・・・あぁ、グアテマラが嫌いになっちゃいそう、なんて。で、今日の目的地であるChichicastenangoの直前の道が・・・これまた厳しかった。GPSを見ると、あと3kmくらいで町に着くと。しかも下り坂。これは楽勝と思って浮かれていると、下りきったところで、待っていたのはスゴイ傾斜の登り坂。こ、これを上らないと辿り着かないのか。たった3kmの道を1時間くらいかけて進み、ようやくChichicastenangoの町に到着。

 ここ、Chichicastenangoは、グアテマラ最大の先住民族であるキチェの人たちの村。明日が、すごく賑わう日曜市ということで、教会周辺にはあちらこちらで、店を出す準備をする様子が見られました。市といっても、(食べ物以外の)買い物にはそんなに興味がないおいらですが、こういうお祭り前日のワサワサしている雰囲気は大好きなんです。始まる前ってなんかワクワクするじゃないですか。あ、ちなみにこの<始まる前>が延々と続く世界を描いた映画がありました。うる星やつらの<ビューティフル・ドリーマー>です。高校の文化祭前日が延々と繰り返される世界を描いたものなんですが・・・押井監督の名作です。見ていない人はぜひ。

 中米および南米は、スペインに征服され、スペイン語およびキリスト教を強要されたというのはご存知の通りですが、征服された後、ここ、キチェの人たちは、それまでの自分達の文化を保存すべく秘密裏に「ポポル・ブフー」という聖典を書き残したそうです。この「ポポル・ブフー」が発見された場所というのが、この村の中心にあるサント・トマス教会。キチェの人たちにとってこの村は重要な意味を持った場所のようです。町外れにある丘の上には、<バスクアル・アバフ>という神が祀られていまして。僕が行った時、ちょうど一人のおじさんが、お香を焚き、聞き取れない不思議な言葉、おそらくキチェ語で、ずっと祈りをささげていました。