Vida salvaje
ワイルドライフ

2009.08.07 / Peru (Chingano~Montebelo付近) 本日自転車0km走行 : Total 12124km走行
天気:曇のち晴時々スコール 
朝飯→ジャングル豚煮込み+魚 昼飯→地元食 夕飯→パスタ / 宿→ビーチでキャンプ(ツアー)

(English)
  I was able to experience the lives of the people who lived in Amazon.



(Español)
  Pude experimentar las vidas de las personas que vivieron en Amazona.
 朝起きたら、「ヨシ!」とオイラを呼ぶ声が。行ってみると、なんと巨大なナマズ魚が!どうやら、朝早くにサンドロと、ギアルモおじさんとで食料調達にと、川に釣りに行って来たらしいのだ。えぇ~そういう楽しいイベントなら、オイラも連れていってくれればよかったのにぃ・・・と拗ねてみた。

 それにしてもでかい。そして、このでかい魚をあっという間にさばいてしまうギアルモおじさん。う~ん、さすがだ。魚をジャングルで切ってきた葉に乗せ、山刀でザックザク。う~ん、ジャングルチック。そして、この魚は早速調理され、朝食にいただいたのでした。さらに、家のおばさんが昨日から煮込んでいたらしい、朝食も、勧めていただいたので、ちょこっといただいたのでした。お腹の調子は大丈夫なのか?・・・と心配しつつ・・・こちらは、ジャングル豚とユカの煮込み。現地のトラディショナルな食事とのこと。内臓煮込みなので、匂いがちょいとキツイのだが、味は抜群。それにしても、この家に限らず、川沿いの家では、ガッツリ保有している食料をむき出しでほおってあるのだ。大量に釣ったと思われる魚なんて、串刺しにしてそのまま置いてあるので、虫がたかるたかる。今日、さばいた魚も、その辺に生えている葉に包んでおいてあるだけ。いやぁ、ワイルドざんす。こんな食衛生が当たり前の川沿いのワイルドライフ、慣れてないと、そりゃお腹も壊すっちゅーねん。

 さて、腹ごしらえがすんだら出発かと思いきや、どうやら、急遽お世話になったお礼ということで、薪調達のお手伝いをすることになった。カヌーで対岸のジャングルまで行って、木を切る。斧で手ごろな大きさに割り、カヌーへ運ぶという作業。当然の流れで手伝うことになったのだが・・・ん、なんでオイラは800ドルも支払って、こんな肉体労働をしているのだ?と若干疑問が浮かびはじめるほど、かなりハードな薪調達作業。いやいや、ここはそんな労働を賃金に換算するような資本主義思考とは違う世界。相互扶助、お互いに、助け合うことで生活を成り立たせている世界なわけですよ。男手がある時に、男がやらなきゃいけない仕事をやる。こちらの世界での常識なんです。

 そんなこんなで、一宿のご恩を返し、出発。Angoterosという村に寄り、ちょっぴり休憩。ここで、名前はワカランのですが、でっかいインゲン豆みたいな房のフルーツ(タマリンドウ?)を買ってもらった。道を歩いていた少女が抱えていたのを、6房ほどいただいて、3人で2房ずつ。割ると中にはフサフサとして衣に包まれた種が入っている。このフサフサとした衣の部分に甘い果汁が含まれており、これをチューっと吸う果物なのだ。美味い。

 ここで、一人の男の人がイキトスまで行くというので乗り込んできた。オメニ君だ。おぉ、旅行者だ、オイラにお金の還元があるのか、と思っていたのだが、どうやら、お金を取るのは外国人観光客のみのつもりらしい。現地の人は頼まれれば、タダで乗せてあげる、これがサンドロのポリシーみたい、相互扶助の精神ですな。

 さて4人となった船、途中、川の真ん中にある砂がたまった砂浜に船をつけ、昼食。この頃から再び、お腹の調子がおかしくなってきた。朝食べ過ぎたというのも若干あるのだが、どうも、食後にもらったコーヒーがあやしい・・・なにせ、川の水を沸かして作っていたから・・・沸かせば大丈夫だろうと思っていただいたのだが、やっぱり、遠慮しておけばよかった。

 午後はひたすら川を下ったのだが、途中、何度も船を停めてもらい、トイレットペーパー片手にジャングルの中へ・・・

 そんな状態ではあったものの、ケチュアの人の家に寄り、またジャングルジュースをごちそうになる。ジャングルジュースは、日本で言う<お茶>と同じ位置づけなのか、とにかく、お宅訪問するたびに、お椀にナミナミと注がれたジュースを手渡される。この量、お腹の調子が悪いオイラにはなかなか厳しいのですが、飲みましたよ、飲み干しましたとも。さらにチチュリンというペルーの蒸留酒もちょびっといただいたのであった。これはかなり強烈なアルコール。ちょっと飲むだけでクラクラします。

 そして、次の村に行って宿か・・・と思いきや、次に停船したのが、川の真ん中にある砂島。もう日が暮れてきたし、砂浜遊びはもういいのにと思ったら「今日はここで寝るぞ」と。えぇ、ここでキャンプですか?・・・まぁ今日は一日ワイルドライフ経験日でしたし、締めくくりに川の真ん中でキャンプなんぞ・・・最高です(泣)。川に流れ着いた木々を拾って、木を組み合わせ骨組みを作って、ビニールシートをかけ、簡易雨よけ小屋をつくる。いやぁ、とことんサバイバルだ。と、ちょうど小屋が出来かけた時、ポツリポツリと雨が降り出してきた。なんたるタイミング。夕食作りは一旦お預けで、4人で雨よけ小屋へ。「どうだ、ヨシ、ワイルドライフだろ、ん、極端すぎるか」とサンドロ。「いやいや、こういうのを体験したかったんですよ、サンドロ、ハハハ・・・」。雨はスコールに発展することなく止んだので、食事の準備。集めた木々で焚き火をし、真っ暗な中、火を囲んでの夕食。さそり座がクッキリ見える星空でいただいたパスタは、最高に美味かった・・・といいたいところだったのですが、いかんせん、今日はお腹が大変なことになってましたので。ちょっとだけいただいて、正露丸を飲んでおとなしくしていたのでした。