Kuntur Wasi
クントゥル・ワシ遺跡

2009.08.30 / Peru (Chilete) 本日自転車28km走行 : Total 12881km走行
天気:晴れのち曇 自転車折りたたみ:1 パンク:3
朝飯→目玉焼き 昼飯→スナック菓子 夕飯→ポヨプレート / 宿→コレクティーボ乗り場の近くの宿(8ソル)

(English)
  Today I went to Kuntur Wasi ruin.



(Español)
  Yo fui a Kuntur Wasi.
 今日はクントゥル・ワシ遺跡観光。自転車で行こうと計画していたのだが、クントゥル・ワシは2300mにあるという。ここChileteが800mにあるので・・・1500m上らなければならない。距離は23kmほどで、行って行けない距離でもないのですが、行きは、コレクティーボに自転車を持ち込んで乗り、帰りは自転車に乗って戻ってくるというナイスなプランでクントゥル・ワシに行くことにしたのでした。ちょうどコレクティーボ乗り場の目の前に宿があり、朝起きて、早速San Pablo行きのコレクティーボを捕まえ、助手席に乗せてもらいまして。クントゥル・ワシ遺跡は、San Pabloという町に行く途中にあるのです。ちなみに、ここChileteからクントゥル・ワシまでコレクティーボで7ソル。自転車を乗せるというので、追加料金3ソルかかり、計10ソルでした。

 さて、乗せてもらったはいいが、なかなか出発しない。コレクティーボは、満席にならないと出発しないものなのだが、オイラが助手席に乗って、後部座席に現地の人3人乗っているので、満席なハズ。なのに・・・なぜ出発しない?と思っていたら、運転手のおじさん、もう3人ほど客を捕まえ、助手席に2人、後部座席に4人、後ろの荷台に1人と、車に人を詰め込んだ。ここでは、この状態を満席というのですか・・・

 そんなギュウギュウ詰めの車で、ガタガタの山道を進む。1時間ほどで、クントゥル・ワシに到着。降ろしてもらって博物館へ入ろうとしたら・・・10時からとのこと。ちなみに到着したのは9時。まだ門が閉まっていた。しょうがないので、朝飯をすませようと、遺跡の近くには小さな村へ。ガッツリ食べたかったのだが、メニューが、コーヒーと、卵とパンしかない(涙)。

 卵とパンとコーヒーで朝食を済ませ、博物館入り口へ戻ると、隣にあるポリスの人が「博物館はまだ開いてないケド、遺跡ならもう見れる時間だぞ」と教えてくれたのでした。どうやら遺跡は8時から入れるらしい。ということで、先に遺跡に向かうことに。

 10分ほど歩き、周囲よりひときわ高い山の頂上に到着。素晴らしい山々の景色を背景にして、目の前にある石の階段の上には奇妙な石像が・・・クントゥル・ワシ遺跡に到着です。クントゥル・ワシは紀元前1000年から紀元前100年まで栄えたとされるチャビン文化の神殿の一つとのこと。チャビン文化は、蛇とジャガーを主にモチーフとし、人間と動物の一体化を図ったデザインに特徴があるみたいで。そう言われてみても・・・この階段の上の妙な石像は、何をモチーフにしているのだ?

 ここは現在、神殿のみ、きれいに復元されている。ただっぴろい広場に、なんともいえぬバランスで、石像がポツンと置かれているのが素敵。この雰囲気、キレイに詰まれた石段、ヘンテコな石像・・・大好きなんです、こういうの。さて、この神殿の奥にも遺跡は広がっているらしいのだが、発掘後に、再び埋められてしまったみたい。せっかく発掘したのだから、そのままにしておけばいいのに・・・と残念に思いながら、神殿の奥に行くと、土の表面から、おそらく遺跡の一部であろうと思われる石が顔をだしていた。この石を見ながら、フト思った。そうか、そもそも遺跡を最初に発見した時って、こういう状態なのか、と。長い間かけて土をかぶってしまった遺跡は、地表では、石が転がっているようにしか見えない。これを掘り起こしてみると、神殿がでてくるっていうんだから・・・ロマンですねぇ。

 そうそう、ここクントゥル・ワシ遺跡は、1988年から日本人が指揮して発掘作業が行われたそうです。遺跡からは、土器やら黄金の装飾品やらが出てきて・・・これら出土品は、併設の博物館で見れるんです。ということで、遺跡を堪能した後、博物館へ行ってみました。

 博物館に入って、まず驚いたのは、展示物の日本語表記。メインの表記はスペイン語でなされているのですが、サブ表記としてどの展示物にも日本語で名称が記されている。コレをみて、日本人によって発掘されたということを実感できたのでした。う~ん、それにしても、ここ、せっかく日本語表記がなされているというのに、日本人観光客はあまり訪れていないようです。もったいない。

 今日もいい遺跡が見れたと、満足して遺跡を後にする。帰りは自転車で。颯爽と下って・・・といきたいところだったのだが、道はガタガタ。3回もパンクするし、また犬に吼えられるし、大変な下りとなったのでした。おとなしく、帰りもコレクティーボにしておけばよかった・・・それにしても、ここんところ毎日のように、高度を1000m以下と2000m以上とを行ったり来たりしている。自転車旅にはタフなルート(涙)。このアップダウンが、ペルーを観光するってことなんだなぁ。覚悟してたんだケド・・・大変です。