Salto Ángel
これぞ、エンジェルフォール

2009.05.22 / Venezuela(Canaima) 本日自転車0km走行 : Total 9887km走行
天気:晴れ
朝飯→アレパセット 昼飯→ミートソースパスタ 夕飯→目玉焼き / 宿→車中泊(バス移動)

(English)
  Today we saw angel fall in the vicinity.



(Español)
  Hoy yo miré un alfiler del salto Ángel.
 朝4:30に起き、エンジェルフォールを間近で見るためのハイキング開始。ボートで川を渡り、森の中へ。森の中では、アメリカ人のウィリアムおじさんが張り切って先頭に。続いてロシア夫婦、ドイツ人のティオ、そしてオイラと・・・なんだか、この歩き順、今の世界状況を表しているようで面白かった。国民性って意外とこんなところで垣間見れたりもするもんなんですねぇ。そして、ウィリアムおじさんは途中でバテて後ろに後退・・・うーむ。

 森の中を結構な距離歩き回って、ようやくエンジェルフォールの全貌が正面に見れるポイントに到着。昨日遠くから見た姿とはまた違い・・・迫力溢れ、かつ神々しいその滝の姿に感激。しばらくその姿に圧倒されて、ボーっと眺め続けた。

 そして、さらに下に降りれるというので、元気のある若者4人で滝の下を流れる川に。どうやら、滝の真下には行けないらしい、残念。ここで、アルゼンチン人につられて、オイラもちょっくら泳いでみる。朝の滝の水は冷たい。それにしても、皆、水があると、すぐに飛び込み泳ぐ。これが、どこでも、なのだ。昨日、おとといと水場には何度も遭遇したが、皆、その度に毎度、飛び込んで泳いでいた。なぜそんなに泳ぎたがるのか、ちょっくら不思議。

 充分にエンジェルフォールを堪能した後、ハンモック小屋に戻り、朝食。アレパというトウモロコシを練って焼いたパンのようなものに、卵とハム。メヒコから南に下るにつれ、主食であるマサ(トウモロコシの粉)で作るものが厚くなっているのが、食べ物的に興味深い。メヒコのは薄いタコス生地だったのが、グアテマラから厚手のタコス生地になって、パナマでは餅みたいな厚さになって、ここベネズエラでは、まるでパンになってしまったのだ。それにしても、このモチモチっとした食感のアレパ、オイラ的には好みの味。

 食事後、帰り支度。それにしても、このツアー、大所帯というのもあるのだろうけど、ボヤボヤしているとほっとかれる。ゆっくり荷造りをしていたら、いつの間にか誰もいなくなっていた。慌ててボート置き場へ。

 帰りは昨日とは違う方の船頭のボートに。こちらの船頭さんは、昨日の船頭さんとは違い、見事にボートをさばく。グッドジョブ!途中、2回くらいかな、暗礁に乗り上げたのは。しかも軽い乗り上げだったので、オイラ達は川に飛び込まずにすんだ。それにしても、この水量だと、普通(特に日本では)ボートでは無理です、行けませんって判断になるんだろうなぁ。それでもやっちゃうのがベネズエラっぽい。帰りは、水量が少ない中、流れが急で、ところどころホワイトウォーターになっている川をスイスイ猛スピードで行くもんだから、そりゃもう、これ、ラフティングですよ。旅行経験豊富なドイツ人おじさんをして「このボートは今まで乗ったボートの中で一番怖い」と言わしめたボート旅でした。

 カナイマに戻り、昼食を食べ、空港へ。セスナに乗って、シウダー・ボリーバルに戻る。このセスナ、ふと運転席を見てみると・・・なんと、パイロットが新聞を読みながら操縦・・・お~い。うーん、ベネズエラだ・・・

