Ruinas del Sillustani
シユスタニ遺跡とペルー最後の夜

2009.11.6 / Peru (Juliaca~Ilave) 本日自転車131km走行 : Total 15366km走行
天気:晴 ネット接続:1
朝飯→パン+バナナ 昼飯→定食 夕飯→ポヨ / 宿→Hostal(8ソル)

(English)
  Today I went to Sillustani ruins.



(Español)
 Hoy yo fui a ruinas del Sillustani.
 Juliacaの街、都会なんだけど、ゴミゴミした感じがなんとなく心地よかった。都会はあまり好きではないんだけど、しばらく人に会わないようなところを走っていると、だんだん人恋しくなっちゃうもんなんですよねぇ。

 さて、Juliacaから、Punoまでは45kmほど。途中でシユスタニ遺跡に寄ったとしても、Punoで泊まっちゃうにはちょいと距離が短い。実は、Punoからボリビア国境までは140kmくらいあるのだ。なので、Punoを素通りして、次のIlaveという町まで行っておくと、明日国境越えするのに、自転車的にはちょうどいい距離になる。そんなルート計算をして、今日はIlaveを目標に走ることにした。

 Juliacaを出ると、ひたすらまっすぐな道が続いた。昨日と同じ道を通っているのではないかと思うほど、そっくりで単調なアンデス道。単調・・・なのだが大変なアンデス道。向かい風と戦いながら、激しく息切れし、少しづつ自転車を進めるのだった。そんな調子でしばらく走っていると、プーノ方面とシユスタニ方面に別れる分岐道が現れた。シユスタニへは18kmほど脇道に入ることになる。「18kmも脇道を入っていくのかぁ・・・」ここへ来て、若干迷ったのだが、結局行くことにした。

 シユスタニへの道、脇道だが、道はきちんと舗装されていて、走りやすかった。途中Atuncollaという村で、一人の男の人と一緒になった。彼も自転車に乗っていたのだが、背の丈の二倍はある長い棒を二本担いでいる。「それ、何に使うんだい?」「家の屋根さ」「屋根・・・?」そんな話をしているうちに、彼の家に到着。早速屋根を修理するということで、しばらく見学させてもらった。どうやら、彼が担いでいた棒は屋根の骨組みにするらしい。その上から藁葺きを敷き詰め、屋根を作っていった。で、彼の家は、ツーリスト向けに宿をやっているらしく、しきりに泊まったらどうだ?と誘ってきた。なかなか雰囲気のいい場所ではあったのだが、今日Ilaveまで行ってしまいたかったので、丁重にお断りしたのでした。

 で、そのままオイラはシユスタニへ。遠くに円筒型の塔がいくつも見えてきた。遺跡だ!Chulpaと呼ばれるこの塔は、墳墓とのこと。シユスタニは墳墓の遺跡がいくつも集まった地なんです。さて、遺跡入口に到着し、受付で値段を聞くと、学割で1ソルとのこと。値段が高いようだったら、周囲から眺めるだけにしようと思っていたのですが、まぁ、1ソル。この値段だったら入るか、と受付横に自転車を停めさせてもらい、遺跡へ。

 この遺跡、遠めに見るとあまりパッとしない遺跡だったのだが・・・遺跡のある丘の上にのぼってみて、あまりのよい雰囲気に驚かされた。巨大にそびる円筒の石の塔が、広い丘の上にいくつも建っている。そして、この墳墓の隣で仁王立ちして見下ろすと、眼下には湖が広がっている。おぉ、心地よい・・・ここをお墓の場所に選ぶとは、わがままが言える、かなり高貴な人だったに違いない。ちなみに、この石の塔、東方面に小窓があるのですが、これは冬至に太陽の光が差し込むようになっているようです。この光を浴びて、死者復活・・・なんだかロマンですねぇ。

 想像していた以上に素敵だったシユスタニ遺跡を堪能し、元の道へ。分岐点に戻り、Puno目指してひた走る。そこからもしばらく平坦な一本道が続いたのだが、プーノが近づくにつれ、徐々に上り道になってきた。しかも、道がクネクネし始めた。まぁすぐに平坦な道に戻るだろうと甘く考えていたのだが、ひたすら上りが続いた。結局200mくらい上らされる羽目に。モウダメとギブアップしようとした時、峠の頂上に到着し、Punoの街とチチカカ湖が見えてきた。下り坂を一気に降り、そのままチチカカ湖の湖岸に出て、しばしボーっと湖を眺める。

 湖沿いの道を走りながら見つけた食事処に入り昼食。2.5ソルだったのだが、オバちゃん、お釣りが無いということで2ソルにまけてくれた。たったの0.5ソルだけど・・・元値が2.5ソルだったことを考えると・・・いいんですか?そうそう、南米は飯が安く食えるので助かってます。ペルーでは安定食は3ソルくらいで食える。3ソルって100円くらいなんですけど・・・いくら原材料費が安いからといって、3ソルじゃ利益でないでしょ。薄利多売っていうほど、お客が入っているとも思えないし。食事処を経営している家族は一体どうやって生活しているんだろう、という話をショウさんとよくしていたのだ。で、クスコで松尾さんと飲んだ時、松尾さんがその答えっぽいことを教えてくれたのだが・・・なんか腑に落ちず、謎のままです。

 話をPunoに戻し・・・ここ、Punoからチチカカ湖に浮かぶ島々へのツアーがあるのだが・・・その中の一つ、ウロス島には11年前に行ってる。他にも島はいくつもあるのだが・・・なんとなくそそられず、ボリビアで太陽の島に行けばいいやと思い、当初の予定通りに、Punoを素通り。

 さて、ここからIlaveまでは55km。しばらく湖畔沿いの道を走るようなので、楽できるかなぁと思いきや・・・これがきつかった!道はデコボコ、そして、強烈な向かい風。全然スピードがだせない。4時くらいには到着できるかなぁなんて思っていたのは甘かった。結局Ilaveに到着したのは6時近く。ふ~。

 まぁともかくここまで来たらペルー&ボリビアの国境まで後、100km足らず。明日には国境越えだ!ってことは、今晩がペルー最後の夜ってワケなんだよなぁ。いやぁ、長くなるだろうなぁとは思っていたペルー旅、やっぱり長くなっちゃって、滞在ビザ90日を4日も超過。数字を見れば3ヶ月って長かったように見えるけど、実際はあっという間だったし。行きたいところに行けたし、素敵な人たちとたくさん出会えたし・・・ペルーがますます好きになっちゃいました。また来るぞ、ペルー!