En Bicicleta
ガラパゴス五日目:自転車は何かを招く

2009.07.17 / Ecuador (Galapagos:Isla IsabelaのPuertoVillamil) 本日自転車0km走行 : Total 11724km走行
天気:曇時々雨
朝飯→シリアル+バナナ 昼飯→パン 夕飯→カルネプレート / 宿→Posada de Caminante(10ドル)

(English)
  I run inside of Isabela Island by bicycle.



(Español)
  Hoy yo fui a Trillizos.
 ガラパゴスに来てから、ずっと海辺ばかりを散策しているので、今日は内陸探検をしようと、自転車をレンタルすることに。ここ、イザベラ島は6つの火山が存在する火山島。一番近くにシエラ・ネグラという火山があるというので、そこまで走ってみることにした。

 近くのレンタルバイク屋に行って、パスポートを担保に、自転車を借りる。24インチのタイヤはでかい。いつも乗っているBD-1と比べると・・・ペダルをこいだ時の進む距離というか、やっぱり違いますな。タイヤがでかい自転車の方がグングン進む。むむむ、なんでオイラは18インチタイヤのBD-1で旅しようなんて思っちゃったんだろうと、ふと考え込んでしまうのであった。

 さて、町を出て、昨日通ったゾウガメセンターを越えたところに、湖を発見。覗き込んでみると・・・なんと、7匹ものフラミンゴがいるではないですか。昨日町中の湖では1匹しか見れなかったのに・・・おぉ、今日は幸先いいぞ!と密かにテンションが上がる。

 イザベラ島の道、ほぼ、未舗装で、しかも、砂とか砂利で覆われている道が多いんです。これはマウンテンバイクでないと進めない。BD-1をキトに置いてきて正解でした。ガラパゴスでBD-1に乗るっていうのも、一応考えたのですが、この道は今のBD-1にはチト辛い。

 道路標識さえない、この道、果たして正しい道を走っているのだろうか?と不安になる。が、道はほとんど車もバイクも人も通っていない。道を聞こうにも、聞く相手もいないのだ。まぁ、そんなに分かれ道があるわけじゃないし、自分の勘が正しいことを信じて、前に進む。途中、ツアーバスが向こうからやってきた。バスの運転手のおじさんが「どこ行くんだ?」と聞くので、「ボルカノを見に行くんです」と答える。すると「一人じゃムリだ」と言うじゃないですか。「いや、僕はいつも自転車で旅をしていて、しかも山にも登ったことがあるんです」と反論したところ、「そういう問題じゃなくて、火山には観光客一人では入れないんだ。ガラパゴスのルールでね」と。そうか、火山に入るにもガイドが必要なのか・・・このまま火山に着いても山には入れない・・・とにかく、見るだけでもいいんで行ってみます、とバスのおじさんに言い、分かれる。

 さて、内陸へ入るにつれ、天気がどんどん悪くなってきた。小雨が降りだし、しまいには本格的な雨に。うーむ、火山にも入れないし、この雨、このまま進んでも無駄だなぁと思っていたとき、後ろからバイクで近づいてきたおじさんが「どこへ行く?」と声をかけてきた。「火山を見たいんですけどね」というと「じゃぁ、ここに来い」となにやらカードを差し出してきた。そこには<Volcano Trillizos>の文字が。「ここから2kmくらいのところに入り口がある、近くだからがんばってな」と言い残し、おじさんは去っていったのでした。火山はまだまだ先のはず、こんな近くに火山があるとも思えないのだが、まぁ、せっかくなんで行ってみるか、と前へ進むことにした。

 しばらく行くと、脇道の手前にちっちゃなプレートが置いてあった。もらったカードと同じデザインだったから分かったケド・・・普通は素通りしちゃいますよ、これ、ってほど小さな案内板。脇道へ入ると、きれいな赤色の鳥が出迎えてくれた。あまり見ない鳥だけど、ガラパゴス特有の鳥なのかな?そのまま奥へ進むと、先ほどのおじさんのバイクが置いてある。おお、この道で正しかったんだと、一安心し、さらに奥へ行くと、小高い丘へと続く道へ出た。自転車を止め、歩いて丘へ・・・すると、「アミーゴ!来たか」と先ほどのおじさん。そして、おじさんの後ろには、昨日Las Tintorerasツアーで一緒だった老夫婦とガイドの人たちが・・・なんたる偶然!「昨日ご一緒しましたよね」という挨拶とともに握手。どうやら、ここ、バイクのおじさんが運営しているパークらしい。で、思ったとおり、全然火山ではない。さて、老夫婦への案内を終えたおじさん、オイラについてくれ、ここを案内しはじめた。まずは、小高い丘。ここがミラドールとなっており、晴れていれば海まで見渡せるようなのだが、あいにく今日は雨空。そして、次に案内してくれたのが、まるでメヒコで見たセノーテのような縦穴洞穴。途中までロープを伝って降りれるのだが、これは迫力満点の場所。さらに降りようとしたら、おじさんに、「これ以上はダメ」と怒られてしまった。洞穴から上がると、おじさんは「ついてこい」とシダの葉の生い茂る森をグングン進んでいく。「このアタリは、ガラパゴス特有の植物系だ」と解説してくれた。また、「この奥に、鳥の産卵場所がある」と言って連れていってくれたのが、どうやらフクロウの巣の様子。白い卵が置かれてあったのであった。

 おぉ、火山にはいけなさそうだけど、なんか面白いところに来れたみたい。目的にしていたガラパゴスの内陸の様子を垣間見れたし、よかったよかったと、もと来た道を引き返していると、おじさんが、バイクを止めていた場所で、施錠をはじめた。「ひょっとして、いつもは閉まっているんですか?ここ?」と聞くと「そうだ」とおじさん。どうやら、今日はたまたま老夫婦がツアー客として訪れたので開けたのだが、そういうことでないと、ここは閉まっているようなのだ。今日、オイラはラッキーだったってことなんですね・・・ウン?いや、ということは、ここは有料の場所ですか・・・と思った矢先、おじさんが「今日の料金は10$な」と。やっぱりお金が必要な場所だったんですね。う~ん、Independentに旅しようとしても・・・こういう面でややこしいな、ガラパゴスは。

 まぁ、気持ち的には満足。で、雨足が強くなってきたので、戻ることに。行きはずっと緩い登り坂だったので、結構大変だったのですが、帰りはずっと下りで楽々。行き帰り合わせて5時間のサイクリングでした。レンタル料は1時間3ドルだったので、15ドル支払い。いやぁ、楽しかったと宿に戻って、そういえば、担保として預けていたパスポートを返してもらうのを忘れていたことに気づく。慌てて、レンタルバイク屋に戻り、無事パスポートを返してもらったのでした。