La entrada a Bolivia
チチカカ湖を横目に見ながらボリビア入国

2009.11.7 / Peru→Bolivia (Ilave~Copacabana) 本日自転車88km走行 : Total 15454km走行
天気:晴 ネット接続:1
朝飯→パン+ツナ缶 昼飯→トゥルーチャ 夕飯→ミラネサ / 宿→Hostal Emperador(20ボリ)

(English)
  Today I entered Bolivia.



(Español)
 Hoy escribí en Bolivia.
 相変わらず強い向かい風の吹く中、国境へ向かってひた走る。Juliという町を過ぎて若干登り坂になった。そして、坂を上りきると、左手にチチカカ湖が見えてきた。う~ん、今日は天気がいいし、青い空に青い湖・・・気持ちイィ!その後は緩やかなアップダウンが繰り返されたが、チチカカ湖を横目に気持ちよい走りが出来たのであった。

 さて、Pomataという町で昼食を食べようかなぁと思っていたのだが、町がちょっと上ったところにあったので、断念。国境で食べるか、と思って自転車を進めたところ、左手になにやらトラックが数台停まっている場所があった。トラックが数台止まっているところは、洗車場か、おいしい食事処かある場所、というのがオイラが見つけた旅の法則。行ってみると、どうやら食事処らしい。食事処といっても、レストラン的な雰囲気でもなく、ただ机が並べられているだけの空間で・・・インディヘナのオバちゃんやオネエちゃんが、構えているというメルカド的な雰囲気の場所だった。で、ここ、チチカカ湖で捕れたトゥルーチャをその場で揚げて出してくれる様子。早速、椅子に座って、トゥルーチャ定食を一つオーダー。二枚におろしたトゥルーチャに、なにやら調味料をまぶし、油でジャーと揚げる。米、芋、サラダをまぶした皿の上に、揚げたトゥルーチャをドンと乗せ出来上がり。パクつくと・・・旨い!抜群に旨い。ワラスで食べたトゥルーチャの何倍も旨かった。食べている間に、店のオバちゃんやら、トラックの運転手やらに「どこまで行くんだ?」「ペルーは好きか?」とか聞かれまくり。もうちょっと落ち着いて、このおいしいトゥルーチャを堪能したかったんですケド・・・

 お腹がふくれ、さぁ国境へむけて、と自転車にまたがる。後ろから、店のオバちゃんがでっかい声で「アディオス!」と声をかけてくれた。「ムイ、リコ。グラシアス(おいしかったです、ありがとう)」と答え、走り出したのであった。途中、一人の男の人が自転車で併走してきた。そうそう、この辺、ってクスコからずっとなんですけど、村の人たちがやたらとフレンドリーなんですよ。特に子供達は無邪気で。すれ違う時には必ず「オラ!」って声をかけてくるし、中には、しばらく走って追っかけてくる子供たちも。今までも、子供に追っかけられることは何度かあったけど、集団で追っかけられたのはこの辺が初めてかも。また、自転車に乗っている人たちも、隣にピタッとつけてきて、話しかけてくることがしばしば。大抵、「どこから来た?」「どこへ行くんだ?」「じゃぁ、がんばれよ」って感じで終わるんですが、今日隣に来たウィリーは、かなりいろんなことを突っ込んで聞いてきた。そして「メールアドレスを教えてくれ」と言ってきたので、立ち止まってメール交換。

 ウィリーと別れ、しばらく走っていると、周囲が段々国境っぽい雰囲気になってきた。そう、なんか国境付近って独特の雰囲気があるんですよ。で、まずはペルーのイミグレを探し、出国手続き。が、イミグレ前に立っていたおじさんに「まずはこっちに行ってからね」と隣のポリスオフィスに誘導された。そこで、なにやら書類を作ってもらい、イミグレへ。作ってもらった書類とパスポートを出すと「う~ん、滞在日数超過しているね」と。「えぇ、4日超過です」「じゃぁ4ドル」。実は、今、ペルーは入国時にもらった滞在日数を超過しても、1日超過あたり1ドル支払えば、なんの問題もないことになっているのだ(とニシザワさんに教えてもらった)。しかも、オイラは90日滞在ビザをもらったのだが、もっと長い滞在ビザを最初にもらうことも可能らしい。今となっては、もっと長い滞在ビザをもらっておけばよかったと思うのだが、その時は知らなかったし、ましてや、ペルーに90日越えて滞在するとも思ってなかったんで・・・次回来る時には、気をつけることにしよう。そして、4ドル支払えばいいのかと思っていたら、さらに謎の29ソルを請求された。ん・・・出国税か?そういえばさっき、「ペルーにはもう戻ってこないのか?」と聞かれたので、「はい」って答えちゃったんだけど・・・あの質問に「いえ、戻ってきます」って答えておいたら、この29ソルは請求されなかったのだろうか?まぁともかく、お金を支払ったら、無事出国手続き終了。イミグレを出て、近くにあった両替店でソルをボリに交換。そういえば、ここの国境では「カンビオ、カンビオ(両替)」と付きまとう両替おじさんがいない。

 さて、国境を越え、ボリビアのイミグレへ。ボリビア、他の旅人のブログを読んでいると、最近は30日の滞在ビザしか発行してくれないらしいのだ。そんなに長い間ボリビアにいるつもりもないのだが、ウユニ塩湖に自転車で向かうことを考えると、30日では厳しい。バタバタの超特急旅になっちゃうんで、せめて60日もらえるよう、交渉しようと思っていたのでした。で、イミグレに入ると、シャガレ声の初老の優しそうな係官が対応。「ぼく、<自転車>で旅しているんです」と、自転車を強調して、先制攻撃。おじいさん係官は「ほう」と興味ありげな顔で、渡したパスポートから目を離し、オイラの顔を見た。「あれ、あれです。ぼくの自転車」と、すかさずイミグレ前に停めた自転車を指差す。「ちっちゃいのぉ、大変だろう、アレで旅するのは」「ええ、そうなんです。時間かかるんですよぉ。で、ボリビアもこの<自転車>で<全部>回ろうと思っているんです」「そうかぁ、じゃぁ90日ね」と、パスポートとツーリストカードに90のサインをしてくれた。「えっ・・・」あまりに簡単に90日もらえちゃったことにビックリ。<自転車で時間かかるんです>作戦は見事に成功したのですが、これはBD-1の威力なんでしょう、タブン。それとも、方針が変わって、厳しさが緩んできたのかな、ボリビアの滞在ビザ。

 追加で、パスポートのコピーを提出し、無事というか、大成功でボリビア入国。そのまま8km先のコパカバーナへ向けて出発したのであった。緩やかなアップダウンの道をゆっくり走り、15時過ぎにコパカバーナ到着。宿にチェックインして、明日向かう予定にしている太陽の島へのチケットを買うため、町をブラブラしながら、ツーリストオフィスを探そう・・・と思ったら、太陽の島へのチケットは、町のいたるところで売っていた。とりあえず港に近いオフィスに入って、チケット購入。船に乗っての丸一日ツアーが、20ボリ。300円弱・・・って安いざんす。ボリビア、お金がかからず旅ができるよって聞いてたケド、ホントみたいだ。宿も安いし。さっき宿にチェックインした時、同じ時にチェックインしたカナダのおじさんが「彼女(宿のオーナー)が宿代20ボリって言ってたけど、ホントか?3ドルってありえなくないか?」とオイラに不思議な顔をして聞いてきたのでした。