Selvas tropicales
リアル・ジャングルクルーズ

2009.03.20 / Guatemala(Poptun~Livingston) 本日142km(自転車106km走行): Total 7855km

(English)
  Today I went to Livingston where there is along waterfront in carib. I am interested in the local music "punta".



(Español)
  Hoy muy bien! Yo llegue a Livingston.
 Rio Dulceという町に着き、ここから船に乗って河下り。実は、これからホンジュラスに入国するにあたって、船で入ろうかなと計画してまして。Rio Dulceから河を下ってLivingstonという町へでて、その後、ホンジュラスのPuerto Cortesに入ろうかなと。

☆本日のイベントその1:ドゥルセ川の河下り
 Livingstonという町は、ドゥルセ川の河口に位置しており、Rio Dulceの町から河一本下れば到着するのです。自転車をボートの先端部に置かせてもらい、いざ出発。で、このドゥルセ川というのがなかなか見所ある河のようで・・・熱帯特有の動植物が生息しており、河を下るだけで、これらの風景を満喫できる、と。若干の期待を胸にもってはいたのですが、Livingstonの町に行くのが目的。河はとにかく自転車を漕がずにすむ、楽だ、程度にしか思っていなかったのです。ところがどっこい、この河下り、ジャングルクルーズも顔負けの迫力満点の風景が次々と現れる・・・ザ・リアル・ジャングルクルーズだったのです。いやぁ、ティカル以降しばらく封印かなと思っていた興奮心をくすぐられ、早くも封印解禁(笑)。まず、これは川なのかと思えるほど広い川幅。そして横道に入った途端目の前には、マングローブの茂る両岸が。その両岸には、点々と建っている藁葺き屋根の水上住宅。そして、おそらくそこの住人であろう人たちがカヌー(カヤック)に乗ってのんびりと河を移動している。空には水鳥が・・・と思ったら、急降下して河に頭から飛び込みなにやら魚を取っている様子。こんな風景が見られるなんて、思ってもおらず、ビデオをセッティングし忘れ、あぁ。それにしても、めっちゃ興奮しちゃいました。この興奮スイッチはなんで入ったのだろう?Mexico、Guatemalaとずっと陸路を走っていて、見る風景が同じような光景ばかりになっていたので、この風景が新鮮だったからだろうか?単純に自転車ではなく、船に乗って移動することに興奮しちゃったのだろうか?それとも、そもそも、ジャングルが好きだったからだろうか?自分の興奮ポイントを自分で分析してみても、意外と分からないものだ。それにしても、曇っていたのが残念。晴れていたら最高のジャングルツアーだったのに。

☆本日のイベントその2:プンタ音楽
 さて、Livingstonという町に来たかったのは、なんといっても<プンタ音楽>を聴くためなのです。この町には、ガリフナという先住民のカリブ族と、米大陸に奴隷として連れてこられた西アフリカ人との混血民族が多く住んでいるのです。そんな彼らの日常になくてはならない唄と踊りが<プンタ>。アフリカを起源とするガラオンという太鼓と、カリブ先住民の楽器であるマラカス、亀の甲、ほら貝などが用いられる、パーカッション音楽なのだ。宿にチェックインした後、さっそく町を散策。すると壁の向こうから、なにやら太鼓の音が・・・どうやらとあるホテルのレストランでライブが繰り広げられている様子。うーん、このホテルに泊まっているわけでもないオイラが入っちゃって大丈夫かなぁと一瞬考えたりもしたのだが、何が何でもブンタを見なきゃという思いの方が圧倒的に強く、気づいたら、レストランに入ってライブを見てました。しかも、食事も頼まず。で、このプンタ、ルンバほどリズム的に混沌としてはないかな。演奏スタイルとしては、一人の演者が一つのガラオンを叩いていたのが、ルンバとの大きな違い。今日の演奏では、高音担当のガラオン演者と、低音担当のガラオン演者の二人でカワモノ打楽器を演奏していた。彼らの叩きを見ていると、あぁなるほどこういうふうにアンサンブルを構成しているのね、と理解できる。ルンバは全然わかんなかったもんなぁ、手の動きを見てても。そんなわけで、打楽器演奏を見ると、音楽を楽しむというより、分析モードに入ってしまうのは、ドラムを長年叩いている悲しい職業病。でも、演奏はすごくよかったし、踊りでアフリカンステップがまた見れたのは嬉しかった。いやぁ、満足満足。

☆本日のイベントその3:ガリフナ料理「Tapado」
 ガリフナの名物料理は「Tapado」というスープらしい。自称食べ物研究家でもあるオイラとしてはそれは食べておかねばと、レストランに入りオーダー。値段を聞くと、意外に高い。スープなのに?メニューを見ると<Made with coconut cream, bananas, fish, shrimp and crab>とある。海鮮モノのごった煮ココナッツスープのようだ。待つことしばし、出てきた料理は・・・スープが激ウマ。カニやら海老によって出た濃厚なダシと、ココナッツの相性が意外なほど抜群。また、バナナ(といってもこちらで食事に出てくる調理用バナナ)がジャガ芋みたいでこれまたいけてる。ここんとこ、ずっとポヨ+フリホーレス+トルティーヤという食生活だったオイラのお腹と脳は久々の違った味に大興奮。あぁ、幸せ。結局食が満たされることが一番の満足刺激のようだ。