Doraemon
エクアドルにてドラえもん

2009.07.08 / Ecuador (Ambuqui~Cayambe) 本日自転車90km走行(車走行合せ94km) : Total 11648km走行
天気:晴 パンク:1 自転車折りたたみ:1 ネット接続;1
朝飯→ツナ缶サンド 昼飯→エンポラド定食 夕飯→カルネプレート / 宿→Hotel Gran Colombia(10ドル)

(English)
  I arrived at Cayambe.



(Español)
  Hoy yo llegue a Cayambe.
 今日は一気にQuito手前60kmにあるCayambeという町まで行ってしまおうと、朝6時半に宿を出発。しかし、ここから80km強距離がある。平坦な道ならば、全然問題ない距離なんだけど、なんせ山道。果たして辿り着けるのか?

 しばらく緩い上り坂が続く、と気づいたら、後輪がパンク。道端でサクッとチューブ交換をし、再び走り出す。Ibarraという町の手前10数kmあたりで、急な山上り開始。上りきったところで、Ibarraの町が見えてきた。11時ちょい過ぎに町に着いたので、ちょっと早かったが、昼食を食べることに。

 食堂に入ると、少年がなにやら真剣な顔でテレビを見あげながら、ポップコーンを食べている。テレビでやっていたのは、なんと<ドラえもん>。スペイン語版のドラえもん、のび太やスネ夫、ジャイアン、しずかちゃんの声は割りと似せた声優さんを使ってふきかえているのだが、ドラえもんの声が・・・イメージ違いすぎ。ドラえもんの声で思わず笑ってしまいました。そういえば・・・ドラえもんに頼りっきりでまったく成長しないテレビ版のび太。許すという文化のあるアジアでは、オオウケのドラえもんも、子供に対するしつけが厳しい欧米では、この、のび太の甘えを受け入れられない、という話をBSマンガ夜話のドラえもんの回で、話していた気がします。ここ南米の人たちには、このモラトリアムなユートピアワールドはどう映っているのだろう、と、この瞬きする間も惜しんでドラえもんを見る少年の顔を見ながら、フトそんなことを思っちゃいました。

 さて、昼飯を食べ、次のOtavaloという町に向かおうと、町外れの上り坂をエッチラホッチラと上っていると、道沿いの家から出てきたトラックの兄ちゃんが「坂の上まで乗っていくか?」と声をかけてきた。おぉ、昨日に引き続き、ありがたいお誘い。甘えさせていただきます。4kmくらいの距離、山の上まで荷台に乗せてもらう。いやぁ、短い距離でしたが、助かりました。上り坂は、車に乗せてもらい、下りを自転車で走る・・・う~む、理想的な自転車旅だ。これからも、こんな風に旅が続けばいいのだが。ドラえもんが、なんかそんな道具を出してくれないだろうか・・・アユデメ(助けて)ドラえもん~、なんてね。

 その後、Otavaloまでは緩いアップダウンの繰り返し。エクアドルの道は、なるべく山を回避するように作られている気がします。目の前に山があると、グルッと迂回するような感じで道が作られている。遠回りにはなるんだけど、ムチャな山道ではない分、コロンビアに比べて、自転車には優しい。とはいうものの、アンデスの端っこのこの場所、平坦なのは町中くらい。基本的にはアップダウンの道が延々続き、キツイっちゃぁキツイ。

 さて、到着したOtavaloは土曜市で有名な町。あいにく、今日は水曜日なので、町は静か。時間的に辛かったら、Otavaloで一泊というのもアリかなと思っていたのだが、車に乗せてもらったのもあって、まだ14時。後30kmほど先にあるCayambeには、なんとか日暮れ前に到着できそうな感じだったので、このまま走ることにした。独特の衣装を着たインディオの人たちとすれ違いながら、町を抜ける。

 眺めはよいのだが、次第に急な上りになっていく道。結構辛くなってきた。やっぱりOtavaloで泊まっておけばよかったかな、と若干後悔しながらも前に進む。El Cajasという町でピークになり、その後一気に下ってCayambeには17時過ぎに到着。あ~疲れた。で、早速宿を探そうと、地元のおじさんに聞いてみると「4ブロック先にGran Colombiaというホテルがあるよ、そこは安いはず」と教えてくれた。行ってみると、一泊13.5ドルとのこと。うーむ意外と高い。別のホテルで33ドルとか言われちゃったから・・・エクアドルって実は宿は高いのか?しょうがないので、13ドルにまけてもらって、ここに泊まることにした。自転車を入れ、お金を払おうとすると、「やっぱり10ドルでいいや」と、ホテルのオーナーの一言。え?・・・ありがとうオーナー!それはオイラがチャリダーだからですか?