Sarcofagos Karajia
カラヒア遺跡

2009.08.22 / Peru (Chachapoyas) 本日自転車0km走行 : Total 12606km走行
天気:曇のち晴 ネット接続:1
朝飯→パン+タマレス 昼飯→エンパナドス 夕飯→ビステキプレート / 宿→Hostal Johumaji(20ソル)

(English)
  Today I went to karajia ruins.



(Español)
  Yo fui a karajia.
 今日は久々に自転車に乗らず、一日観光。ペルーで楽しみにしている遺跡巡りの第一弾、カラヒア遺跡に行くのだ。朝8時半にツアー会社前に集合。ガイドのウォルターと運転手のアレハンドロが待っていてくれた。バスで行くことを想像していたのだが、車は、タクシー。アイルランドから来ている夫婦、ジョージとマーガレットのお二人も乗り込んできて、本日は、計5人のツアーのようです。

 タクシーは、Chachapoyasを出て山を下る。昨日トラックの荷台に乗っていたので、坂の具合はイマイチ分からなかったのだが、改めて窓から見て、大変な坂だったと実感。ふー、自分で上らないでよかったよ、ホント。そして、タクシーは、未舗装道路へ突入。ガタガタ道を揺れながら、ひたすら山を上る。Luyaという山間にある町を通過して、さらに山奥へ。未舗装道路を走ること2時間、ようやくタクシーが停まった。小さな村で、インディオの人たちの姿が見える。ここから徒歩。3ソルの入場料を支払い、トレッキング開始。

 30分ほど歩くと、目の前に切り立った絶壁が見えてきた。ウォルターが「アレがカラヒアだ」と絶壁の中腹を指差す。よく見ると、イースター島のモアイを彷彿とさせる人型の像が6体並んでいるではないですか。足場がない絶壁なため、像がある場所までは近づけない。遠目から眺めるしかなく、目に映るのは、広い絶壁にポツンと存在する像たち。こう文字で書くと<遺跡>としてはもの悲しい印象を与えちゃいかねないんですが・・・いやいや、なんの、実際、この目で見ると、絶壁の中腹にポツンと存在するという像の存在感、バランスが妙なパワーを発しているのを感じるのです。ズーっと眺めていて飽きないのは造形の素晴らしさからなのか・・・一部欠けている像もあるのですが、色合いも鮮やか。なんと、コレ、1460年頃、作られたらしいのです。600年も雨風にさらされているのにこの状態。粘土と石と植物の茎を材料にして、こんなにも長く形状を保っていられるモノを作れるんですねぇ。

 で、この人型像、一体ナンなのかというと、棺なんだそうです。発見された当時は、この人型像の中に、膝を抱えて小さくなっているミイラが安置されていたとのこと。近くには人骨が転がっていたりして・・・単なるお墓なのか、それともなにか生贄を捧げた儀式的な場所であったのか、想像を掻き立てられるのでした。

 さて、ここで一つの疑問が。どうやって、絶壁の中腹に3mもの巨大な人型像を置くことが出来たのか・・・梯子をかけたのか、はたまた、あの場所で像を作ったのか?今のところ、あの像を置いた当時はそんなに切り立った崖にはなっておらず、後から絶壁になったのではという説が有力のようです。

 こんな感じで、このミニモアイ達を見ながら、いろいろ想像していたら、これを作った当時に飛んでいって、<何のために>そして<どうやって>の答えを猛烈に知りたくなってきました。が、実際そんなことは不可能で。あ~ムズムズする・・・って、このムズムズ感が、実は遺跡巡りの醍醐味なんですよ。全てが仮説、正解は闇の中。