Paseo para Iquitos
イキトスをプラプラ

2009.08.10 / Peru (Iquitos) 本日自転車0km走行 : Total 12124km走行
天気:晴 ネット接続:1
朝飯→パン+バナナ 昼飯→ピザ 夕飯→自炊パスタ / 宿→Hobo Hideout(30ソル)

(English)
  I walked around Iquitos town.



(Español)
  Yo camino para Iquitos.
 いわゆる道路がつながっていない<陸の孤島>としては世界最大の街というIquitos、ここへは空路か水路でしかアクセスできない。当然出て行く時もソウなわけで。船か飛行機に乗っていかないとこの街からは脱出できないのだ。というワケで、自転車移動はもうしばらくお預け。

 で、脱出方法について情報収集をしようと、まずは、航空会社のオフィスを訪ねてみた。実はこの先、船でユリマグアスというところへ出てからタラポトという町へ自転車で向かおうと思っているのだが、飛行機だと一気にタラポトへ出れるのだ。この時期、タラポトまで106ドルとのこと(旅行代理店が扱っているチケットなら、もっと安いのがあった)。ちなみに、とリマまでの飛行機を聞いてみると124ドル。ムム、タラポトまで飛行機で行くくらいなら、リマまで飛んじゃったほうがいいんじゃない、と悩む。

 さて、飛行機の情報が手に入ったので、次に、船。ユリマグアスまでの船は週に1,2本らしいと、ロンプラや、富永マップに書かれていたので、出航日はいつなのかを聞きに、船の発着場所であるマスーサ港へ。マスーサ港に到着すると・・・たくさんの船が並んでいる。一人のおじさんが声をかけてきたので、「ユリマグアスまで行きたいんですケド」と聞いたところ、今日出航の便があるという。おぉ、今日かぁ・・・今日はIquitosを観光しようと思っていたんだけどなぁ・・・「昨日着いたばかりで、もうちょっとイキトスに滞在しようと思っているので、次の便を教えてください」と聞くと、なんと、明日も出るという。おじさんが言うには貨物船は毎日出るので、それに乗り込めば、待つことなく出発できるよ、とのこと。ちなみに値段は60ソル。期間は、ユリマグアスまで早くて2日半。川の水が少なく、船が座礁するようなことがあったら、8時間くらい動けないなんてこともよくあるという。なので、水量次第で、3日~6日かかると客には言っているらしい。う~ん、船が毎日出て、しかもこの値段だったら、ちょっと時間がかかるけど、船にしようと決めたのでした。ここ、マスーサ港は階段もなく、自転車の運びいれが楽そうだったしね。

 暑い中、歩き回ったので喉が渇きまして。その辺のレストランに入って、<インカコーラ>を頼んでみた。そうペルーには、<インカコーラ>なるコーラがあるんです。黄色の炭酸水。味は・・・微妙かな。オイラの好み的にはコカコーラの方が好き。

 さて、とりあえず、脱出の目処がたったので、落ち着いてIquitos観光をすることに。まず向かったのが、アマゾン博物館。アマゾンの現地民族の像や、イキトスの昔の様子の写真などを見ることができた。最初は自分ひとりで見て回っていたのだが、途中から、受付のおじさんが付いてくれ、いろいろ解説してくれ、興味深い話が聞けたのであった。そして、見終わったところで、博物館の料金を請求されたのだが、自分の思う値段を支払ってくれという。なんですか、そのいい加減な値段設定はと思いつつ、ちょうど手元にあった5ソルコインを支払った。

 そして、その後、Iquitos一番の見所というベレン地区へ。ここにある市場は、とにかくいろんなものが並べられ、賑やかな活気を放っていたのでした。ここで、<アグアへ>という果物を食べてみた。赤い皮をかぶった果物で、剥くとオレンジの実が出てくる。このオレンジの実を食べるのだが、渋みが強く甘さはあまりなく、果物というより野菜を食べている感じ。10個で0.5ソル。歩きながらアグアへをかじっている人をたくさん見かける。オイラも真似してポリポリかじりながら、市場を歩く。これ、とても体にいいらしいのだ。女性ホルモンと同じ成分が含まれているらしく、女性の更年期障害や男性のハゲ予防に効果があるみたい。で、この<アグアへ>のジュースも売っていたので、飲んでみたのだが・・・これが抜群に美味い!なにかで甘さを足しているのかもしれないが、甘さと渋みがちょうどよいバランスになっていて、かつ氷でキンキンに冷やされていて、暑いIquitosを歩いている時にはちょうどよく喉を潤してくれる。あまりに美味いので、二袋(歩きながら飲めるようにボルサに入れて手渡してくれる)も飲んでしまったのでした。

 さて、市場を楽しんだ後は、水上家屋地帯へ。Iquitosの街、セントロは普通の街のつくりをしているのだが、このベレン地区は、木造茅葺の家が立ち並ぶ、特別地域なのだ。階段を降り、アマゾンの川地帯へ来ると、高床の水上家屋がトコロ狭しと建っている。なんだか、いきなり別世界に迷い込んだような錯覚に陥る。正直、Iquitosに来た時、最初に到着した港のアジア的喧騒具合にはワクワクしたのだが、街に入ってしまうと、なんだか、見慣れた風景しかなく、ちょっとガッカリしていたのでした。が、このベレン地区は、そんなガッカリ感を見事に覆してくれまして。テンションあがりまくりで、ウロウロしたのでした。いやぁ、なんかIquitosの街が一気に居心地よく感じてきた。明日、船に乗って出発しようと思っていたんだけど・・・う~ん、もうちょっとゆっくりしてきたい気がしてきたゾ。