Fallo
久々の自転車で勘が狂う

2009.08.16 / Peru (Yurimaguas~Tarapoto) 本日自転車105km走行 : Total 12229km走行
天気:晴
朝飯→パン+バナナ 昼飯→ビステキプレート 夕飯→ポヨなど / 宿→Hospedaje Antos del Rincon(10ソル)

(English)
  I run peru by bicycle.



(Español)
  Yo viajo Peru en bici.
 久々の自転車旅再開!素晴らしいYurimaguasの朝焼けの風景を見ながら朝6時に出発。今日の目標は、120kmほど先にあるTarapotoという町。ウォルターおじさんから聞いた情報によると、途中Pongoという町まではフラットな道が続き、そこから20kmくらい山道になるという。まぁ山道が20kmくらいだったら、なんとか行けるか、と判断したのだが・・・これが間違った判断だったと気づくのは山道に入ってからだったのであった。

 Pongoまでは非常に走りやすいフラットな道が続き、久々の自転車にも関わらず、午前中だけで80km近く走ることが出来たのであった。この調子のよさが判断を狂わす要因その②となった。実は、久々の走りだし、きつかったら、ここPongoで泊まるのもありかなと思っていたのだが、気分はノリノリ状態となり、Pongoで昼飯を食べ、さぁ山登り、一気に行くぞと、坂道を駆け上り始めたのであった。

 実は、この時点でGPSと道路標示を見て、分かったのだが、ここPongoからTarapotoまでは直線距離で20km。距離にすれば50kmほどもある。ウォルターおじさんから聞いた「Pongoから20km」という情報は、距離情報だったワケ。普段の走り慣れている状態のオイラであれば、山道50kmはこの時間からはムリと、冷静な判断を下していたところなのだが・・・調子のよさが裏目にでちゃいました。

 そうそう、判断を狂わせた要因はもう一つありまして。船でボーっとしながら、これからの予定を考えていた時、ノンビリ走っていると、乾季の間にウユニ塩湖に辿り着くのが難しくなるということが判明したのだ。なんとか10月中にウユニに着くには、結構なペースで進まねばならない。こんな思いもあって、一日で行けそうならば、ちょっとくらいムリしてでも行っちゃえ、と思ってしまったのでした。

 さて、山上り、最初は、ちょっと上ったら、上った分下りという、アップダウンの繰り返しで、お、これなら、峠越え、行けそうじゃないか?と気分よく走っていた・・・が、そんな状況は最初だけ。しばらくしたら、ひたすら上りが続く、辛い道になってきた。こういう道の状況も、等高線表示アリのロードマップさえ持っていれば、容易に分かることなのだが・・・まだペルーのロードマップを手に入れていない(IquitosやYurimaguasで探したのだが、どこにも売っていなかった)のだ。情報不足が判断を鈍らせる。

 とにかく、辛い坂道をヒイコラ上りながら、やっぱりPongoで泊まっておけばよかった、と後悔したものの、後の祭り。距離は進めないが、時間だけは刻々と過ぎていく。16時半になり、夕刻の日差しの感が漂い始めた時点で、のこり25km。これは、ここから一気に下りにでもならない限り、Tarapotoに辿り着くのはムリだ。う~む、テントにするにしても、今日はあまりの暑さのため、水を飲みすぎて、手持ちの水がほとんどない。この状況でキャンプは難しい。

 どうしようかなぁと思っていたところで、前から誰も乗っていないMotoTaxiがやってきて、困った顔をしていたオイラの横に止まった。「どうした?」「Tarapotoまで行きたいんですが、自転車だと日が暮れる前に着かないんです」「30ソルで乗っけていくぞ」うぬ、しまった、足元を見られた。30ソルは・・・高い・・・が、疲れきっていたオイラは、値切り交渉も面倒に思い「乗ってきます」と二つ返事でお願いしたのでした。自転車を折りたたみ、荷物と共に乗せ、Tarapotoへ。

 しばらく登り坂が続き、「あぁ、やっぱり乗せてもらって正解だったな」と思っていたところ、坂の頂上を越えたところで、いきなり素晴らしい風景が目の前に展開されたのでした。そう、このYurimaguas~Tarapoto間は、風光明媚という話を聞いていたのですが、ずぅっと、まぁそれなりの景色だったんです。が、この峠越えから見た風景!MotoTaxiはスゴイスピードで走っていく。あぁ、この風景は自転車で走りながらゆっくりと見たかった!やっぱり判断間違えたぁ・・・スピード派ではないチャリダーの皆さん、ここを走るときは、山の下のBongoで一泊し、二日目にジックリ山上りをすることをお勧めします。結局ここは、3つほど峠があったのですが、どの峠も越える度に素晴らしい風景が目の前に現れたのでした。

 25kmの山道も、MotoTaxiだとあっという間。Tarapotoの入り口に着き、運転手に、Tarapotoの安い宿まで連れていってとお願いしたのであった。すると、MotoTaxiはそのまま、脇の未舗装道路へ。そう、Peruのこのあたりの町は、どこも、街中は未舗装道路なんです。舗装されているのは町のメイン道路のみ。ボコボコで水溜りがいっぱいある道を、猛スピードで駆けていくMotoTaxiの運転には、若干恐怖が・・・

 この辺りでは重要な街と位置づけられているらしいTarapoto。さすがにでっかい。自転車で自分の意思で走っていると、街の構造が頭にはいってくるものなのだが、MotoTaxiに乗せられてくると、着いた宿が果たして街のどの辺りにあるのやらサッパリわからない。しかも、周囲は暗くなり始め、落ち着いて街を散策する時間でもない。ネットカフェなどもあるみたいだったのですが、疲れ果てていたため、夕飯を食べてそのまま寝てしまったのであった。