(English)
I researched president Chavez in Venezuela. He is interesting person.
(Español)
Lo examino sobre Presidente Venezuelan Chávez.
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昨日乗った夜行バスが16:00近くにようやくカラカスに到着した。カルタヘナ行きのバスが19:00。またカラカスに来たのだが、日本領事館へ行っている時間的余裕がなさそうです・・・
・・・と、19:00に出るはずのバスが、到着していないのか、ターミナルの入り口で、20:00近くまで待たされる。待ち行列がぐちゃぐちゃになってきて、入り口付近がカオス状態。オイラの乗るバスはいつ来るの・・・?バスに乗りなれてないオイラとしてはかなり不安な一時間でした。
明日の夕刻までこのままバス移動。窓の外には、チャベス大統領のでっかいポスターが見える・・・
そう、ベネズエラといえば、現大統領はウゴ・チャベス氏。ブッシュ米前大統領を「悪魔」と呼ぶ発言をして有名になった大統領だ。この人のことをネットで調べると、チャベスの存在、そしてベネズエラ、を取り巻く世界的な動きが大きなウネリを生じつつあることが分かり、すごく興味深い。
1999年2月に大統領になったチャベスは、それまでのベネズエラの経済政策を激変させた。市場経済から国家主導の経済戦略へと切り替えたのだ。彼はキューバのカストロを崇拝しているという。キューバのような社会主義体制の確立を目指したとのこと。そうか、ここベネズエラも今や社会主義国として自立しつつある国だったのか!
ベネズエラの主力産業である石油を軸に、企業の国営化が行い、また、闇両替市場が拡大している要因になった外貨統制も、チャベスが始めたことのようです。そして、こういった経済政策のほかに、貧困層への教育・医療の充実といった民族主義的な政策も実施していて・・・この辺が、チャベスが圧倒的に国民から支持されている要因の一つらしい。が、アメリカの帝国主義の威力が強烈に及ぶ中南米において、こういった政策を強行するのは、難しいようで・・・アメリカの支援を受けた富裕層が、反チャベス運動を起こしたり(2002年の軍事クーデター)、経済制裁を受けたり(2002年の石油スト)・・・特に石油産業に依存していたベネズエラ経済は、石油ストによって大打撃を蒙り、失業者の増加、社会的混乱が生じ、しかもこの回復に長い時間がかかったようだ。この時期の社会的混乱が、今も<ベネズエラは治安が悪い>と言われている貧困による強盗、殺人を生んだみたい。チャベスの「悪魔」発言は、こういった政治的背景がある。アメリカ、特にブッシュ政権から猛烈な嫌がらせを受けたんだろうなぁ。中米、南米を旅していると、強烈な反米感情に出くわすことがよくある。日本では感じづらかった、<世界は必ずしもアメリカ的なものに同調してはいない>ことを感じる瞬間である。
反米をあらわにしたチャベスの言動は、アメリカ帝国主義に嫌気を感じてきた人民、隣国から支持を受け、彼は一種のヒーロー的存在になったように思う。米国の帝国主義のホコロビが見え始めた時代が生んだ寵児ですね。そして、ブッシュ政権末に起こった石油価格の高騰。一説によると、あの時の石油価格の高騰は、ベネズエラ、サウジアラビア、イラン、ロシアといった主要な産油国に対して、米国が敵対的な政策をとり続けたことと関係しているらしい。これによって、ベネズエラはさらに発言力を増し、ブッシュもあからさまにはチャベス攻撃をしなくなったとのこと。なるほどねぇ、世界はこういう風に動いていたのか。
こういう背景を知った上で、チャベスとオバマが交わした握手の意味を考えると、面白い。今後の動向が気になるところですな。
さてさて、オイラ自身は危険な目に会っていないので、ベネズエラの治安が悪いというのは、人づて情報なんですが・・・コロンビアとの国境付近や首都カラカスはヤバイと何度も聞かされまして。石油価格の安定によって、ベネズエラ経済も立て直しに向かっているようですが、この国は何故治安が回復しないのでしょう?バスに乗っていると嫌になるほど検問し、ターミナルでは、パンツを脱がしてまで取調べをするほどの念入りっぷりのポリスがいるのにねェ。
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