Isla del Sol
太陽の島

2009.11.8 / Bolivia (Copacabana) 本日自転車0km走行 : Total 15454km走行
天気:晴 ネット接続:1
朝飯→トゥルーチャ 昼飯→ハンブリゲサ 夕飯→トゥルーチャ / 宿→Hostal Emperador(20ボリ)

(English)
  Today I went to Isla del Sol.



(Español)
 Hoy yo fui a Isla del Sol.
 朝メルカド横の食堂に入ると「トゥルーチャあるよ」とのこと。昨日の昼に食べたトゥルーチャの味が忘れられなかったオイラは、もう一度食べてみようと、トゥルーチャをオーダー。いやぁ、ここのトゥルーチャも旨かった!チチカカ湖のトゥルーチャはマジ旨い。お勧めです。(結局この日は、夕食もトゥルーチャにしたほど。完全にハマリました、チチカカ湖のトゥルーチャに)

 さて、朝8時過ぎに、船がたくさん停まっている港へ。「チチカカ・ツアーの船に乗ってね」と昨日チケットを買ったオフィスのオネェサンは言っていたが、たくさん船がありすぎて、どれがチチカカ・ツアーの船だかワカラン。とりあえず、8時半になって声を張って呼んでいるおじさんのところへ行って、チケットを見せると、「この船に乗って」とのこと。チチカカ湖クルーズを満喫するため、屋根の上に設けられた特設席(屋根に椅子がくっつけてあるだけだが)に座る。船は8時半過ぎに出発。さえぎるものが無い特設席、風がビュービューあたって、若干寒い。厚着してきて正解だった。

 船はそのまま2時間ほどかけチチカカ湖の上をゆったりと進む。10時半くらいになって、ようやく太陽の島、北部に到着した。一応ツアーと銘打たれたモノに申し込んだのだが、島へ上陸してからは、完全に自由行動。ガイドもなし。まぁ、オイラ的にはこういうののほうがありがたい。ただ、自由行動といいつつ、一応2パターンの行動オプションが用意されてまして。まず1つめは、到着した島北部を回り、13時半に戻ってきて港で待っている船に乗って、島南部へと向かうパターン。そして2つめは、島北部を回った後、そのままトレッキングをし、島南部まで歩いて行ってしまうというパターン。まだまだ、船でユラユラとチチカカ湖を楽しみたいと思っているオイラは、1つ目のパターンで行動することにしたのでした。

 船を下りると、まずはMUSEOに行って10ボリでチケットを購入。北部周辺を歩くのに、チケットを買わねばならないのだ。うぬぬ・・・太陽の島ツアー、全部で20ボリってワケじゃないようです。北部を散策するのに10ボリ支払い・・・さらに南部に行ってからも5ボリ徴収されるらしい。

 MUSEOを出ると、いきなりキレイな海岸が広がった。ココだけでもちょっと感動モノなのだが・・・これからさらなる感動の景色が待っているとは、この時にはまったく予想してなかったのでした。なんてったって、太陽の島、島についてほとんど情報を仕入れないまま乗り込んできちゃったんです。普段のオイラだったら、どこに見所があって・・・とかあらかじめ調べてから行くんですが。

 さて、海岸沿いにしばらく歩いていると、途中から、次第に岩がゴロゴロした山道に入ってきた。緩い登り坂になっているこの山道、エイコラと息を切らしながら上っていくと・・・ポン、と素晴らしい景色が目の前に広がるミラドールへと出た。高いところから見下ろす、チチカカ湖の素晴らしいこと!実はチチカカ湖ってあんまり心躍らされなかったんです。Punoに入った時目にしてから、湖岸沿いに走りながらずっと見ていたんですけど、あんまりピンとこなくて。というか、湖といえば、グァテマラのアティトラン湖の印象が強すぎまして。アレを超えないと心躍ることはないんだろうなぁと思いながら、ずっとチチカカ湖を眺めながら走っていたのでした。が、ここ、太陽の島、北部のトレッキングルートから見たチチカカ湖には、見事に心躍らされてしまいました。青い空、青い湖面、遠くに見えるブランカの山々・・・これが360度の超パノラマ風景として目の前に広がっているワケで。そりゃもう興奮するってもんですよ。

 そうそう、ここ太陽の島は、インカの初代皇帝マンコ・カパックが降臨したという伝説の島なんです。実はインカの皇帝系譜、パチャクティ皇帝前までは、実在していたかどうかもわからないらしく、まぁ御伽噺的に語られていたわけです。で、そのファンタジーの存在としてマンコ・カパックはここ、太陽の島に降臨し、インカの国を創造し、帝国を築いていったと語り継がれてきたんです。ということで、太陽の島が、インカの発祥の地というのはあくまでファンタジーのお話であり、本当かどうかはなんの確証もないんですが・・・ここ、太陽の島に来て実際に目で見て、この雰囲気を体で感じてみると、なるほど、そのファンタジーが生まれてしかるべき場所だなぁと思ったのでした。それだけ神々しいパワーを感じたんですよ、この場所では。

 で、この神々しいミラドールからさらに北へ向かうと、見えてきました遺跡跡。このチチカカ湖をバックにみる遺跡という風景も圧巻。遺跡好きとしては、これまた、たまらない風景なワケですよ。テンションあがりっぱなしで、遺跡をグルリ。その後、南に続くというトレッキングコースもちょっと歩いてみることに。面白そうだったら南まで歩いて行っちゃおうかとも思ったのですが・・・ゴツゴツした岩道が続き、ちょいと辛そうだったので、やっぱり辞めて、船の待つ北側港へと戻ったのでした。

 そこから再び船に乗り、太陽の島南側へ。30分ほど船に揺られ、南側港へ到着。ここは、港から上がったところすぐが、段々畑的な遺跡作りになってまして。港から眺めているだけでも、いやぁなかなかのモノ。一応上ってみようとしたら、ここで5ボリ請求されました。渋々支払って登ってみたものの・・・南側滞在時間は1時間弱しかなく、上りきったところで時間切れ。奥にあった遺跡とか、長寿の水が湧くといわれている場所までは辿り着けず。

 北側から歩いてきた人たちと合流し、三度、船に乗り、コパカバーナへ。途中、ウティラ島もどきの浮島がある湾に寄ったのですが、結構しょぼく、かつここでも降りるんだった5ボリ払ってくださいと言われ・・・結局ツアーのお客達、誰も降りず、そこは素通りしたのでした。

 で、17時過ぎ、コパカバーナに到着。いやぁ、満足のクルーズでした。太陽の島がこんなに素敵な場所だったなんてね。たまには、事前情報をあまり頭に入れずに行ってみるのも、いいもんだ。