Humor malo
朝飯抜きでご機嫌斜め

2009.10.28 / Peru (Aguas Carientes~Maras) 本日自転車62km走行 : Total 14720km走行
天気:晴時々雨
朝飯→なし 昼飯→ポヨ 夕飯→パン / 宿→Hospedaje(15ソル)

(English)
  I left from Machupicchu.



(Español)
 Salía de Machupicchu.
 ちょいと名残惜しさを感じつつ、今日、マチュピチュ村を去ることにした。インカ最後の砦と言われるビルカバンバが、ここマチュピチュ村からさらに奥に行ったところにある。ビルカバンバへ向かおうかどうしようか、相当悩んだのだが、今回、マチュピチュを十分堪能し、満足したので、このまま戻ることにしたのでした・・・というのは、表の理由で、歩き回ったため結構疲れてしまい、さらに悪路になるというマチュピチュの奥へ行く気力が薄れてしまったという裏の理由もあったのです、ハイ。

 というワケで、オリャンタイタンボに戻る朝8:53発のバックパッカー列車のチケットを購入し、列車に乗車。今回は日が照っている中での列車移動のため、窓の外には、素敵な風景が広がっているのが見える。しばらくボーっと、外の風景を見ていると、見たことがある駅が見えてきて、列車が停まった。3日前出発したオリャンタイタンボ駅だ。さて、降りなきゃと思ったのだが、誰も降りようとしない。あれ、おかしい、ここオリャンタイタンボじゃないのかいな?と思って、車掌に聞くと、「今オリャンタイタンボは広場で工事を行っていて、バスやらタクシーが入れない状態だから、乗り換えてクスコに戻るなら、ここで降りるより、次のPacharという駅で降りたほうがいい」という。いや、オイラは自転車で戻るから大丈夫、ここで降ろしてくれ、と言ったのだが、なぜか車掌は、「次の駅で降りろ」の一点張り。結局オリャンタイタンボでは降ろしてもらえず、次のPacharまで乗っていくことになった。まぁ同じ方向だし、自転車で走る距離が短くなるわけだから、結果的には得した話ではあったのだが、車掌の態度にちょいとイラッ。普段、これくらいのことではイライラしないのだが、今日は、朝飯を抜いてしまったため・・・お腹が減りご機嫌斜め状態。ちょっとのことで、イラッとするイライラセンサーが発動し始めたのでした。

 で、到着したPachar駅は、幹線道路からちょっと離れており、幹線道路へ出る道が未舗装道。未舗装道路が嫌いなオイラ、ほらぁ、やっぱりオリャンタイタンボで降りて、舗装道路に出たほうがよかったじゃないか!とイライラ度がちょいと増す。まぁ、ココまで来て文句を言ってもしょうがないので、未舗装道路を自転車を押しながら歩いていると、後ろからポリスの人に呼び止められた。線路脇にあるこの未舗装道路、危険ということで、どうやらここは、自転車通行禁止らしい。そう、駅~幹線道路間は、送迎バスが出ていて、自転車ごと、バスに乗せていけという。走っているバスを見ると、メチャメチャ混んでいる。混んでいるバスに自転車を乗せるのは面倒だったので、「いいじゃないか、ほら、実際歩いている人もいるんだし」と自分勝手な主張をしてみた。だってここはラテンの国。まぁいいよと流してくれるのが今までのパターンだったんで・・・が、このポリスのおじさん、頑として譲らない。「バスに乗せていけ!」と。自分の主張が理不尽だということも分かっているんだが、なんかイライラしていたオイラは、「いや、このまま自転車を押していきたいんだ!」と反抗。しばらく押し問答をしているところに、近所のガキンチョが自転車で通りがかった。「・・・あの自転車は?」ガキンチョの自転車を指差すオイラ。もういい、行けと折れるポリスの人。勝った!・・・って、普段のオイラならこんな反抗的な態度に出ないですよ。ちょっとお腹が空いてイライラしていたもんで・・・ゴメンナサイね、ポリスのおじさん。

 そして、舗装道へ出て、ウルバンバまで走り。昼食。ふ~。ようやくお腹が満たされ、イライラが解消されたのでした。で、食べ終わって、外へでると、雨がポツポツ降ってきた。このままウルバンバで宿泊してもよかったのだが、まだ時間が早かったし、にわか雨っぽかったので、次の目的地であるMarasの町まで行ってしまうことにした。

 Marasは、ウルバンバから見える山の上にある。一気に500mくらい上がる峠をゆっくり進む。あぁ、峠越えはやっぱり辛い。で、やっとの思いでMarasの町に到着。遺跡も近くにあることだし、賑わいのある町だろうと思っていたのだが・・・町はひっそりしていた。なんか外部の人を寄せ付けない雰囲気。宿や食事処が全然見当たらないし・・・町中歩いてようやく宿を一軒見つけるも、鍵がかかっていて、あいていない。看板には<24H>って書いてあるのに・・・しょうがないので、別の宿がないか、と町の人に聞き、行ってみたが、ここも閉まっていた。Marasには泊まれないのかなぁ、どうしようと、もと来た道を引き返していると、最初に見つけた宿の真向かいの売店のオバちゃんが声をかけてきた。「泊まるのかい?」「ええ」「ちょっと待ってな」。なんとオバちゃんが合鍵を持ち出し、宿を開けてくれた。どうもこの最初に見つけた宿、オーナーの人は昼間出かけていることが多いらしく、その間は、この売店のオバちゃんが対応することになっているらしい。

 宿に自転車と荷物をいれ、Moray遺跡に向かおうと思ったのだが、本格的に雨が降り出した。ここからMoray遺跡まで9km。雨の中行くのはちょいと厳しい距離。遺跡には明日行くことにした。それにしても・・・Marasの町は静かすぎ。夜、飯を食べようとウロウロするも、食事処一つあいてない(涙)。真向かいの売店でパンを買って、夕食。が、パンだけじゃ満たされない・・・おぉ、このままでは再びイライラセンサーが発動してしまう!ということで、イライラセンサーが発動する前に、早々と寝床に入ったオイラでした。