(English)
Today I went to Cumbe Mayo and Bano del Inca.
(Español)
Yo fui a Cumbe Mayo y Bano del Inca.
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今日はCajamarca周辺を探索。まず、クンベ・マヨという石の森に行ってみることにしました。バスなどの公共機関が通っていないため、通常はツアーか、バスチャーターで行くらしい。もちろん、オイラは前日の罪悪感を解消すべく自転車で。が、どうやらこのクンベ・マヨ、3500mの高さにあるみたいなのだ。しかもそこまでの道は未舗装道路。荷物を積んでないんだから、楽勝でしょ、という軽い気持ちで向かったのだが、これが結構キツかった。途中何度も犬に吼えられるわ、砂地道路でタイヤが滑って進まなくなるわと大変。たまにある下り坂も、あまりに凸凹なため、自転車が壊れないかと心配になるほどガタガタ揺れるし。
次第に小さくなるカハマルカの町を眼下に眺めながら、ひたすら山上り。で、3000mくらい上った頃から、周囲の風景が変わり始めた。火山岩というか、溶岩台地のような岩がゴロゴロと転がっている。山肌もむき出しの岩になってきた。奇岩好きなオイラとしては、ワクワクしてくる風景なのであった。
そして、遠くの方に、北米で見たモニュメントバーレーを彷彿とさせる、アーティスティックな岩が!あれが、クンベ・マヨか?とイソイソと近づく。見晴らしのいい丘から眺め、しばし感激。スゴイ迫力・・・奇岩好きにはタマラン風景です。さて、岩場にもっと近づくかと、思ったものの、近づく道がない。ケモノ道のような道を見つけたので、そこから下ってみたものの、草がボウボウで、どう考えても、ツアー客が通っている形跡はない。う~ん、おかしいなぁ、ここがクンベ・マヨじゃないのかなぁと、キョロキョロしていると、遠くに、羊を放牧しているインディオの夫婦を発見。近づいて、聞いてみたところ、クンベ・マヨはもうちょっと上ったところにある、と。えぇ、クンベ・マヨはこの素晴らしい奇岩以上の場所なのですか!と、さらにテンションがあがるのであった。
ケモノ道を逆走して、元の道に戻り、さらに進むこと5分。クンベ・マヨの案内板が見えてきた。そして、受付らしき建物へ。3ソル支払いチケットを購入して行こうとすると、自転車では中に入れないとのこと。しょうがないので、BD-1は、受付の建物に置かせてもらうことに。ちなみに、自転車置き代として1ソル請求されたのであった。
クンベ・マヨ、石の森と言われるここは、巨大な岩が、木々のようにそびえたち、これらが、森のように山を覆っている場所なのだ。結構ツアー客がいて、入り口となる最初の岩場には、人が並んでいた。ここ、クンベ・マヨには紀元前8000年くらいから狩猟民族が住み始めたそうです。最初の岩場には、昔儀式を行ったと思われる洞窟のような場所があり、壁画が描かれたりしてまして。興味深く眺めたのでした。で、そのまま進むと、人が並んでいるところにぶち当たった。ん、何かもっと面白いものでもあるのかいな?と思ってそのまま並んだのですが・・・なんと、この列、入り口に入る列だったのです。入り口が、岩場の隙間になってまして、これが細い!ちょっと太めの人は絶対につっかえてしまうことでしょう。人がやっと一人通れるくらいの隙間が5mほど続くのです。しかも道は曲がりくねっていて、途中真っ暗闇になる場所もあったりして。こりゃ、ノロノロ進まざるをえないってわけで。入り口に列が出来るのも納得なのでした(もちろん、回避ルートもあるのですが、正規にはこの細い岩の隙間を通って入場するのです)。
さて、岩の隙間の入り口を抜けたら、岩がゴロゴロしている山間が広がる、ここからの風景がさらに刺激的で・・・と思っていたのですが、先ほど見たモニュメントバレー似の岩を見たとき以上の衝撃はなく、正直なところ、ここからはイマイチピンとこなかったのです。山を上ってくる間に、奇岩を延々見続けてしまっていたせいか、改めて目の前に広がる奇岩たちには、そんなに心が動かされなくて・・・残念です。
ここ、クンベ・マヨは水が湧いている場所でして。紀元前1000年頃、石を切り出してここの水を運ぶ水路を作ったそうです。そうそう、クンベ・マヨとは、<精密な水路>という意味らしい。その水路が今も残っていて、キレイな水が流れていたのでした。ちなみにこの水路、カハマルカの地下を通り、海岸まで続いているそうで。海岸までって・・・どんだけ距離があるのでしょう。これから自転車で海岸へ向かうオイラが身をもってこの距離を体感してみますわ。
帰り道、ひたすら下りの道を、ガタガタ揺れながら、犬に吼えられながら下る。そしてそのままカハマルカの町を通り抜け、8kmほど北にある、インカの温泉へ。ただの温泉でしょ、とあまり期待せず、とりあえず、カハマルカに来たからには行ってみるかくらいのノリで行ってみたのですが・・・これがよかった。癒されました。
カハマルカの町から8kmほど北にあるインカの温泉、Bano del Inca。インカ最後の皇帝アタワルパが足しげく通った場所で、ここに入浴している時に、スペインの征服者フランシスコ・ピサロによって捕らえられたと言われます。捕らえられたアタワルパは、今もカハマルカのセントロに残る<Cuarto del Resacate>という部屋に軟禁されちゃったそうで。ちなみに、軟禁から開放されたいアタワルパは、この部屋を満たすほどの金を用意するということで、釈放してもらう交渉をしたのですが、金を用意したにも関わらず、アタワルパは開放されることなく処刑されてしまったとのこと。騙されたアタワルパが馬鹿なのか、騙したピサロが悪党なのか・・・
さて、そんなエピソードのあるここ、Bano del Incaは、今や温泉レジャー施設みたいになっていて。いろいろなタイプのお風呂が用意されており、それぞれ値段が違うのです。とりあえず入るかくらいの思いだったオイラは一番安い風呂にして、6ソル払ってチケットを購入。場内に入ると、公衆トイレのような建物があり、ドアがたくさん並んでいたのでした。そう、このドアの向こうが個室風呂になっておりまして。一回30分ほど、個室温泉を楽しめるのです。他にも大衆浴場的なお風呂もあるらしいのですが、オイラが買ったチケットのお風呂はこの個室温泉タイプ。チケットに番号が書かれていて、順番に入っていくのです。お風呂部屋には当然、湯船がありまして。で、毎回、湯船のお湯は入れ替えするんです。前の人が出たら、清掃のおじさんが、湯船の湯を抜き、ざぁっと清掃。清掃が終わった時点で、番号を叫び、次の人を入れるシステム。
111番だったオイラの番号が呼ばれ、個室風呂へ。BD-1は外に置いておくのもセキュリティ的に不安だったので、BD-1を折りたたみ、そのまま風呂部屋へ一緒に入れたのでした。お湯がたまるのをちょっと待って、湯船へ。うぅ~ん、気持ちよい。お湯のはった湯船につかるのは、グアテマラのパナハッチェルで寄った村岡さんのところ以来。アレが3月だったから、約半年振りかぁ。いやぁ、温泉慣れした日本人にはただの温泉なんで、短期でペルーに旅行で来た人には感激がイマイチかもしれないすけど・・・日本を離れて長い旅人なら、体が喜ぶこと間違いなし。オイラの体は、うれしぃ~って悲鳴をあげてました。
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