Durisimo submarinismo
ガラパゴス二日目:試練のダイビング

2009.07.14 / Ecuador (Galapagos:Isla SantaCruzのPuertoAyora) 本日自転車0km走行 : Total 11724km走行
天気:晴時々曇
朝飯→パン+バナナ 昼飯→船でサンドイッチ(魚の撒き餌になったので、陸に上がってカルネ定食を食べる) 夕飯→パン / 宿→Hotel Sir Francis Drake(10ドル)

(English)
  Today I dive in galapagos sea. It's tough for me because the wave was very strong.



(Español)
  Hoy hice el buceando en Galapagos.
 ガラパゴス二日目。早速ダイビングなのだ。勢いで申し込んじゃったゴードンロックスポイントへのダイビング、後でネットで調べてみると相当タフなポイントらしいではないですか・・・

 そういえば、昨日、申し込んで以来、PADIのライセンス、全然チェックされなかったのだが・・・「ライセンス持っているよね」「ハイ」。やりとりはコレだけ・・・大丈夫なのだろうか?タフなゴードンロックス、オープンウォーターライセンスしか持っていないオイラでも潜れますよね・・・

 朝7:30、店に行くと、昨日の晩もう一度ダイブショップに行って、合わせておいたウェットスーツ等が車に運び込まれている。オイラは、おそらく今日一緒に潜ることになるであろう人が話しかけてきたので、しばし雑談。

 そうこうしている間に、今日一緒にダイビングをする人たちが集まってきた。今日のダイビングメンバーは5人。イギリス在住のドイツ人ロードと、オーランドブルーム似で、勝手にオーランドと呼んでいたおいらのバディと、ダイビング歴が長いジョンと、ジョンの彼女。

 タクシーに乗って、船のある場所へ移動。船がバルトラ沖にあるとのこと。バルトラ島って昨日飛行機で降りた場所・・・昨日来た道を戻る。再びサンタクルス北端の港に到着。ここで、船に乗り込みいざゴードンロックスへ。

 沖にでるにつれ、次第に荒れてくる波。うっ、ヤバイ、これは、船酔いになりそうな感じ・・・

 若干気分が悪くなりつつ、ゴードンロックスの手前で、一応チェックダイブをするという。ガラパゴスでのダイビングが初めてな3人、オイラとロードとジョンの彼女がフル装備で、海の中へ。いつもどおり、オイラは沈めなかったので、錘を増やしてもらうことに。

 チェックダイブ後、沖へ。さらに波が荒れる。そして、見えてきたのは二つのそびえ立つ岩。ここがゴードンロックスらしい。二つの岩の間を見てみると、渦巻きのような波が・・・ダイブマスターが言うには「ここは別名洗濯機と呼ばれている」と。まさに洗濯機っす、ヤバイくらい変な波がたっている。まさか、この中に飛び込むんじゃないでしょうね・・・いや、そのまさかで、岩と岩の間のポイントにエントリーするのだ。えぇ、ここ、流れが渦じゃないですか・・・そう、流れが急だから、急いで水の中に入る、船から皆いっせいに降り、確認してすぐに潜るからと言われ、「1、2、3」の合図でバックロールで、海へ・・・入ったのはいいのだが、やっぱり渦に巻き込まれる・・・こ、怖い。思わず、息が荒くなる。い、いかん、このままでは、ボンベの空気を過剰に使ってしまう、とレギュレーターをはずすと、波が口に・・・慌ててまたレギュレーターを口に。半分パニックになりながら、ダイブマスターをみると、<もう、潜るぞ>サイン。揉みくちゃにされる海上でバタバタしているより、水の中の方が、落ち着いて行動できると、以前習ったことを思い出し、水の中へ。

 水の中に入ると、楽になった。呼吸を落ち着かせて、皆の後へついていこうと前を見ると、なにやら<ハンマーヘッドシャークがいるぞ>サインを出しているではないですか。早速!と、思って前に進もうとするのですが、水の中も、結構海流があり、思ったように進めない。さらに、水の透明度もあまりよくなく、先のほうが見えにくい・・・モタモタしているうちに、ハンマーヘッドシャークは行ってしまいました(泣)。先の方に、それっぽい後姿影は感じたのですが・・・ハンマーヘッドは前を見なけりゃ意味がない!あぁ、もっとハッキリ見たかった!

