Montaña del Andes
アンデスの山越え

2009.07.26 / Ecuador (Quito~Baeza) 本日自転車70km走行 : Total 11798km走行
天気:晴 ネット接続:1 自転車折りたたみ:1
朝飯→シーチキン缶 昼飯→カルネプレート 夕飯→セルドプレート / 宿→Hostal La Casa De Rodrigo(8ドル)

(English)
  Today I climbed up Andes by bicycle. It's tough for me.



(Español)
  Hoy subí Andes por bicicleta.
 いよいよ、キトの街を出発。朝6時半、宿番のリカルドとエリコちゃんに見送られ、出発。キトからどういうルートで進むか、散々悩んだんですが・・・結局アマゾン方面に行くことにしたのです。4000mの山越えがなんだ、未舗装の悪路がなんだ、行けばなんとかなるもんサと、深く考えずに<行きたい>という思いだけで決定。まぁ、いつものことです。

 さて、アマゾン方面に抜けるには、Oswaldo Grayasaminという通りを東の方角に進めばよいと地図には書いてある。が、そんな名前の道路が見つからない・・・道に居たおばさんに聞いてみると、この下のトンネルを通っている道路だという。むむ、どうりで見つからなかったはずだ。グルッと回って、トンネルへ突入。トンネルを抜けたところで、後ろからバギーに乗ったパトロール風男性が現れ、自転車を停めろ、と言う。そして、なにやらスペイン語でまくし立ててくる。どうやら、このトンネル自転車進入禁止だったらしく・・・こっぴどく怒られたのでした。

 まぁ、通ってしまったものはしょうがない。今後気をつけます、と言い残して、パトロール男性とお別れ。その後、しばらく下り坂が続く。ふと遠くに目をやると、世界最高峰の活火山コトパクシがクッキリ見える。これは、気分がいい、よぉし、今日は距離をかせぐぞ!と思っていたら、キトから20kmくらい行ったPifoという町を過ぎたあたりから、登り坂が始まった。しばらくは緩やかだったのだが、だんだんキツイ上り坂に・・・つ、辛い。なんとか10kmほど進み、11時半になったので、、ちょうど発見したレストランで、食事を取ることに。レストランのおばちゃん、オイラの自転車旅に興味を持ったらしく、ひたすら話しかけてくる。落ち着いて食事できないんですケド・・・と思いながらもお話していると、いつものように「ノビア(恋人)は?」と聞かれる。「ノン」と言うと、おばちゃん、娘さんに「恋人いないんだって、あんた、乗せていってもらいなさいよ」と・・・さて、冗談はさておき、おばちゃんに、ここから先のルートについて聞いてみたところ、しばらくずっと上りだという。しかも、最高地点は4000mを超えると・・・やっぱり4000m超えなのね。山は4000mあるけど、道は3500mくらいっていうオチを期待していたんだけど、そんなワケないのね。

 昼食後、再び自転車をこぎ始めたのだが、坂が上りっていうだけでも辛いのに、強烈な向かい風が吹きはじめた。おまけに、空気が薄いのか、息が続かない。呼吸のスピードがいつもの二倍くらいになってくる。こ、これはもう、こげない、と自転車を降りて、しばらく押していると、車から話しかけてくるご家族が・・・アンディおじさんのご家族は、これから、Panallactaという、ここから30kmくらい先にある温泉に向かうという。「向かう方向が一緒なら、乗っていくか?」とお誘いをいただきまして・・・そりゃ、もう、即答で「ハイ」と答えたオイラであった。で、アンディおじさんの車、トラックではなく、4WD仕様の普通の乗用車。いつもはトラックに拾ってもらうので、自転車、荷物は楽に乗せられるのだが、普通車にオイラの荷物を詰め込むのはチトきつい。後部に乗せきれなかったバック4つを抱えて、助手席に乗せてもらう。

 その後、しばらく続く上り坂を眺める。頂上に近づくにつれ、外の景色は、絶景に。あぁ、この風景、自転車でゆっくり見たかった気もするが・・・いやいや、車で通過できてホントよかった。このルートを走ろうと決めた時、内心、山中では、車に拾ってもらえないかな、と密かに期待していたのは確か。こんな道、自転車だと、どんだけ時間がかかるのやら・・・自力で行っていたら間違いなく、今夜は山の中で野宿だったことでしょう。自分は行っておいてなんですが、自転車で通るというのなら、お勧めできないルートです、この道は。

 さて、車だとあっという間にPanallactaに到着。アンディおじさんとご家族は、ここで、温泉へ向かうというので、降ろしてもらうことに。ここからは、ずっと下りになるという。いやぁ、ホント助かりました。ありがとうございます!

 その後、順調に目標にしていたBaezaという町に到着。町手前にあったホステルで交渉。10ドルと言われたところをなんとか8ドルにまけてもらう。ちょい高めだけど、ネットが使えて温水シャワーというので、まぁいいか。夕食後、WiFiがないため、事務所のルーターにケーブル接続して、ネットをしていると、別の宿泊客のガキンチョが、部屋に来て、しきりと、ちょっかいをだしてきた。母親に怒られ、一旦部屋に戻るのだが、しばらくすると、またオイラの隣に。結局ネットは途中で諦め、キャッチボールをして遊んだのでした。