Sonrisa de volcàn
諦めなければ、いつかは微笑んでくれるものさ

2009.04.19 / CostaRica(San Jose~Alajuela) 本日80kmくらい移動(自転車18km走行) : Total 9240km走行
天気:晴れ 自転車折りたたみ:1 ネット接続:1

(English)
  Today I went to Volcane Poas again. I could see the creater!



(Español)
  Yo fuy a Volcán Poas tambien. Pude mirar el cráter hoy!
 昨日ポアス火山のクレーターが見れなかったのが心残りではあったのですが、次の地へ向かって出発することにしたのです。朝6:30過ぎに走り始めると、空は快晴。朝、走るコースは、昨日バスで通った道・・・と、右手に雲のかかっていないポアス火山が見えるわけなのですよ。こ、これは今日行けばクレーターが見れるんじゃないのか・・・オイラの心の中に葛藤が芽生え始めたのです。

 「このまま前に進んじゃうと、<火口が見れなかった>ことをずっと引きずって旅をすることになるかもよ」「でも、山の天気は気まぐれだから、今日再び行っても必ずしも見れるとは限らないし」「いいじゃん、見れなかったら見れなかったで。急いで先を進む必要なんてないでしょ」

 そう、急いで先を進む必要なんてなかったのです。それよりも見れなかったことの後悔を引きずって旅を続けるほうが、気持ち的になんかヤダ、と思ったので、ポアス火山を見るべく町に寄るよう計画を変更。ただ、San Joseまで戻るのではなく、進行方向にあるポアス火山に近いAlajuelaという町に行って、宿を確保することにしました。自転車の旅はこういった途中路での思いつきでも柔軟に対応できるのがいいところです。

 さて、ポアス火山行きのバスは、毎日San Joseを8:30に出発し、9:00頃Alajuelaを経由してポアス火山に向かう、というのは、昨日バスに乗ったので、把握済み。時計を見ると今、7:30。8時前には宿に荷物を置いてバス停に向かいたい、と逆算。スピードを上げ、Alajuelaの町へ急ぐ。

 地球の歩き方に載っていたマンゴ・ベルデという宿を見つけ、チェックイン。こんなに朝早くても、問題なく受け入れてくれました。早速、荷物を部屋に入れ、そそくさとバス停へ。え、なぜ自転車で行かないのかって?おそらく向かう先が平地にあるのならば、自転車で行くのですが、なにせ、山の頂上に向かうわけなので・・・バスに甘えさせてもらいます、ハイ。

 Alajuelaのバス停から乗り込んだところ、料金はなんと1,835コロン(往復)。昨日の半額くらいでした。そして驚いたことに、バスに乗っている客が、昨日とは比べ物にならないくらいイッパイ。おぉ、やっぱり今日は火山日和なんだな。こりゃ、期待していいかも。・・・が、バスに乗り、山の方を見ると、次第に雲がかかり始めている。まぁ、このままバスで行けばうっすら雲くらいで、見れるんじゃない、と楽天的な期待を胸に、遠くに見えるポアス火山を眺めていたのです。と・・・山の途中でなぜかバスがストップ。エンジン音が消え、そのまましばらく停車したまま。何?何事?どうやら、エンジンがイカレテしまったらしく、バスはしばらく動かない・・・と。デヴェラス!運転手のおじさんが、代わりのバスを至急よこすように携帯電話で連絡してくれているが、こんなところで、時間のロスをするとは。あぁ、火山の神様はどうやってもオイラに火山の姿を見せたくないらしい。山には刻々と雲がかかっていく・・・

 40分くらい待たされ、代わりのバスが到着。乗客全員乗り換え山頂へ。公園入り口で一旦バスを降りて、入場料を支払わなければならないのだが、受付のおねぇチャン、昨日来て火口が見れないで帰ったオイラを覚えていてくれたようで、今日は顔パスで、入れてくれた。ラッキー。到着予定から50分くらい遅れて、11:30過ぎに公園内のバス停留所に着き、急いでバスを降り、火口の見れる展望台へ。そこで見た風景は・・・

 昨日と同じ一面霧で真っ白・・・

 昨日よりは若干薄いものの、火口なんて見えない霧の世界。あぁ、なんてこったやっぱり火山の神様はオイラに微笑んではくれないのね、とガッカリ。

 かなり気分が落ち込んだまま真っ白な霧を眺めていると、なにか向こう側にうっすらと影らしきものが見える。眼の錯覚かと思いきや、どうやら、霧が薄くなってきているようで、その影が次第にくっきりと見えてきた。向こう側の山影だ!・・・そして、なんと、まるで魔法でもかかったかのように、フッと一気に霧が晴れ、それはまぁ見事な火口が見えたのです。不思議な色のカルデラ湖からモウモウと沸き立つ噴火煙・・・この時の感動といったら・・・待ち時間にいつも遅れてきて、待っている時には<なんだよ、モウ!>と思っていても、現れたら全て許しちゃう、彼女との待ち合わせのよう。会えたときの喜びは、待たされた時間の分だけ倍増。あぁ、オイラってつくづくM体質。

 とにかく、感動的な風景。こいつぁスゴイ!認定決定。火口が全貌をあらわにして、5分くらい経過、再び霧が火口を覆ってしまいました。あぁ、昨日は、待ったとしても必ずしもいいことが起こるわけではない、と思ったけど、やっぱり諦めなければ、いつかは微笑んでくれるもんなんだなぁ。うんうん。粘りは大切だ。そして、その後2回ほど、同じように霧が晴れまして。ポアス火山を堪能。いやぁ、満足満足。これで心置きなく、この地を去れるってもんです。