 水の中では、3歩進んで2歩戻されるような感じ。それだけ海流の流れが強いのだ。止まる時には岩にしがみつかなきゃいけないので、手袋(軍手)を装着しての潜りなんです。

 う~ん、それにしても、ここは初心者が入るようなポイントぢゃないです。徐々に慣れてはきたのですが、流れの激しい水の中って大変。後半は順調に進めるようになったのですが、前半のバタバタが響いて、ボンベの空気残量がデンジャーゾーンに!他の皆さんはまだまだ残っているようなので、しばらく潜りを続行する中、ジョーがオイラと一緒に浮上してくれまして。あんたのボンベには、まだたんまり空気は残っているのに・・・すまんです、ジョー。で、浮上したはいいものの、海面に出る前にウェイトタイムを取ろうとしたら、勝手に体が浮いてしまう・・・ジョーが<まだ、海上に出ちゃダメだ>とサインを出し、オイラもそう思っているのですが、体が勝手に浮いてしまうのです。なんとか浮力に逆らいながら、5分間、待機して、海上へ。船に上がって、ジョーに、空気の抜き方を改めて教わっちゃいました。BCDの空気抜き用紐の存在をすっかり忘れてました・・・

 さてさて、上がったはいいものの、船の上は波でグラグラ。水中では気分は落ち着いていたのですが、この揺れでまた気持ち悪くなってきた。残りの皆さんが戻ってきて、船は一旦ゴードンロックスを離れ、凪いでいるポイントへ移動。ここで、昼食のサンドイッチを食べることになったのだが・・・オイラは気分が悪くて、とても食欲がでない。「もう1ダイブあるんだから体力つけとかなきゃ」という勧めで、とりあえず、一個だけ食べる。

 しばらく休憩した後、再び、ゴードンロックスポイントへ・・・強烈な波が船を揺らす・・・うぅ、ヤバイ、気持ち悪さが増してきた・・・先ほど食べたサンドイッチは見事に魚の撒き餌になったのでした。

 こんな様子のオイラを見て、皆さん「大丈夫か?潜れるか?」と心配してくれたのですが、ハンマーヘッドシャークをクッキリと見たいがため、「大丈夫、潜れます」と強気の返事。まぁ、実際、船の上で待機しているより、水の中に潜っちゃったほうが楽なのだ。ドボン!と、先ほどと同じように、洗濯機の渦のような水の中へ。今回はバタバタすることなく、サッサと水の中へ・・・二本目は、ついにハンマーヘッドシャークは現れず(涙)代わりといってはなんですが、二本目のダイブでは、亀やアシカと遭遇し、一緒に泳ぐことはできまして。これは楽しかった。それにしても、ガラパゴスの海の中、すごい魚群です。魚が多いなぁと感じたカーニョ島より、さらにスゴイ数の魚が泳いでいる。さすがガラパゴス、海の中も生き物の楽園です。

 で、二本目は落ち着いて潜っていたつもりだったのに、オイラだけまたもやボンベの空気がデンジャーゾーンの500に・・・呼吸は上手くできているつもりだったのに、やはり上級者の息の長さには及ばないってことですね。今日一緒に潜っている他の4人は皆相当な潜り経験も持ち主ばかり。思い知らされました。で、今回は、浮上ではなく、バディのボンベ空気を借りてしばらく泳ぎ続けることに。訓練では、やったけど、バディのボンベを借りて、長時間泳ぐのは初めて。ありがとうオーランド。5分ほど泳いだ後、オーランドの空気残量も減ってきたので、オイラだけ、浮上。それにしても、皆さん、どんだけ息が長いんでしょう・・・っていうか、今回は、オイラが興奮しすぎて息が乱れちゃったのかなぁ・・・

 帰りの船は相変わらず揺れまくり。完全にダウン。ボートの真ん中の一番安定している所をあけてもらい、港に着くまで、そこでズーっとうなだれていたのでした。あぁぁ、ガラパゴスの海に潜れたのはいい経験だったけど、なんとなく消化不良な気分・・・