La mitad del mundo
00°00.000'

2009.07.09 / Ecuador (Cayambe~Quito) 本日自転車76km走行 : Total 11724km走行
天気:晴 パンク:3 自転車折りたたみ:1 ネット接続;1
朝飯→ツナ缶サンド 昼飯→朝食定食 夕飯→中華プレート / 宿→Blue house hostel(7ドル)

(English)
  I arrived at Quito.



(Español)
  Hoy yo llegue a Quito.
 Cayambeの町を出て5kmほど走ると、<La mitad del mundo>と書かれたオレンジ色の看板が見えた。手元のGPSを見てみると、北緯1度を切っている。そう、ここは緯度0度ポイントなのだ。自転車を降りて、GPSの緯度情報を見ながらソロソロと進む。GPSがジャスト<00°00.000'>を示す。思った以上に気分が高揚している。この旅に出るまで、まさかこの足で赤道を跨ぐ人になれるなんて思わなかったんですよぉ。さてさて、意味的には緯度0度ではあるのですが、ここはただの道路上。道路上に存在する想像上の<赤道線>を越えたことを写真で残すにはどうすればよいか?緯度0度ポイントの道路上で、赤道という形而上学的意味を実体に置き換えるための変換方法についてあれこれ思考してみる。クリストファードイル師匠ばりに、太陽光をレンズにフレアさせて・・・とも思ったのだが、あいにく太陽は薄い雲に隠れ、弱い。ふと、横を見ると、なにやら石碑らしきものがある。そこを目指して、ちょっと回りこんで入ってみると、そこは広場のようになっていて、0度線らしきまっすぐなラインが石造りで刻まれているではないですか。「おぉ、コレコレ」と、ここで記念撮影。受付らしきものはあるのだが、早い時間だったせいか、誰もいない。気分が盛り上がっていたオイラは、一人ではしゃぎまくってしまいました。

 で、赤道に来たらぜひ試してみたかったのが、水の渦実験。実は、この道ではなく、Quitoから北上した道の赤道地点に、赤道博物館なるものがあって、そこでは、見世物として水の渦実験とか、卵立てとかがあるらしいのですが、ここはそういうものはない。しょうがないので、手持ちのアルミホイルで、漏斗らしきものを作り、水をいれ、色のついた紙を浮かべ、そぉっと水を抜いてみる・・・う~ん、よくわからない。まっすぐ落ちているようであるが・・・0度線から離れた場所でやっても同じような水の落ち方をするし。物理学的に考えると、そもそも、水が落ちる際、地球の自転にともなうコリオリの力という力が働き、北半球だと反時計回り、南半球だと時計回り、コリオリの力の影響を受けない緯度0度線上だと渦ができない、と言われているのだが、適当に作った漏斗で、しかも手持ちでやるような実験では、コリオリの力以上に、漏斗のいびつな形とか、傾きによって働く力の影響の方が強くて、検知できないみたいだ。そうだとすると、見世物としてやっている赤道博物館での水の渦実験はどうなっているのだろう。Quitoに着いたら、赤道博物館に行って確かめてみたいっ。

 意外と長い間、この緯度0度地点で気分的に楽しんだ後、Quitoに向けて出発。Guayllabambaという町までは、緩やかなアップダウンが続き、快調に走る。これは思ったより早めにキトに着きそうだ、と、Guayllabambaで早めに昼食を取ることにした。時間的に11時前だったため、食堂はまだデサユノ(朝食)メニュー。1.5ドルの朝食メニューの昼飯を食べ、出発しようとすると、前輪がパンクしていた。店先でパンク修理。チューブを取り外す時、リムのスポークスを止めるニップルがユルユルになっていたのに気づいた。あいにく、ニップル回しは、後部カバンの奥に入っている・・・取り出すのが面倒だったので、手で締めて、走り出したのだが・・・しばらく走るとまたパンク。そして、またニップルがユルユルになっている。ニップルがユルユルになると、スポークスがチューブに当たってしまい、その影響でパンクが起こると思われる。3回目のパンクの時に、ようやく後部バックからニップル回しを取り出し、締めなおしてから、パンクが起こらなくなった。

Guayllabambaを過ぎると、Quitoに向けて最後の上りが始まった。一気にスピードダウン。Quitoに近づくにつれ、道脇に1kmごとに距離をカウントダウンした表示が置かれていたので、それが減るのを楽しみに、少しずつ進む。3km・・・2km・・・1km・・・山の上に到着!したのだが・・・ここが首都のQuito?と疑問を感じるほど、まばらに存在する店や家々。しかも手持ちのGPSではキトポイントまでまだ15km以上離れている。どうやら、カウントダウン表示は、Quitoの入り口までの距離表示だったみたい。ここはまだQuitoの入り口。目指すQuito NewTownのセントロまでは、まだまだ距離があるってことだ。ガッカリ。14時に入り口なる地点に到着したのだが、宿に着いたのは17時過ぎ・・・あぁ、Quitoの街はでかい。しかも、街に入ってから起伏がありすぎ。疲れ果てて、お目当ての宿、Blue House Hostelに入ると、部屋に案内される前に「お前はshoの友達か?」と。「そうです」と言うとそのまま、奥の部屋でスペイン語学習中のshoさんのところに案内してくれまして。いやぁ、久々にshoさんと再会です。近くの中華レストランに一緒に飯を食いに行き、食事しながら、グアテマラ以降のお互いの旅談義。うむむ、日本語をこんなにしゃべったのは久々だぁ。