Abandono
スタンドバイミー作戦は断念

2009.10.25 / Peru (Pisac~Aguas Carientes) 本日自転車68km走行 : Total 14658km走行
天気:晴 自転車折りたたみ:1 ネット接続:1
朝飯→ポヨ 昼飯→カルネ 夕飯→アロスチューファ / 宿→Hostal El Tumi(20ソル)

(English)
  I arrived at town of Machupicchu.



(Español)
 Yo llegue a Aguas Carientes.
 朝、散歩しようと、町へ繰り出す。複雑に入り組んだ裏路地ばかりで迷子になっちゃいそう。ですが、この裏路地が、なんか、いい雰囲気をかもし出していまして。好きだなぁこの感じ。そして、広場を中心に行われていた日曜市を見るも、期待していたほどの規模ではなく、ちょっとガッカリ。市はやっぱりグァテマラの市が一番刺激的な気がします。

 というワケで、さらっと市を見た後、マチュピチュに向けて出発。ピサックからウルバンバまでは、ひたすら渓谷に挟まれた平地を走る。気持ちよいルートですなぁ、この道。さて、ウルバンバを通り過ぎて、すぐ、山間になにやら白いモノが見えてきた。一瞬雪かと思うこの白い物体、塩なんです。ここいら辺は、塩田が広がるというので有名な地域。海の近くでもないのに塩田?と不思議になるのですが、この辺で湧き出る温泉が塩分を含んでいるらしく、温泉の水を干上がらせて、塩を取っているってワケなんです。

 そんな塩田を横目でみながら走っていると、あっという間にオリャンタイタンボに到着。もっと遠いかと思っていたのだが、意外と近い。う~ん、クスコ~オリャンタイタンボは、がんばれば一日で行ける距離だな、なんて思いながらオリャンタイタンボの町へ入ると・・・それまでアスファルト道だったのに、急に石畳道に。この石畳道、ガタゴトなるし、滑るし、嫌いな道です。

 とにかく、セントロ広場へ出て、近くの食事処ではらごしらえ。まだ12時半で、ここからマチュピチュ村までの30km、歩いていっても十分に辿り着く時刻。なので、線路を歩いて行くことにしたのでした。オリャンタイタンボを出て、すぐの村にある畑の横を通り抜け、線路へ。線路では、自転車に乗ってこぐことはそもそもムリだろうと思っていて、押していくつもりだったのだが・・・線路の上って、自転車を押すことすら困難だということが分かりました。枕木と石砂利が予想以上につっかかりまして。ダートロード以上にメンドクサイ。そこで、レールの上をなんとか転がしていこうと、挑戦したものの、細いレールの上をまっすぐ自転車を押すのは至難の技。ちょっと押しては、レールからはずれ、外れた自転車が足に当たって打ち身になり・・・2kmほどがんばったのですが、これが後30km近くも続くかと思うと、ウンザリ。線路の上を歩くスタンドバイミー作戦は、諦めて、列車に乗っていく事にしたのでした。

 オリャンタイタンボの駅まで引き返し、列車の時間と値段を確認。一番安いバックパッカー列車は19時発。安いといっても31ドル。ドルですよ、ドル!高っけー、南米の交通機関としてはありえない額です。こりゃ、みんな歩くワケだ。さて、乗車まで時間があるので、戻る時に見る予定だったオリャンタイタンボ遺跡を、巡ることにしたのでした。

 巨大な段々畑がそびえるオリャンタイタンボ遺跡、外からでもその迫力は十分に感じられるのですが、中に入って、この段々畑を登ると、その巨大さを実感することができます。とにかく登るだけで息が切れる。そして登ったところには、6つの巨大な石をつなぎ合わせた巨大な壁があります。これがまた、なぜ、そしてどうやってこんな場所に作ったのか謎に包まれた物体なのです。時間はタップリあったので、しばしこの巨壁を前にして、妄想。

 相当ゆっくり遺跡を巡ったのですが、まだ列車の出発までには時間がある。この待ち時間って嫌いなんですよ。自転車だと、自分が思った時に動けるのに・・・自転車旅だと、待ち時間なるものを経験しないので、こういう時間の使い方に慣れていない。ベンチに座ってぼ~っとして時が過ぎるのを待つ。ああ、なんだかもったいない時間の使い方だ。とにかく、19時になり、列車が出発。席は満席。持ち込んだ自転車は、棚に乗せられず、どこに置こうかと見渡して見つけたのが、席と席の間の隙間。この隙間に入れてみたところ、ちょうどスッポリ収まった。ふ~折りたたみ自転車でよかったよぉ。

 外はすでに真っ暗で何も見えない。ウツラウツラしていたら、マチュピチュ村駅に20時半過ぎに到着した。まずは、マチュピチュ遺跡の入場チケットを買おうと、売り場を探してウロウロしていたら、宿引きのおじさんにつかまり、とりあえず宿にチェックイン。その後、宿のおじさんにチケット売り場を教えてもらい、行ってみたところ、21時過ぎだというのに、チケットオフィスは開いていた。さすがマチュピチュ。普通こういうチケットオフィスは17時には閉まっちゃうでしょ。で、無事チケット購入できたのはよかったのですが、支払ったお金は学割で62ソル。高い・・・