 さて、空港に到着すると、一人の男の人が声をかけてきた。「ハポネ、キミはロライマに興味があるんだろ?」と。そうだ、ツアーに出る前、ポサダ・アモールのおじさんが、<ロライマに行ける様に一応エージェントに連絡しておいたから。空港で彼に会えるはずなので、直接話してみて>と言われていたのを思い出した。そうか、この人かと、話を聞いてみることに。とはいうものの、全然知らない人にいきなり捕まっているわけで、信頼してよいものかどうか・・・このエージェントを名乗るおじさんはフランツ。エンジェルフォールの感激から、すっかりロライマにも行く気になっていたオイラであったが、今のところ、ツアーの参加者がフランス人一人で、是非にという、フランツの誘いを半信半疑で聞いていた。そんなオイラのちょっと及び腰な姿を、行く気がないと捉えたのか、最初は1,500ボリバーレスフォルテと言っていた値段を1,400まで下げると言いはじめた。おお、これはと思って、両替レートも交渉。1$=5.5でやってもらうことになった。これだとドル払いで、254.54ドル。さらにドル払いで切りのいい払いにさせてくれと言ったところ、250$にまで落としてくれた。ただ、この値段にするから、ポサダのおじさんには言わないでくれと言われた。やはり、ポサダのおじさんを通してツアーに行くことに決めると、ポサダのおじさんにマージンが結構入るようになっているらしい。うーん、お世話になったポサダのおじさんにウソをつくのは心苦しかったのだが、しょうがない、フランツの誘いは断ったという事にしておこう。

 荷物を取りにポサダ・アモールへ戻る。やはりおじさんに「ロライマは?」と聞かれた。「いやぁ、ここで探すのではなく、サンタエレナに行って探すことにしました」とウソの回答・・・あぁ、心が痛む。こうやって、黒い人間になっていくのねん・・・ちなみに、ロライマ登山はシウダー・ボリーバルからではなく、サンタエレナというブラジルとの国境近くにある町から行くのが通常。ロライマ登山のツアー会社もサンタエレナにあるのだ。その後、フランツと待ち合わせした空港脇へ。そして案内されたのが、彼の家。・・・事務所ではなく、家なのだ。えぇ~大丈夫?そして出された一杯のコーラ。うむむ、ニシザワさんが、出された飲み物を飲むと、眠り薬が入っていて眠らされて荷物を持ってかれちゃうかもしれないから、知らない人からの飲み物には気をつけてとブログ書き込みをしてもらっていた後だっただけに、飲んでいいものやら・・・と悩んでいたのは一瞬で、結局、奥さんが作ってくれた夕食も平らげてしまいました。さて、ここで、フランツが「急に母親が病気で行けなくなった。別のエージェントに連絡して話をつけてあるから、サンタエレナまでバスで行ってくれないか?そのツアーは、6人くらいの参加者って聞いている。」と言ってきた。おぉっと。なんとなく、参加者二人でロライマ登山?ってところから怪しげな匂いを感じてはいたのだが、そうきましたか。最初からそういう段取りになっていたんじゃないの?と勘ぐってしまいました。通常のツアー料金は1,300ボリバーレスフォルテらしい。つまり、オイラが払った差額分75ボリバーレスフォルテがフランツの懐に入るわけだ。まぁ、ロライマ登山ってどこに行けばできるの?って何も知らなかったオイラにいろいろ情報をくれ、段取ってくれて、飯までごちそうになったので、まぁいいかって気になりましたけど。うーむ、今回はたまたまフランツがいい人だったけど、ツアーやエージェントは慎重に選ばないと・・・落とし穴に落ちちゃう可能性もありますな、と考え込んじゃいました。

 んで、サンタエレナ行きのバス停に行くと、同じく、フランツに頼んでいたフランス人のヤジータが待っていた。一緒にバスに乗りサンタエレナへ。21:30発の夜行バスに乗り、朝8:00頃着くという。ちょっと休みたかったのだが、ロライマ登山ツアーの出発が明日だというので、今日移動しておかねばならないのだ。ちなみに、サンタエレナまでの45ボリバーレスフォルテのバス代は自腹でした。