Me olvido de memoria de Arequipa
記憶から消えていたアレキパの街

2009.10.17 / Peru (Nazca~Arequipa到着) 本日自転車0km走行 : Total 14590km走行
天気:晴 パンク:1 自転車折りたたみ:1 ネット:1
朝飯→ロモサルタード 昼飯→アレキパ飯 夕飯→定食 / 宿→Posada del Virrey(15ソル)

(English)
  I arrived at Arequipa. I have been here but I don't have memory of this town.



(Español)
 Yo llegue a Arequipa.
 朝8時頃Arequipaに到着。夜行バスだと寝ている間に目的地に到着するので、なんだか次の街に来た感が希薄になる。ここは本当にArequipaなのか?Nazcaから560km離れた街に到着したというのに・・・まぁ、とにかく、自転車で5、6日かかる距離を一気にワープです。

 バスを降り、ターミナルで荷物を受け取って、ターミナル内の片隅で、自転車を輪行バッグから取り出し、荷物を装着して、自転車モードに。ここから宿までは自転車に乗って行きます。さぁ!と思った時に前輪のパンクに気づいた。まだニュータイヤに換えていない前輪、昨日の激走でチューブに小さな穴が空いてしまったようで、徐々にしぼんでくる空気漏れ。とりあえず、宿までもてばいいや、とチューブ交換はせず、空気を入れなおして、出発。ターミナルを出て、ここはどこかいな?とロンプラを広げていたところ、客待ちタクシーの運ちゃんが、数名近づいてきた。「この地図にはこの場所は載ってない。ちょっと待ってろ」と言って、一人の運ちゃんが、Arequipaの地図を持ってきてくれた。どうやら、ここは街外れの場所らしい。目的としているセントロまでちょっと距離がある。「キミにあげるよ」と言ってもらった地図を片手に、セントロへ向かう。

 実は、ここ、Arequipaにも11年前のツアーで訪れているのだ。が、オイラは、11年前、Arequipaで何をしたか、サッパリ覚えていない。そもそもArequipaに行ってたことすら忘れていて、リマで西澤さんに「ナスカの次はアレキパに行こうと思っているんですけど・・・」と言ったところ、「アレキパって、、11年前、ようやく低地に来たので、みんなハシャギまくっていたのよね(ラパス/プーノ/クスコと、それまで標高の高い街ばかりいて高山病に悩まされたツアーだったのだ)」と予想もしなかった答えが。「えっ、アレキパって行ったんでしたっけ?」と、こんな会話をして、アレキパに行ったことがあることが判明。どうやら、ワインを飲んで大騒ぎしていたらしい。う~む・・・しかし、街の記憶はまったくない。で、セントロに向かいつつ、もらった地図を眺めていると、街の観光案内情報が書かれていて、そこに<Juanita>と呼ばれる標高6000mの雪山の中で見つかった少女ミイラの写真がありまして。それを見て、おお、そうだ、このミイラを見た覚えはあるぞ、と記憶の糸口が見えてきたのでした。

 そんな記憶手繰りをしながら、ようやくセントロに到着。ショウさんから連絡をもらっていた宿にチェックインし、ショウさんと5度目の再会。

 お昼に、アレキパ料理を食べに街へくりだした。お勧めのチュペ・デ・カマロネスという川えびのスープと、ピーマンの肉詰めっぽいロコト・レジェーノをオーダー。ミルクベースの濃厚なスープのチュぺ・デ・カマロネスは、グアテマラのリビングストンで食べて、大好きになったTapadoというスープを思い出させてくれる、素敵な味。そして、チーズがタップリ乗って、これまた濃厚な味のロコト・レジェーノ、肉を包んでいるのが、チリっぽかったので、辛いのかなぁと思っていたのですが、全然辛くない。まろやかで美味しかったのでした。が、どうやら、辛くないロコト・レジェーノは、この店がツーリスト向けにアレンジしてあるらしく、本来のロコト・レジェーノは辛い。次の日、昼食で出たロコト・レジェーノをパクついたところ、あまりの辛さにビックリ。シャックリが止まらなくなるほどの辛かったのですよ、これが。

 そして、その後、コルカ渓谷へのツアーを探すため、ショウさんと一緒にいくつかのツアー会社を回る。このコルカ渓谷、野生のコンドルの飛んでいる姿が見えるんです。アンデスというと思い出すのが<コンドルは飛んでいく>という曲。ケーニャの響きがもの悲しさを誘う名曲ですが、この曲のモチーフとなっているコンドルにこれまでの旅で遭遇できなかったのです。というのも、コンドルが生息しているのは、人間が近寄れない3000m~5000mの絶壁の岩陰。そんな奥地まで自転車で行くわけもなく・・・で、今回、4000mの絶壁渓谷であるコルカ渓谷にツアーで行くことにしたのです。

 コンドルが見れるのは午前中の早い時間なので、ここArequipaからは、一泊二日で行くのがベターとのこと。日帰りも可能だが、Arequipaを3時頃出発するバタバタツアーになるみたいで。まぁ時間もあることだし、オイラ達は一泊二日で行くことにしたのでした。で、さらに、一泊二日でも、渓谷をトレッキングするコースと、単にコンドルを見るコースとオプションがありまして。ここでのトレッキングにそんなに興味がなかったオイラ達は、コンドルを見るだけツアーを申し込んだのでした。ツアー代金は一人59ソル。ちなみに、トレッキングをするコースだと、120~130ソルかかります。

 Arequipa初日の夜は、ショウさんと久々の再会を祝い、宿の部屋で、買ってきたワインで乾杯。そして、すっかり酔っ払い・・・ん、11年前もこんな感じでArequipaの夜を過ごしたんだっけ?