Otra bolsa
アディショナルバッグの怪

2009.06.21 / Colombia(Medellin~Caramanta付近) 本日自転車100km走行 : Total 10662km走行
天気:晴のち曇さらに雨 自転車折りたたみ:1
朝飯→自炊玉子焼き+シリアル 昼飯→カルネプレート 夕飯→カルネプレート / 宿→La MariaのCabana(7,000ペソ)

(English)
  Today I started at Medellin.



(Español)
  Hoy yo salio a Cali en bicicleta.
 また間があいてしまった自転車旅。一週間ぶりに、自転車に荷物を搭載・・・と、水とか雨ガッパとか、走りながら必要になるモノ入れとして、中米ではビニール袋を使っていたのですが、ビニール袋だとすぐにダメになるし、破れて中のものが落ちてしまうのを心配し、カルタヘナから、アディショナルバッグを使い始めたんです。ベネズエラで購入した、伸縮自在な網目状のバッグ。これ、不思議なもんで、日を追うごとに、バッグが膨らんでくるんです・・・なんでも入る手軽さから、ついつい、いろんなものを詰め込んでしまっているようで。Medellinでいらないものを捨てて少しは身軽になったはずなのに、このバッグだけは、Medellinに来る前の状態より1.5倍くらい膨らんでいる・・・おかしい。

 そんなバックを後ろに、若干ヨロヨロしながら、Medellinを出発。Medellinの街からは、しばらく緩やかな登り坂が続く。この登り坂をエイコラ登っていると、後ろから、サイクリング姿の人たちが次々に追い抜いていく・・・今日は日曜日、Medellinの人たちは、休日は自転車に乗って山登りをするみたいなのです。「調子はどうだ?」と声をかけていく人、「どこへいく?」と声をかけていく人、走りながら肩をポンと叩き走り去っていく人・・・なんだか皆さん温かいです。あまりにもたくさんのサイクリング姿の人たちが、走っているので、ちょっとしたプチレース気分。次第に急になってくる登り坂。いつもなら、早々と休憩するところなのだが、皆さんにつられて、延々こぎ続ける。この踏ん張り、一人ではなかなか出せないパワーなんです。集団心理ってヤツですか・・・不思議なもんですな。

 Medellinの街から離れ、山の奥へ入ると、サイクリングの人たちの数も減ってきて、いつもどおりのトラックとバイクに追い抜かれる一人自転車状態に。いつもより寂しさを感じるのは気のせいだろうか・・・そうそう、なんとなく、コロンビアって、情緒不安定ながら走っている。南米大陸に入って若干緊張しているのか、天気が悪いことが多いので気分が乗らないのか、あまりにも頻繁にコロンビアの人がフレンドリーに話しかけてくるので自意識が過剰気味になっているのか、素敵な人たちとの別れが重なりナーバスになっているのか、自転車がちょっとづつ調子悪くなってきているからなのか、ちょっと考えただけでもいろんな原因が思い浮かぶ。多分、この中のどれかが原因ってワケじゃなくて、これらの要因が複合的に絡み合って、妙な気分にさせられているんだろうなぁ。

 Santa Barbaraの町を越えると、一気に下り坂になった。これまで涼しかった気温が、とたんに蒸し暑くなる。ふと空を見上げると、入道雲が見える。力強くて大好きな雲なのだが、天気が悪くなる兆候の雲。天気が悪くなる前に宿に入ろうと、下り坂の勢いを借りてちょい急ぎ気味に走ることにする。

 La Pintadaの町に到着。そろそろ休んでもいい距離&時間ではあったのだが、下りの勢いがついちゃって、止まるのがもったいないと、そのまま通過。次の町までこのままの勢いで・・・と思ったのだが・・・次の町が遠かった。下り坂はすぐに終わり、アップダウンが始まり、思ったようにスピードが出せないし、なにより疲れてしまった。町まで行くことはあきらめ、道の途中で見つけたレストラン兼宿で交渉。案内された部屋は牢獄のような部屋・・・小さな窓がある四角い部屋にベッドが一つおいてあるだけ。うーん、一瞬どうしようか考えたのだが、雷がゴロゴロ鳴り始めてきたし、ポツポツと雨も降り始めてきた。8,000ペソと言われたところを7,000ペソに値切り、今日はここに泊まることに。荷物を部屋に入れていると、外は雷&大雨に。ふー、この宿に決めておいてよかった、と思ったのだが、入るときに点いていた部屋の電気が、雷の影響で停電。真っ暗な四角い部屋で何もできず・・・すぐに寝ることにしたのでした。