Despacio
ゆっくりと行こう

2009.08.17 / Peru (Tarapoto~Moyobanba) 本日自転車116km走行 : Total 12345km走行
天気:晴
朝飯→パン+ツナ缶 昼飯→カルネプレート 夕飯→ポヨプレート / 宿→Hotel Rocio(10ソル)

(English)
  The road of peru was tough for bicicle.



(Español)
  Estoy cansado hoy.
 暑い・・・昨日もそうだったのだが、日中は殺人光線のような太陽の光が、体力を奪っていく。そんな訳で、水分補給の量がハンパない。昨日は手持ちの5リットルを飲み干し、さらにコーラ2本1リットル分を飲んだ。で、今日もおそらくそれくらい水を飲むだろうと、7.5リットル分水を購入し、バッグにパンパンに詰めて走る。

 今日も目標にしているMoyobanbaまでは120km弱。しかもまた山道っぽい。昨日のことを教訓とするならば、自転車だと辿り着かないだろうから、途中の町で宿を見つけるか、テントを張るか。一応水はタップリ持ったし、食料も一泊分くらいならなんとかなるように用意しておいた。

 早速上り坂が続く。深い緑の木々で覆われた山々がとても素晴らしいのだが、正直堪能している心の余裕がない。心の中から<急げ、でないと、乾季のウユニに間に合わなくなるぞ>という声が聞こえてくるのだ。そう、ボリビアのウユニ塩湖へ行くのは南米で一番楽しみにしていまして。ただ、このウユニ塩湖、道の関係で、乾季の間しか自転車では行けないのだ。乾季は10月まで。10月中にウユニに到着するスケジュールで走らないといけないのに、もう8月中旬。あと2ヶ月でウユニに到着するには、相当なペースで進まないといけないぞ、急げ急げ・・・しばらくそんな心境で走っていて・・・フト思った。これは旅の精神衛生的によくないのではないか、と。急かされて、心の余裕がない状態で旅をしていては、もったいない。

 そこで、自分を納得させるために、走りながら、プラン変更アイデアを練ってみた。この年の乾季中にウユニに行けなかったら、そのまま雨季のウユニを見に行って(自転車ではおそらくムリなので、ツアーで車に乗って)、その後、東へ走り、雨季および夏の間、ブラジルをグルッと回って、次の乾季にボリビアに戻ってきて、ウユニを自転車で走る。おぉ、このプランだと、雨季、乾季両方のウユニを見れることになる。ナイスなプランだ!これで、気持ちが焦ることなく、ペルーをジックリ旅できる。

 さて、そんな思考が働いたのはつかの間。後はひたすら照りつける太陽の下で、意識もぼーっとしてきて、フラフラになりながら、ひたすら坂を上り続ける。昼飯の時に飲んだコーラのうまかったこと!

 昨日もコーラを2本飲んでしまったのだが、今日も誘惑に負け、コーラ2本。一番日差しの厳しい1時頃、コーラをもう1本買って、木陰で飲んでいた。と、近くで工事をしていたおじさんが近寄って話しかけてきた。オイラの旅の話をした後、「ところで、この先、Moyobanbaまでの道はどんな感じですか?」と聞いてみた。すると、「あと一回厳しい上りがあるけど、それを上りきってしまえば後はフラットな道が続くよ」とのこと。おぉ、それが本当なら、がんばれば今日中に辿り着けるかも・・・と喜んだのもつかの間。この<後一回の厳しい上り>がホント厳しくて。上りきったのが3時過ぎ。

 この時点でMoyobanbaまで後50km。あぁ、こりゃ辿り着けないかなと思ったのだが、ここからの道が、フラットどころか、緩い下り坂。急すぎないため、ブレーキなしでズンズン下れる、非常に気持ちのよい道が延々続いたのであった。あっという間に25kmほど進み、再び、行けるんじゃない?という思いにとらわれたところ、神様は意地悪なもんで、再び登り坂を用意して、待っててくれたのでした。が。ここまでくれば、もう意地となりまして。今日はなんとしてもMoyobanbaに辿り着いてやるぞと、決心。ひたすらペダルをこぎ続けたのでした。次第に暗くなる周囲。この時期、この辺りでは、6時頃が日の入り時刻。6時を過ぎ次第に暗くなる中、必死に自転車を進める。そして、完全に暗くなる直前、ようやく街の明かりが・・・完全に日が暮れた中、オレンジの街灯の光を頼りに、宿探し。街に入って一番最初に目にした宿にチェックイン。とにかく、疲れ果てていたので、昨日に引き続き、今日も飯を食ってそのままベッドになだれ込んだのでした。