Mal paseo
未舗装道路を走る・・・そして雨

2009.04.23 / CostaRica(Quepos~Dominical) 本日自転車45km走行 : Total 9440km走行
天気:曇のち雨 自転車折りたたみ:1

(English)
  Today I leaved from Quepos. I wanted to go to Uvite but I couldn't arrive there because of rain.



(Español)
  Hoy yo llegue a Dominical.
 Queposの町はなんだか居心地がいい。泊まっている宿がオイラに合っていたというが非常に大きいと思うのだが、町でもおじさんに「お前、自転車に乗ってるだろ。昨日、車で道を走っている時に見かけてクラクションを鳴らしたんだよ」と声をかけられたりして。とてもフレンドリーな人たちなんです。そんなQueposの町も今日出発することに。昨日の夜大雨だったから、今朝の天気次第と思っていたのだが、青空が見える曇り空だったので、行こう、と。

 Queposの町を抜けると、ここから未舗装地帯が続く。デコボコ道で、さらに昨日の雨のせいで水溜りにもなっており、嫌なコンディション。それでも平地であるため、比較的走りやすい。未舗装道路は、グアテマラの山道で鍛えられたので、これくらいの道はなんてことないのです。

 今日の目標地点はUvitaという町にしていたのだが、その町から15kmほど前の辺りで、雲行きが怪しくなってきて、雨がポツポツ降り始めた。そろそろ雨季の時期に入り始めたのと、この辺りの熱帯雨林地帯はコスタリカでも特に降水量の多い地域らしく、雨を考慮した走りをしなくちゃと思っていたところでした。雨事情としては、午前中は比較的天気が安定しているが、午後になると、集中豪雨的な雨が降るので、なるべく午前中に走りきって、午後は早めに宿にチェックインしたほうがいい、という話を聞いてまして。まだ12時ちょいすぎなのと、雨がポツポツ降りだったので、後15km行けるか?と悩んだんですが、空がゴロゴロ言い始めたので、近くのDominicalという町で宿を探すことにしました。

 町に入って宿を探している時に<ザー>っとイキナリ本降りの雨になった。おぉ、こんなにも突然降り始めるもんなのか!とりあえず、雨宿りできるところに退避。門が開きっぱなしの家があったので、そこの軒下をお借りすることに。いやぁ、町に入っててよかった、いい判断だったなぁと思っているところに、この家のご主人らしき人が車でご帰宅。「すいません、雨宿りさせてもらってます・・・」と挨拶したものの、ほぼ無視するような態度で、家の中に入っていかれた。<そりゃ、家に帰って、軒下に知らない男が居たら、気分悪いよなぁ・・・>と考え、雨が降る中ではあるのですが、場所を移ろうと思った時、玄関から先ほどのご主人が出てきて、「これ、どうぞ」と熱いコーヒーと一つのパンケーキを差し出してくれた。おぉぉぉ、すいません、ご主人。勝手に敷地に入り込んだ旅人にこんな心温まることをしていただいて。どうやらご主人ハニカミ屋らしく、そのまままた家の中に入っていかれた。話し好きで世話好きの人にお世話になることが多いのだが、こういう、物静かな方からのさりげない心遣いというのも、心に沁みる・・・土砂降りの雨の中、1時間くらい雨宿りしたら、小降りになってきたので、ご主人にお礼を言い、出発。探していた宿は、なんとこの雨宿り宅の裏。もうちょっと行ければ、雨が降る前に宿に入れたのに・・・まぁ、素敵な出会いがあったからこれもまたヨシ、と。

 本日の宿は、キャンプが出来るという<Antorchas>。コスタリカは、高いリゾート宿もたくさんあるのですが、バックパッカー向けの安宿やキャンプ場もあり、探せば結構宿代は節約できるんです。安く済ませるために、キャンプで、と思ったのだが、この雨の中屋根もない場所にキャンプは辛いかも・・・と思っていたところ、さすが、雨の多いこの地域の宿、ちゃんと屋根がある場所にキャンプ施設がありました。ロンプラにはキャンプだと5$と書かれていたのに、おじさんは一泊10$という。えぇ~高いです、と駄々をこねたらなんとか8$まで下げてくれた。まぁ、キッチン、シャワー、トイレつきなんでいいか、とここに泊まることに。ここDominicalの町、サーファーが多く訪れる観光地のようで、他の宿は結構高い。

 そうそう、今、中米は、地球の歩き方とロンプラの二冊のガイドブックを持って旅してます(あ、あと富永マップも)。ロンプラはダラスの本屋で購入、地球の歩き方はカンクンで知り合ったラーメンさんにキューバで買ったCDと交換し貰ったのです。初めは地球の歩き方を頼りにしていたのですが、ロンプラの方が、小さい町の情報もしっかり載っていて、細かく刻みながら移動する自転車旅には、ロンプラ情報の方が使える、と途中から気づきまして。最近はロンプラを熟読してます。地球の歩き方は写真がいっぱい載っていて、一見、分かりやすい。一方ロンプラは文字ばかり・・・英語というのもあって、買ったはいいけど敬遠していたんです。が、旅を続けていると、文字だけのロンプラの方が、ガイドブックとしてはいいんじゃないかと思い始めたのです。写真で前もって見ちゃうと、町に訪れた時<あ、これ、地球の歩き方と一緒だ>という確認作業だけが心の中で行われる。一方、文字だけの場合、想像力を働かせあれこれ想った町は、大抵想像以上の趣で迎えてくれるため、心の中では、想像したイメージとの修正作業が行われる。この、心の中で行われるイメージの修正作業というのが大事。いい意味でイメージとのズレが、感動というファクターを呼び出すのではないかと思うのです。