La mitad del mundo Ⅱ
赤道再び

2009.07.21 / Ecuador (Quito) 本日自転車0km走行 : Total 11724km走行
天気:晴 ネット接続:1
朝飯→シリアル+バナナ 昼飯→カルネ 夕飯→ハンバーガー / 宿→Blue house hostel(7ドル)

(English)
  Today I went to another plance of mitad del mundo.



(Español)
  Hoy me fui a otra mitad del mundo.
 キトに戻ってきて早々、赤道博物館に行ってまいりました。Shoさんのバイクに二ケツして、キトから20kmほど北側にあるという博物館へ。まぁ、北方面に向かえば、分かるだろうというアバウトな感覚で走り出したのですが、不親切なことに、<赤道博物館はこちら>という案内標識など、どこにも出ていない。なので、途中何人もの現地の人に道を聞くはめに。「あっちよ」とおばちゃんに指差された方向は、オイラたちが来た方向だったり・・・そんなこんなで1時間ほど走ると、近づいてきたのか、道の端に矢印とともに<Mitad del Mundo>という文字を発見。

 その後は、矢印に従って、まっすぐ道を走り、ようやく赤道博物館に到着。2$払って入場。中には赤道碑と共に、赤いラインが引かれている・・・が、この赤道ライン、真っ赤な嘘らしい。測量技術が発達する前に立ててしまったからなのか、実際の赤道線とは、ズレた位置にあるのだ。いやぁ、いい加減なもんです。まぁ、一応記念だからと、ここで、Shoさんと写真の撮りあう。と、周囲を見ると、日本人らしき男の人と女の子が居まして。4人で写真の撮りあいとなったのでした。

 さて、ズレている赤道で遊ぶのはこれくらいにして、もう一つの博物館に向かうことに。実は、立派な赤道碑が立っているこの博物館から200mほど離れた場所に、<Museo Solar>という別の博物館があるのです。目立たない看板を見つけ、3$払って入場。ここでは、ガイドがついて、博物館内にある、いろいろな見世物の解説をしてくれるのでした。楽しみにしていた<水の渦は、北半球と南半球でかわるのか?>などの赤道実験は、この博物館で見れるのですよ。早速、見せてくれたのが、水の渦実験。可動式の洗面台のような容器に水を注ぎ、底にある栓を抜く。水の流れが分かりやすいようにと、浮かべてくれた葉を見ると、水はまっすぐに落ちている様子。続いて赤道線から1mくらい南側の地点に移動し、同じように水を落とす。すると、水の渦が時計回りに。さらに、北側に移動してやってみると、反時計回りの水の渦になるのだ。おぉ、と驚かされるのだが、この実験、実は単なるマジック。おそらく、容器を置く場所や、水の抜き方にタネがあるのでしょう。その証拠に、「自分でもやってみたいんで、やらせて!」と頼んだのですが、やんわり断られてしまいました。実際、宿に戻って、洗面台で同じようにやってみたのですが、毎回渦の回転方向が違いまして。しかも、南半球にあるキトでやったのに、反時計回りの渦のほうが多いし・・・で、赤道実験は、その後、<釘の上への卵立て実験><赤道上ではなぜか力が入らないパワーレス実験><目をつぶっての赤道歩行実験>と、計4つの実験を見せてくれました。ビデオを回していたので、詳細は映像でご確認ください。

 しかし、どれも、やってみると、ホントっぽいのが、この見世物のスゴイところ。というのも、実は、ここで示している赤道線も、実際の赤道からはズレているらしいのです。「赤道上ではこうなります」と見せられた実演は実は赤道上でやったわけではない・・・(笑)。まぁでも、見世物としては、最高に楽しいです、この赤道実験。何も知らずに、単純に驚くのが一番なのですが、科学知識を頭にいれちゃってて「ウソでしょ、これ」と思っている人も、知識ウンチクは一旦頭の片隅において、騙されるのを楽しむコトをお勧めします。

 ちなみに、赤道上では体重が日本にいる時より1kgほど軽くなるとのコト。しかし、比較しようにも・・・今の体重は、普通に量っても、10ヶ月前の体重より7~8kgは軽い。

 それにしても、インカの人たちが作った碑は、ちゃんと赤道上にあるというのに、現代人が作った建物は、ことごとく赤道からズレているというのは・・・どういうことなんでしょ?