(English)
Today I went to Museum of Laymebamba.
(Español)
Yo fui a Museo del Laymebamba.
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Tingoから未舗装道路をひたすら走り続ける。この道には、途中にいくつも遺跡案内板が立っていて、その都度、立ち止まって、行くべきか行かざるべきか、長い時間をかけて悩むのであった。Yerbabuenaの村の入り口で見かけた<Revashまで9km>と書かれた看板・・・9kmくらいなら、ちょっとした寄り道でしょ、といつものオイラなら思えるのであるが、ここは山々に囲まれた川沿い道。とんでもない登り坂で、石ころだらけの道が待っているに違いない、往復4時間はたっぷりかかるでしょと考えて、行くのを断念するのであった。
さて、そんな断念しっぱなしのChachapoyasからの南下ルートではあるのですが、Karajia、Kuelap以外に、ここだけは絶対に行こうと思っていた場所がありまして。それは、Laymebambaにある博物館。ここには見るものを圧倒するすごい数のミイラが保管されていると聞いていて、楽しみにしていたのです。
そんな博物館のあるLaymebambaに午後一に到着。町は、山々に囲まれ、素敵な雰囲気の場所でした。で、早速宿を探して、荷物を置いて博物館に・・・と思っていたのですが、なかなか宿が決まらない。セントロに行くと宿はいっぱいあったのですが、どの宿もまだ時間が早いせいか、人がいないのです。4軒目に訪れた宿でようやくおじさんが出てきてくれまして。40ソルとちょっと高めだったのですが、早く博物館に行きたい一心から、心の中ではここに泊まることを決めていたのですが、一応値切り交渉。30ソルにまけてもらって、チェックイン。
昼飯をサクッとすませ、イザ博物館へ。が、この博物館、町中にはないんです。町外れに<Museoまで2.5km>という看板が立っている・・・実際は歩いて1時間くらいかかったので、多分5kmくらい離れたところにあるんだと思いますが、とにかく、なぜこんなところに博物館があるの?と疑問に思うほど人気のない道路わきに小さな博物館があったのでした。
10ソルのチケットを購入して館内へ。この辺りにある遺跡のミニチュアやら、出土品などがこぎれいに並べられている。それなりに興味深いモノが置いてあるのだが・・・お目当てのミイラらしきものはどこにもない。隣の部屋に進むが、相変わらず土器などの調度品が並べてあるだけ。えぇ~ひょっとしてミイラは他の博物館に移っちゃったとか?と思った時、係のおじさんが、奥まったところにあるガラス張りの部屋の明かりを<パチリ>とつけてくれたのです。明かりに照らされた部屋の中。そこには、棚にズラリと並べられたミイラたちが・・・圧巻。数はざっと300体はあったでしょうか。す、すごい・・・これこれ、コレが見たかったんですよ!袋から出され、表情やポーズが見れるミイラ、半透明の袋に入れられ、入っていることが確認できるミイラ、ファニーな模様の袋に入れられ(埋葬当時からこの袋に入れられていたと思われる)、中は見ることができないミイラ。とにかくいろんな状態のミイラが並べられている。一応展示ということを意識して並べられてはいるものの、保管庫なだけあって、所狭しとミイラたちが置かれているのが、かえって数の迫力をかもし出していまして・・・保管部屋の中には入ることは出来ず、ガラス越しにしか見ることができないのですが、それでも圧倒されたのでした。特に、袋から出されたミイラたちの表情に驚かされ、見入ってしまいました。苦しみの表情を浮かべているミイラ、こんな表情をしてミイラ化してしまうなんて・・・この人は、一体どんな状態で埋められてしまったというのであろうか?
ここのミイラ、すべて、Laguna de Los Condoresという、湖のほとりにある遺跡跡から出てきたものとのこと。このLagunaは博物館から、川沿いに南へ下ったところにあるという。なるほど、この博物館がここにあるのは、発見場所であるLagunaとの関係があるのか、と勝手に納得(本当かどうかわかりませんが)。この話を聞いて、Laguna沿いにあるというMausoreos de Laguna de Los Condores遺跡に行きたくなったのですが、3500mの山越えをしなければならないと言われ、断念。館内にあった写真をみて、我慢することにしたのでした。
ミイラって、骸骨とは違った独特の威圧感があるんです。特にここの表情を持ったミイラたちを見ると、<死>とは滅するものだ、と思っていた概念がグラグラ揺すられてしまいました。かつて生きた存在であった<人>が、乾ききって、動かない状態ではあるものの、<人>と認識できる姿カタチで、今ここにいる。姿カタチが朽ち果てない<死>。これは、この人たちが自ら望んだことだったのだろうか?
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