Derrumbe
しかも道がない

2009.03.10 / Guatemala(Uspantan~Tactic) 本日69km走行: Total 7180km

(English)
  The road to coban was falled down. I could reach the opposite site with help by two guatemaltecos. I'm very thank to them.



(Español)
  No hay carretera a coban por derrumbe. Necesito ayuda para subir con bicicleta. Dos guatemaltecos ayudan. Gracias por la ayuda!
 今日はUspantanの町を出た後、30kmくらい緩やかな下り坂。おぉっ気持ちいい、と昨日までの辛い気分が一転し、ウキウキ気分で走る。が、30kmを過ぎたあたりから未舗装道になり、しかも上り坂。あぁやっぱりここはグアテマラなのね。

 さて、途中、なんだか交通規制をしているところがあり、車はみんな別の道を走っていく。そういえば、昨日、宿のおじさんにCobanまで行くという話をしたら、途中の道でがけ崩れがあったらしいから回り道をすることになるよ、とアドバイスをもらっていたのだ。面倒だけど迂回しなきゃいけないのかな、と思って、交通整理をしているおじさんに聞いてみたところ、「自転車ならいけるよ。まっすぐ行ってOK」と言ってくれた。きっと土砂が道の半分くらいにつもっちゃっているんだろうな、程度に思って、進んだところ・・・

 な、なんと道ごと無くなっちゃっているじゃないですか。どこが自転車だと通れるよ、なんですか!迂回ルートに戻ろうにも、すでに交通規制の場所から1時間くらい進んだ後だったので、戻るのもめんどくさい。なんとかならないかと近くにいる人に聞くと、ケモノ道のような道を教えてくれた。この道を通ると、土砂崩れのふもとまで行けて、その先に、とりあえず簡易に作った道路があり、元の道路まで行けると。うーん、とにかく行くしかないなと覚悟を決め、ケモノ道を行くことに。このケモノ道、道といってもほぼ崖下り。何もしなくても自転車がそのままズルズルと滑り落ちていく・・・下から支えながらなんとか自転車を下ろし、土砂崩れのふもとへ。土砂崩れのふもとにあったのは、簡易道路というか、人が歩いたから道になっている程度の通路。一歩踏み間違えば、下に落ちてしまいそうな危険なデコボコ道。注意しながらノロノロと進み、ようやく土砂崩れゾーンを脱出。

 後は、元の道路まで上ればいいだけだ、と思ったところ・・・対岸でケモノ道を下ってきたわけで・・・よくよく考えてみれば当たり前、当然、こちら側も同じような道が待っていたのです。これまた、メチャメチャ急な砂利道。坂が急すぎて重い自転車を進めることができない。安物の靴のせいか、砂利が滑り踏ん張れないし。これは困ったゾ、と途方にくれていたところ、山の上から救世主が現れたんです!グアテマラテコのお二人が登場(残念ながら、名前を聞く余裕がなかったです・・・大変すぎて)。手伝うよ、と言って、後ろから押してくれたのです。で、この登り坂が半端ない道のりで・・・行けども行けども、急な砂利坂が続く・・・そんな道を、ハンドルを操作する人、後ろから押す人と、交代しながら、3人で汗だくになりようやく、幹線道路まで辿り着いたのです。感謝感謝、大感謝!muchaを50回つけたいくらいのgraciasです。あぁ、このお二人が助けてくれなかったら、おいらはどうなっていたのでしょう。荷物をはずして、こんな長い坂を行ったり来たりなんて、そんな途方にくれる作業をやらねばならなかったのかも・・・と考えると、いやぁ、コワイコワイ。<急がば回れ>という諺が頭の中をグルグル。

 とにかく助けていただいたお二人にお礼をと思ったのですが、お金は受け取らないと硬派なお断りをされまして、だったら、と幹線道路沿いで売っていたジュースを3つおいらが購入しまして、3人で乾杯をしました。ホントにジュースでよかったのかなぁ。「いい旅をな!」と固い握手をしてお別れしましたが、感謝の気持ちと、この気持ちを十分にお返しできていない歯がゆさで心がいっぱいでした。



☆本日のイラストメモ「毎日洗濯したいのだが」