Salud
カンペイ、ビールで一周年

2009.09.24 / Peru (Lima) 本日自転車0km走行 : Total 14057km走行
天気:曇 ネット接続:1
朝飯→日本の朝ごはん 昼飯→チュレッタ 夕飯→おでん! / 宿→佐藤家(ホームステイ)

(English)
  Today I went to Museum of Rafael Larco. And today is aniversary day about traveling for one year.



(Español)
  Hoy yo fui a Museo Rafael Larco.
 リマには面白そうな博物館がたくさんあり、今日も昨日に引き続き博物館巡り。バスに乗り、Brazil通りへ。まず向かったのが、国立人類学考古学博物館。ここは、プレインカの時代から、遺物が、年代毎、文明毎に部屋で分けられ、分かりやすく展示されてました。昨日、天野博物館で聞いた説明を思い出しながら巡ったのでした。この土器の光沢は顔の脂でとか、インカの壺は、下がトガっているのだが、それは地面に刺すためとか、織物の素材や色はどうやっているのか、とか。知識を頭に入れてモノを見るのと、何も知らないでモノを見るのとでは、見えてくるものが違う。天野博物館に行く前にここに寄っていたら、こんなにジックリと一つ一つの遺物を観察することはなかったかも・・・

 結構な時間をかけ、国立人類学考古学博物館で展示品を鑑賞した後、次に向かったのが、ここから歩いてちょっと行った所にあるMuseo Rafael Larco(ラファエル・ラルコ博物館)。この博物館も天野博物館同様、ラファエル・ラルコさんという実業家(?)が収集した遺物コレクションを展示した私設博物館。中はとてもキレイで、贅沢感が漂う。ラルコさんって、すっごいお金持ちだったんだろうなぁって思わせる建物。博物館の中も、キレイに、整然と展示品が並べられていて・・・さらに驚いたのが、各展示物一個一個に6ヶ国語で注釈がつけられていたこと。見る人のことをよく考えてくれている博物館だなぁと感心。6ヶ国語の中には日本語があり、注釈を読みながら、じっくり展示品を見て回ったのでした。土器以外にも、織物、銅器、黄金のアクセサリー類などもあり、見ごたえ十分。

 常設展示場をグルッと巡り、展示物を見終わると、中庭に出た。すると、右の方に、まだ入っていない部屋の入り口があり、扉が開いていたので、入ってみると・・・ものすごい数の土器が3メートルはあるショーケースにギッシリと並べられているではないですか!しかも、四方八方、こんな巨大なショーケースで埋め尽くされた部屋が16部屋も!ここは、ラルコさんが収集した土器のストックルームらしい。いやぁ、一体何個の土器がここにはあるのやら・・・軽く5000個くらいはあるんじゃないんでしょうか、いや、もっと・・・?とにかく、数に圧倒されました。そして、この土器群、ただ置かれているんじゃなく、文明毎に、そして土器の類似度毎に、きちんと整理して並べられているのが、これまたスゴイ。ラルコさんの几帳面な性格が覗えます。それにしても・・・常設展示物を見るより、ここの土器群を見たほうが心打たれるかも。オイラはこの16部屋を巡っている時の方が、ドキドキしたのでした。

 そして、ここラルコ博物館の最大の見ものである<エロチックギャラリー>へ。この博物館、遺物がホントによく分類されていて、感心するんですが・・・おそらくラルコさんの趣味なんでしょう、ここには、なんと、エロティックな土器ばかりを集めた、未成年入場不可の別館があるんです。ここには、性器を表現したモノ、性交渉中の男女、繁殖行為中の動物、なぜか自慰行為をする骸骨・・・などなど、性やら生に関して表現された土器がこれでもか、というくらい並べられていまして。う~ん、これらは、生活描写の一端として風景画的なモノとして作られてモノなのか、それとも、今で言うAVやらエロ本のように、それを見て興奮するためのメディアとして作られたモノだったのか・・・結構アブノーマルな行為を表現したモノとかあったので、作り手の妄想を形にした興奮メディア、として作られたモノのような気もするのですが・・・現代人のオイラが見ても、ムラムラとはしなかったのでした。

 博物館を二つ巡っただけだったのですが、意外と長い時間集中して見ちゃったせいか、ラルコ博物館を出る頃にはすっかりくたびれちゃいまして。街をブラブラして帰ろうかなぁと思っていたのですが、そのままバスに乗って帰宅したのでした。

 さてさて、今日24日は、旅立ってちょうど一年経つ日。一年前の9月24日、不安で押しつぶされそうになりながら、成田空港発の飛行機に乗り・・・あれから一年、すばらしい人たちに出会い、助けられ、日本に居たら経験できないような様々なコトを体験し、ハッとするような風景、不思議な音、その土地特有の匂い、そして、風を感じてきたのでした。旅たつ時、不安はあったものの、不思議と迷いはありませんでした。あの時、心の中にあったのは、未知の体験に向かってのワクワク感。不安感より大きかったワクワク感が、オイラの旅たちを後押ししてくれたんだと思ってます。そして、いろんな経験を経て、不安感が小さくなり、ワクワク感がさらに大きくなった今、一年前とは違った心もちで、二年目の旅をスタートできる気がするのです。リマの佐藤家で充電させてもらっている今、どんな気持ちで再スタートを切れるのか、まだ分かりませんが、また、新たな気持ちで再スタートできることでしょう。旅の第二章が始まるって感じです。

 で、今日はそんな一周年をお祝いしていただいちゃいまして。夜は、なんとおでん!これも嬉しい日本の味ですぅ。美味しいですぅ。そして、オイラはビール、あすかちゃん、はるかちゃんは、イチゴシロップをガス入り水で割ったお子様ビールを、片手に持ち「カンペイ!」ちなみに、このカンペイという中国訛りの掛け声、最近二人がハマッて見ているというディズニーの<80日間世界一周>という映画で、中国での食卓を囲むワンシーンを見て覚えたらしいです、ハイ。