Llegue a Cusco
クスコ到着

2009.10.21 / Peru (Arequipa~Cusco到着) 本日自転車0km走行 : Total 14590km走行
天気:晴 ネット接続:1 自転車折りたたみ:1
朝飯→パン+バナナ 昼飯→アドボ 夕飯→野菜プレート / 宿→ペンション花田(21ソル)

(English)
  I arrived at Cusco.



(Español)
 Yo llegue a Cusco.
 朝6時半にクスコに到着。暗くて外は見えなかったが、だいぶガタガタ道を走っていたようで、揺れるバスに、夜中、何度も目が覚めた。おかげで、ちょいと寝不足ざんす。

 バスターミナルで自転車を戻し、荷物を装着。自転車走行モードに戻すことを前提にした梱包のポイントがだいぶ分かってきた。荷物の預けも、荷物の受け取り&その後の自転車走行への移行もスムーズに行えるようになってきたのだ。ようやく<折りたたみ自転車>で旅をしている利点が発揮できるようになってきたワケだ。もちろん、今までも、自転車以外の交通手段に頼ってきたのだが、荷物の預けの受け取りが大変で、交通手段に頼る時は、毎回憂鬱になるというのが今までだったんです。それが、ここにきて、自転車⇔バスが、苦にならなくなった。移動している最中だけでなく、こういう乗り換えみたいな部分も含めて気持ちが楽にならないと、楽しい旅にならないからね。走りたいときには自転車で、気分が乗らないときにはその他の交通機関で、というオイシイところ取りを、楽しみながらする空間移動。いやぁ、目指していた旅のスタイルです。とはいうものの、これからも、なるべく自転車で走ろうとは思っているのは確か。ただ、道が悪くなるというボリビア、広大なブラジルでは、ムリはせず、気軽にバス移動に頼ることにするかな(と思える、気分的楽さが、旅を楽しくさせてくれると思うのです)。

 さて、自転車に乗り、クスコのセントロへ。目指すは日本人宿<ペンション花田>。3300mの山の中にあるクスコは街中も結構アップダウンがありまして。ペンション花田は、プラサ・デ・アルマスから近くではあるが、結構な丘の上にあるという噂。自転車で行くのは辛いかなぁと心配しながら、プラサ・デ・アルマスの脇にあるペンション花田へ続く道に入る・・・と見えてきたのが、車が一台やっと通れるくらいの細さの石畳の急坂。噂どおり・・・というか噂以上の厳しい坂でした。まぁ、しょうがない、と覚悟を決め、自転車を押して坂を上る。そして、この細い道路、タクシーが頻繁に通りまして。その度に、段になった細い歩道に自転車を持ち上げ一時退避。通常の場所でも、重い荷物を搭載した自転車を急坂で押し上げるのは大変なのに、ここは3000mを超えた世界。ちょっと進んだだけでも、息がゼーゼーあがってくるのですよ。

 なんとか、ペンション花田に辿り着き、チェックイン。ふ~。案内されたドミ部屋の窓から外を覗いてみると・・・クスコの街並みが眼下に広がる素晴らしい眺め!いやぁ、上がってくるのは大変だったケド、上ってくる価値は十分ありましたよ。この部屋からの眺め、最高。

 ちょいと部屋でくつろいだ後、クスコの街へ。まずは、定番の12角の石、14角の石を見に。インカの中心都市だったクスコ。スペイン占領後、他の都市と同様、コロニアル調の町並みに作り変えられたのですが、作りが見事だったインカの石積みを土台にして、建築が施されている場所が多いんです。街を歩くと、いたるところで見事な石積みを見ることができます。それにしても、剃刀の刃も通さないと言われているほど、キッチキチに石が積まれているインカの石積みには感心させられます。そして、その中でも、特に、高い技術力を感じさせてくれるのが、12角、14角の石なのです。通常の石は四角に加工され、積まれている。まぁきっちり精密に四角に加工するのも大変だとは思うのですが、四角い石を積み上げ並べるのは、まぁやれば出来るだろうと思わせられるお話。が、石に複数の角を持たせ、周囲の石と整合させながら、きっちりとした壁を作るなんて・・・そりゃスゴく大変なワケですよ。その複数の角を持つ石の中でも、素晴らしいのが12角の石。壁の中心に埋め込まれた12個の角を持つ石の周囲にピッタリとハマル多角の石を配置し、見事に作り上げられた壁面。何度見ても感動するもんです、これは。14角の石は、12角の石と比べるとちょい小さめ。技術的にはスゴイと思うのですが、多角石の迫力という意味では12角の石の方が圧倒的。個人的にも12角の石の方が好きです。

 その後、街をブラブラ。いやぁ、好きです、この街の持つ雰囲気、感じ。

 その後、宿に戻って、情報ノートを見ながら、マチュピチュへどうやって行こうかと、あれこれ思索。バス+乗り合いタクシー+歩きで行こうかなぁと思っていたところ、オリャンタイタンボという町まで自転車で行ったという人の書き込みを発見。クスコからプカプカラ遺跡まで7kmの上りがあるが、その後は、ダウンヒルだったり平らな道だったりするようで。おぉ、自転車で行けるようだったら自転車で行ってみるかぁと。実はマチュピチュまで行くまでの道にも、見たい遺跡がゴロゴロ転がっていて、バスやタクシーで素通りしちゃうのはもったいないなぁって思っていたんです。自転車で寄り道しながら、数日かけてゆったりとマチュピチュに向かうのが、オイラ的にはベスト。オリャンタイタンボからは・・・宿に自転車を預けて歩いてアグアカリエンテスに向かうか、列車に自転車を乗せてマチュピチュまで持っていくか・・・まぁ、それは、オリャンタイタンボに着いてから考えることにしよう。

 そうそう、ニシザワさん宅で読んだインカの本に<スペイン征服後も、マンコ・カパック二世が奥地にあるビルカバンバに立てこもり、抵抗を続けた>と書かれており、そのインカ最後の砦<ビルカバンバ>に興味を持ってしまったのです。で、このビルカバンバ、一時期、マチュピチュがビルカバンバだったのではないか、と言われていたのですが、最近の学説では、さらに奥地に発見されたエスピリトゥ・パンパ遺跡が、ビルカバンバであったとされているとのこと。そんなワケで、エスピリトゥ・パンパ遺跡にも行ってみたいと思い、調べてみたところ・・・マチュピチュよりさらに奥にあるワンカカジェという村まではバスで行けるらしいのですが、そこから3日間のトレッキングを経てようやく遺跡に辿りつけるらしい。う~む、行ってみたいが、3日間のトレッキングかぁ・・・

 ビルカバンバについて、あれこれ悩みつつ、夕食を食べに外へ散歩。宿に戻ると、ショウさんが遊びに来ていた。バイクでここまで上がってくるのは無理なので、セントロ近くに宿をとったらしい。で、ショウさん、昨日のうちにクスコに到着する予定で、アレキパを出発したのですが、予想以上の悪路に悩まされ、結局二日かかり、今日ようやくクスコに到着したとのこと。バイクでも泣きそうになるくらいの大変な道だったって聞きまして・・・ムリに自転車で走らず、バスにしてよかったよぉ。