Salida
ロライマ登山一日目:バタバタの出発

2009.05.23 / Venezuela(Canaima~Santa Elena~Roraima) 本日自転車0km走行 : Total 9887km走天気:晴れ
朝飯→パン一個 昼飯→サンドイッチ 夕飯→スパゲティ / 宿→テント泊(ツアー)

(English)
  Today I arrived at Santa Elena to participate in the Roraima climbing tour.



(Español)
  Hoy yo llegué a Santa Elena.
 朝8:00過ぎにサンタエレナに到着。エンジェルフォールツアーの疲れからか、バス泊であったが、まぁ寝れた。

 バスを降りると、ターミナルでポリスの取調べを受けた。オイラとヤジータはターミナル端にある取調べ室に連れて行かれ、一人ずつ部屋の中へ。荷物を一個一個細々とあけさせられ、されに、服も捲り上げろと。そして、なんとパンツまで下ろされて調べられた、こ、こんな辱めは初めてだ。たっぷり時間をかけられ取調べ・・・暇なんだろうか?と思ったのだが、ここは国境の町。きっと怪しい人がウロウロしているのだろう。それだけ慎重に仕事をしているんでしょうと前向きに判断してみた。

 そして、タクシーで、代わりの代理店として紹介された<Mystic Tour>へ。話はきちっと通じているらしく、エージェントのロナウドが笑顔で迎えてくれた。ちなみにやはり、ここMystic Tourで直接申し込むと1,300ボリバーレスフォルテでした。早速ロナウドから30分くらいツアーの説明を受けたり、誓約書にサインさせられたりして・・・さらに、ネットを使わせてもらい、自転車や荷物を預かってもらっているカルタヘナの<Hostal San Blas>へ、もう一週間ベネズエラにいることを連絡。そして、スナック菓子やトイレットペーパー、虫刺されのかゆみ止めなど、必要なものの買出し。さらに、荷物のパッキングをしていたら、あっという間に10:00に。ジープが迎えに来ていて、荷物を運び込み、出発。バタバタの出発準備でした。

 今回の登山パーティは全部で8人。ガイドのホセと、ポーター(食料や細々とした必要品を運ぶ人)のチグリ、そして、オイラ、フランスのヤジータ、ブラジルカップルのジョーとジュリアン、オランダのサンダーに、アイルランドのキャロル。ロライマへの登山口へはサンタエレナより、60kmほど手前にあるサンフランシスコという町からの方が近い。一旦サンフランシスコに戻るようなカタチになり、ロライマへ向かう。未舗装のガタガタ道をジープで走ること1時間くらい。パライテプイという場所でジープを降りる。どうやらここから歩きになるらしい。昼食のサンドイッチをほおばる。パンにハムとチーズが挟んであるだけのそっけないもの。うーむ、飯はあまり期待できないかも・・・

 歩き開始。皆バックパックでそれらしい登山格好をしているのだが、オイラは一応背負えるスポーツバックに、履き古した運動靴。あんまり登山っぽいスタイルではない。スポーツバックだからか、荷物の重みがずっしりと肩にかかる。ある程度、<Mystic Tour>の事務所に荷物を置かせてもらったのだが、もっと減らしてくればよかった。ちなみに、寝袋とマットとテントは貸してくれる。もちろん自分で運ばなければならないのだが。

 割と平坦な道を結構なペースで、ひたすら歩く。今日はまだまだ序の口らしい。途中、ロライマ山とクケナン山が見え隠れする。素敵な風景だ。そうそう、自転車に乗っているって言うと、体力あるから登山もへっちゃらだよね、と勘違いされるのだが、歩くって、自転車に乗るのと違う筋肉を使うのですよ。しかも、普段は荷物は自転車に搭載しているので、重い荷物を持って歩くなんてそうそうあることじゃなく・・・いやぁ、バックパック旅行より、荷物を持たないですむ自転車の方が実は楽なんじゃないのか、なんて思ったりして。

 トイレは野に放ち、水は川の水を汲んで飲む。足や手はいつのまにか虫にさされてプッくら。ワイルドな生活の始まりです。

 日が夕刻っぽい色合いになり、そろそろ疲れ果てたころ、リオテックという川の近くにあるキャンプ地が見えてきた。ちょっぴり高台になっていて、ロライマがくっきり見えるすばらしい場所。今日はここでテント・・・ってテントは?そう、テントは二人で一つということで、オイラとヤジータは一つのテントを事務所で借りたはずなのですが、お互いが持っているもんだと思って、二人とも持ってこなかったことが判明。おぉ、なんてこった。ガイドのホセに相談して、予備に持ってきていたテントを貸してもらうことに。うーん、こんな時のために予備にテントまで持ってきているとは、ポーターは大変ざんす。さて、電気なんて当然通っていないここ。日が暮れると周囲は真っ暗に。真っ暗な中、夕食のスパゲティ・・・うむむ、お世辞にもおいしいとはいいづらい・・・

 ふと、空を見ると満天の星空が。そして、草むらの影でピカピカ光るものが・・・なんと蛍。優しい風が吹くリオテックの夜は、天から地から、オイラ達を光が迎えてくれていた。