(English)
Today I exceeded the pass of 4000m with the bicycle.
(Español)
Hoy excedí el paso de 4000m con la bicicleta.
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「はぁ、はぁ、はぁ・・・」
息が続かない。今、高度4000mの地点を自転車で走っている。緩やかな上りが続く。普段なら、これくらいなんでもない坂なのだが・・・ここでは、ペダルを漕ぐたびに心臓がバクバクなるし、呼吸が苦しくなる。少し上っては休み、少し上っては休みの繰り返し・・・4000mで自転車を漕ぐとはこういうことなんですな。辛いです・・・
4000mの高さまで行っちゃうと、高さが与える体への影響は、明確に感じ取れるんだけど、そもそも標高が高い世界は、体に対して、微妙な圧力を与えてきている気がする。ワラスで生活をしていて、なんか体がいつもと違うのを感じていた。次第に慣れてはきたんだが・・・
そんな体の違和感が疲労を呼んだのか、それとも昨日、町の出店で買った食べ物にあたったのか、お腹の調子が悪くなり、夜中何度もトイレに目覚める。せっかく昨日昼寝をしたというのに、おかげで、また寝不足。
睡眠不足&お腹の調子がイマイチの中、走り始めた今日、オイラが自転車で走る日にも関わらず、よい天気に恵まれまして。多少山に雲がかかってはいるものの、真っ青な空が広がり、気持ちいい。ブランカ山群を左手に望みながら、いい気分で走る。
Recuayを出て、しばらくは小さな町が続いたのだが、さらに進むと、人の気配がまったくなくなってきた。ひたすら山道となり・・・気づくと、周囲は、ただっぴろい平原の奥にブランカ山群という絶景で包まれていた。これはスゴイ、ビックリするほど素晴らしい風景。
テンション上がりまくって、自分撮り写真を撮りまくり。三脚につけたカメラを道路に置き、セルフタイマーをセットし、カメラの前を何度も走る。そんなことをしながら、ゆっくり道を進んでいった。高度が上がっていき、次第にペダルを漕ぐのが苦しくなってくる。
「はぁ、はぁ、はぁ」
さっきまで自分撮りをして遊んでいた余裕は、すでになくなっていたのであった。
なんとか上りきり、Conocochaという町に到着。手元のGPSが4100mを指している。時刻は15時過ぎ。時間的には余裕があるが、体が疲れていたので、今日はここConocochaで一泊しようと、宿を探すために、近くにいたポリスの人に、宿があるかどうか聞いてみた。すると、「一応この町にホスペダヘはあるけど、ここはメッチャ寒いから、20kmほど先にあるCajacayの町まで行った方がいいよ」というアドバイスをくれるではないですか。う~ん、20km先・・・「山道20kmは、この時間からは厳しいです」と言うと「大丈夫、ここから先はもう下り坂だから」とのこと。そうか、これからは下り坂が続くのか!それだったら、17時過ぎくらいにはCajacayに到着できそうと思い、Cajacayを目指すことに。そして、Conocochaを出ると・・・上り道じゃないですか!ポリスのオジさんの嘘つき!と一瞬オジさんのことを恨んだのでしたが、一旦上った後は、ひたすら下り坂となったのであった。ポリスのオジさん、疑ってゴメンよ。
さてさて、下り坂、毎回、必ずと言っていいほど、パンクが生じるので、下りがある時には、いつもヒヤヒヤものなんです。今日はしばらく快調に走れていたので、「おお、新品のシュバルベタイヤに換えた効果か!」と安心してたところ、山の途中で、プシューという音と共に、後輪のタイヤがみるみるペシャンコに。「ああ、やっぱり下り坂ではパンクは必ず起こっちゃうものなのかぁ」とガックリ。チューブの穴の空いた箇所を見てみると、以前修理したところに再び穴が空いている。修理の仕方が悪かったのかなぁと、これ以上パンクを起こしたくないオイラは、替えのチューブをまだ一回も穴の空いたことのないチューブにしてみた。すると、以降パンクが生じなくなったではないですか。ブレーキをガンガンきかせて、リムがメッチャ熱くなっても平気。うぬぬ・・・新品のシュバルベのMarathon Plusと新品のチューブ。これさえあれば、山下りで、パンクの心配をしなくてよくなるようだぞ。
そして、1400mほど一気に降り、2600mにあるCajacayの町へ到着。宿に到着し、荷物を置いた後、昼飯にありつけず、お腹がすきっぱなしだった、オイラは、早速飯を食べに行こうと外へ・・・しかし、3軒ほどある町のレストランは、どこも開いておらず。シエスタの時刻でもないのに、なんでだ?どうやら、19時近くにならないと開かないらしい。えぇ~お腹ペコペコなんですケド・・・しょうがないので、パン屋でパンを買って空腹をまぎらわす。そして19時になり開いたレストランに駆け込むようにして入り、夕食を食べる。ふ~、生き返ったよ。
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