Pasar la noche en casa de Marcia
マルシア宅にホームステイ

2009.05.03 / Panama(La Chorrera~Gamboa) 本日自転車65km走行 : Total 9848km走行
天気:晴のち雨 パンク:1 自転車折りたたみ:1
朝飯→パン+練乳 昼飯→ビックマック 夕飯→自炊ご飯 / 宿→マルシア宅にホームステイ

(English)
  Today I arrived at Gamboa. And I stayed at Marcia's Home.



(Español)
  Hoy yo llegue a Gamboa.
 本日、選挙があるようで(たぶん大統領選)、道のいたるところで、候補者のポスターが見られる。そして、自分が支持する政党の旗を掲げたり、支持する候補者のポスターを貼ったりして走っている車もたくさん見かけた。こんなにも露骨に自分の支持を明確にするとは、日本の選挙とはダイブ違うなぁと思いながらパナマシティに向かって走る。

 シティまで30kmくらいの距離なのだが、アップダウンが激しく、意外と距離が進まない。パナマの道は自転車には結構厳しいかも。昨日も「あぁこの道を自転車で走るのは大変だぁ」と思いながら車に乗ってましたもん。そんなとあるアップダウンの下り坂、調子に乗ってノンブレーキで下っていたら、目の前に穴ぼこが見えてきた。よけようと思ったのだが、あっという間に穴が目の前に・・・うまくよけきれず、そのまま穴ぼこに突入。<ガコン>という音と共に、後ろにつけている荷物の片方が吹っ飛び、後方車輪から「ガガガガ・・・」という嫌な音。慌ててブレーキをかけ自転車を止め、後方車輪を見ると、折りたたむ時チェーンを保護するために、リアディレイラーについているワイヤーフレームが変な風に曲がって、タイヤに接触している。「おぉぉ、なんてこった!」とりあえず、吹っ飛んだ荷物を取ってきて、手でワイヤーを曲げ戻し、タイヤから離す。吹っ飛んだ荷物にはハードディスクが入っているため、衝撃で壊れていないか心配・・・(結局大丈夫でした)。ワイヤーフレームの方は、元通りにはならないものの、折りたたむには支障がない程度には修復。とにかくリアディレイラーに影響がなかったのでホッとした。パナマは道がそれなりにちゃんとしていたので、油断してた。こういうこともあるからなぁ・・・道はもっと慎重に走らないと。

 ちょっと意気消沈しながら、次のアップダウンの上り道を自転車を押しながら歩いていると、路肩に停車した軽のバンが停まっていた。どうやら上り途中でエンストしちゃって困っているらしい。運転手のおじさんが「押してくれないか?」と声をかけてきたので、「いいですよ」と返事。パナマではいろんな人にお世話になっているからね。オイラも恩返しをしておかないと。自転車を脇に止め、おじさんと一緒にバンを押す。上りきったところで、なんとかエンジンがかかり、おじさんは「サンキュー」といいながら、走り去っていったのでした。

 そんなことがありながら、ようやくパナマシティに入る橋に到着。車道を走っていたオイラは、この橋に渡る手前でイカツイ顔のポリスに「ちょっと来い」と声をかけられる。どうやらこの橋を自転車で渡るには、歩道を押しながら進まないといけないみたい。ポリスのおじさん、親切にも、橋の途中までオイラと一緒に歩いて連れて行ってくれました。橋の下にはミラフローレスに続く運河が広がる。あぁパナマに来たなぁって感じ。

 橋を渡るともう12時。日曜日のためか、周囲のレストランはどこも閉まっていて・・・・でっかいMマークを掲げたお店が開いていたので、久々にビックマックを食べる。パナマだと$2ちょい出せば立派に昼飯が食えるのに、ビックマックセットは$3.95。高い。

 さて、パナマシティ近くに来たのだが、パナマシティには向かわず。実はおととい、道を走っていると、一台の車が目の前でキュッと停まり、一人の女の人が声をかけてきたのだ。彼女の名前はマルシア。「パナマシティに来るのなら、電話して。シティからちょっと離れているけど、Gamboaという所に家があるから。寝泊りOKよ」と誘ってくれていたのです。こういうご好意には、ぜひ甘えさせていただくことにしていまして。今日、そのままGamboaに行くことにしたのです。

 Gamboaまでは運河に沿った平坦道。途中ミラフローレス水門があり、一応入ってみたものの、空が今にも雨が降りそうな曇天になってきた。落ち着いて運河鑑賞という状況ではなさそうなので、別の日に改めて見にこようと、今日はさっと引き上げることに。そのまま走っていると、隣に見える運河に大型船がゆっくり走ってくる。自転車とほぼ同じくらいのスピードで運河を進む船に負けじと勝手に競争していたら、顔にポツリと雨粒が・・・そして、そのままスコールの雨が降り出した。慌てて、そばのバス停で雨宿り。この辺のバス停は、すべて屋根つきなので、雨を避けるにはちょうどよい。しばらく雨宿りしていたのだが、スコールだから止むかと思いきや、次第に本降りの様子に。15時になって、一向に止む気配が見えないので、しょうがなしに雨の中走ることにした。久々の雨中ランはやっぱり辛い・・・

 雨の中なんとかGamboaに到着。町に着いたら電話をちょうだい、とマルシアから電話番号を渡されていたのだが、電話機がない。Gamboaは国立公園に近く、どちらかといえば、田舎町。走っていると羽蟻の大群が顔にぶつかってくるような場所なのだ。どうしようかなぁと思っていると、目の前にPOLICIAの看板が。ちょうどよかった、警察でお願いして電話をかけさせてもらおうと、交番に入る。頼むと快く電話を使わせてもらえた。電話で、マルシアに到着したことを伝えると、「20分くらい待ってて、迎えにいくから」と。待つこと40分、彼女は車で現れた。「Follow me」という彼女の車を自転車でおっかけ、彼女の家に向かう。

 到着した彼女の家は、一棟に4つの住居があるアパートメントハウス。中米っぽい素朴な部屋を想像していたのだが、アメリカっぽい造りのおしゃれな部屋にちょっとビックリ。「シャワーはここで、キッチンはここ。あなたの家だと思ってくつろいでね」とマルシア。いやぁ感謝です・・・が、ひょっとしてマルシア一人住まいなの?おととい車に男性と乗っていたから・・・と思って聞くと「そうよ、一人住まい」と。そして、「これからもう一仕事あるから、出てくるわ。帰りは21時くらいになるけど、DVDでも見ながらくつろいでてね。あ、お腹がすいているのなら、お米がここにあるし、冷蔵庫に野菜が入っているから、適当にどうぞ」と言ってお出かけしてしまった。うーむ、女性の一人暮らしで、道で出会った異国のチャリダーをお誘いするとは。しかも、出会って数分の男に、部屋の鍵を渡し、そのまま出て行ってしまうとは。なんていうか、彼女の度胸というか心の広さに驚かされました。飯を作ってのんびりパナマの観光案内ビデオを見ながらくつろぎモード。うつらうつらしながら彼女の帰宅を待つ。そんな彼女が帰宅してきたのは23時。彼女、木材のお仕事をしているそうです。