Paramnesia
デジャブ

2009.06.13 / Colombia(Don Matias~Medellin) 本日自転車52km走行 : Total 10562km走行
天気:曇のち雨 自転車折りたたみ:1 ネット接続:1
朝飯→アボガドサンド 昼飯→エンパナダ 夕飯→自炊パスタ / 宿→Palm Tree Hostal(17,000ペソ)

(English)
  Today I arrived at Medellin. I went to house of Mr.nando. Mr.nando is person whom I met in Sincelejo. He said he stayed in Medellin this week.



(Español)
  Hoy yo llegue a Medellin. Me encontré don nando.
 今日は一気に山下り。2400mくらいのDon Matiasから1000mくらいのMedellinへ。こんなに下っちゃっていいんだろうかと思うほど、坂をひたすら下る。坂の途中で見ることが出来る、眼下に広がる雲海の美しいこと・・・山間で何度も勢いのついた自転車を止め、しばらく眺めてました。それにしても、いつもながら、下りは気持ちが複雑になる。2日かけて貯め込んだポテンシャルを1時間ほどで使い切ってしまう理不尽さに・・・

 さて、ようやくMedellinに到着するのだが、実は、Sincelejoで知り合ったナンドおじさん、家族がMedellinに住んでいて、ちょうどこの時期は、Medellinに戻っているから、着いたら連絡をくれと言われていたんです。そりゃもう、お宅訪問させていただきますよ、と思うのですが、いつもながら、知らない地で、家を訪ねるのって大変なんです。小さい町ならまだしも、Medellinほどのビッグシティとなると、なおさら。しかも、今回教えてもらっていたのが、電話番号だけ。Medellinに近づくにつれ、どうしたもんかなぁと悩み始めていたのです。

 そこへ、後ろから、自転車にのった地元のおじさんが声をかけてきたのです。「どこから来た?」「どこへ行く?」「Medellinで泊まるところは決まっているのか?」「友達の家?場所は分かるのか?」と会話が続きまして。うん?この展開どこかで・・・そう、メヒコのQueretaroでAndrei宅が分からずに困っていた時に、Dr.Marioに出会った時と、あまりに似た展開だったのだ。軽くデジャブを感じつつ、おじさんが「ついてきな」と。しばらくついていくと、とある売店の前に。「電話をかけたいんですけど・・・」と言うと「携帯電話への電話だろ、だったら、ここで」と言われ、店番の少年に電話番号を書いた紙を手渡す。前から気になっていたのですが、コロンビアの道を走っているとあちこちの店先に<MINUTO CELULAR $200>と書かれた看板や張り紙があったんです。どうやら、ここでは<携帯電話の時間貸し>が商売になっているようなんです。公衆電話もあるのですが、公衆電話ー携帯電話は値段がかかるようで、携帯電話にかけるのなら、この<携帯電話の時間貸しサービス>を利用したほうがお得ってワケ。で、ここで、ナンドおじさんに電話をかけ、Medellinに到着したことを報告。家の住所を聞いてメモし、これから向かうことを伝え、電話を切る。が、街の詳細地図を持っていないオイラは、家の住所を聞いても、どちらへ向かえばいいのか分からない。ここで、先ほどのおじさんが、オイラのメモした住所を見て、「案内するよ、ついてきな」と。あぁ、ありがとうございます、助かります、と、ついて行ったはいいが、おじさんもなんとなくしか分からないようで、あっちへこっちへ。そして、やっとのことで、ナンドおじさんから聞いていた<通り>に出た。「ここの道沿いに行けば、着くはず。迷ったら近くにいる人に聞いてみて」と、おじさん。いやぁホントに助かりました。固い握手を交わし、ここでお別れ。さぁ後はまっすぐだと思いきや、意外と複雑に入り組んでいるMedellinの街、迷い迷い、おじさんと別れた後5人くらいの人たちに道を聞き、ナンドおじさん宅に向かう。と、「Yoshi、こっちこっち」と呼ぶ声が。通りの向かいを見ると、ナンドおじさんが手を振っている。あぁよかった無事到着です。

 ナンドおじさん宅にお邪魔し、一休みしていると、「近くの図書館で日本のイベントが開かれているから行ってみないか?」と誘われまして。行ってみることにしました。着いた図書館で開催されていたのが<HANA MATSURI>。どうも、日本大使館が音頭をとって、ここMedellinで日本文化を紹介する場として、4日間も開催されているイベントらしいのです。会場内では、着物や伝統工芸品の展示、書道やら切り紙やらの実演や、黒澤や溝口の映画上映、さらに、アニメ教室らしきものも開かれていました。大使館(外務省)ってこういうこともやっているんですねぇ。でもちょっと伝え方が固い気がしたのでした。紹介する映画が黒澤に溝口ですから・・・無難すぎるというかなんというか。で、一通り見た後、売店に行き、お昼ご飯としてエンパナダとコーヒーを奢ってもらっちゃいました。

 そして、ナンドおじさん宅に戻ったのですが、おじさん宅、どうやら泊まるのは難しいとのこと。泊めてもらうことを期待して来ちゃったんですが、そこはオイラの勝手な思い。いろいろと家庭の事情などもおありでしょうから、ムリは言わず、ロンプラに乗っているホステルに行くことにしました。外はシトシトと雨が降っていたのもあって、ナンドおじさんが「タクシーで行け」と、タクシーを止めてくれ、しかも料金も払っていただきまして。すみません、何から何まで・・・そして、別れ際「何かあったら、連絡をくれな。眼の手術も、娘に聞けばいいドクターを紹介できるから」と言ってくれまして。そう、レーシック手術をここコロンビアで受けようと思っていると、おじさんに相談してみたところ「だったらMedellinで。Medellinがナンバーワンだ」とホントかどうか分かりませんが、ここで受けることを勧められまして。まぁ、海外での手術なんで、不安もありますし・・・まったく知らないところで受けるより、少しは知っている人が居るところで受けた方が、何かあった時に、なんとか出来るかなと思い、ここMedellinで受けてみようかなと考えているところなんです。ちなみに、今日は土曜日。明日は日曜日で、さらに月曜日も祭日で病院はお休みのよう。時間はあるので、ちょっと考えてみようっと。