Hoy no
今日の日は無かったことにしたい

2009.11.18 / Bolivia (Santiago de Huari~Tambo Tambillo付近) 本日自転車75km走行 : Total 15817km走行
天気:晴のち曇時々雨 自転車折りたたみ:1
朝飯→パン+バナナ 昼飯→目玉焼きご飯 夕飯→パン / 宿→野宿

(English)
  Today it was tough day. I was very tired.



(Español)
 Hoy yo estoy cansado.
 昨日の晩「朝6時に出発するケド、大丈夫ですよね」と宿のオバちゃんに確認していたにも関わらず、朝、出発準備を整えて、オバちゃんの部屋のドアを何度ノックしても返事なし。部屋のカギと引き換えにパスポートを人質に取られているため、このまま出発するワケにもいかず、途方にくれる。しばらく、途方にくれていると、昨日、夕方頃、ちょいとお話したおじちゃんが登場。おじちゃん、この宿の住人ってワケじゃないみたいだけど、よく遊びに来ているらしい。そのおじちゃんが、オイラの困った様子を見て、オバちゃんを強引に起こしてきてくれた。寝ぼけ眼のオバちゃんからパスポートを返してもらい、イザ出発。たすかったよ、おじちゃんありがとう。そして、宿のオバちゃん、こんなことじゃ客が来なくなっちゃうよ。

 さて、Huariの町を出ると、いきなり未舗装道路。ここからウユニまでの道は大変だよぉとは聞いていたし、覚悟はしていたものの、まさかここまで大変だとは思わなかった。石砂利道はまだいいんです。ガタゴトするけど、自転車をこいで進めるから。いやぁ砂道が延々続く道に、まいった。以前からたまに砂道を通ることがあって、車輪がとられてしまい進めなくなって困ったことはあったけど、それもちょっとの距離。自転車を一旦降りて、ちょっと押せば、再び漕いで進める状況になっていたのだが・・・今日のこの未舗装道路は、砂道が延々・・・自転車が埋もれちゃうんですよ。で、その埋もれた自転車を担ぎ上げるように押し進めるワケで。山の上り道で自転車を押す以上の労力がかかる。Huariを出発して、次の大きな町であるQuillacasという町までの30kmに、5時間もかかってしまった。平地なのに、30kmを5時間って・・・歩いた方が早いやん!そしてシンドイ思いをして、辿り着いたQuillacasにあった食事処で出てきた飯は、ポソポソのご飯の上に目玉焼きが乗っているだけの、シンプルなボリ飯。あぁ、泣けてきます。

 あぁ足りないなぁと思いつつ、飯を食べ終わった後、Quillacasの町を出たら、ちょっと道がよくなった。未舗装であるが、踏み固められた道だ。岩や砂利が多いのと、地面が波打っているのでスピードは出しにくいが、砂道よりはマシ・・・と思っていたら、再び砂道になってしまった。もう嫌だ、こんな道。そして、昨日と同じく、14時半過ぎた頃から、雨雲が空を覆い始め、ポツリポツリと雨が・・・しかも今日はかなりの勢いで降り始めたではないですか!昨日は雨は降っても舗装道路だったから、まだよかったものの、今日未舗装道路での雨は最悪。道がドロドロの粘土状になって、走れない(涙)。しょうがないから自転車を押すことにしたのだが、タイヤや靴底に粘土状の泥がこびりつく。しかも、その泥は跳ねてズボンにくっつくし。もう、嫌や、こんな道!ボリビア、なんとかして、エボさん。って、一応、この道、あちこちで道路工事をしているんです。道路工事といってもアスファルトにするわけじゃなく、土を道路にかぶせるだけの、何のためにやっているのか疑問符が頭の中に5つくらい浮かんじゃうような、よく分からない補強工事。なんせ、これが、雨の道路には最悪でして。踏み固まった道路は、雨が降ってもまぁなんとかなるのだが、新しい土がひかれたばかりの道路は、もうぐちゃぐちゃ。そして、この道路工事、最悪なことに、現場は、行き止まりになっていたりするのです。もちろん、だいぶ手前に迂回路があるんですが、この迂回路に気づかず、進んでみたら、先に進めないって・・・分かりやすい工事標識をちゃんと出しておいてくださいよって、もういろんなことに腹立ちまくり。ちなみに工事標識を出さないのは、この道ほとんど誰も通らないから、必要ないみたい。今日は、人どころか、車ともすれ違わなかったもん。出会った人や車といえば、工事のおじさんとショベルカー、ダンプカーくらい。

 未舗装道路を走るってことで、ちょっとだけ冒険心に湧いたのですが、現実はそんなに甘くない。とにかく辛い一日でした。なんか走っていて全然楽しくない。あぁ、今日という日は無かったことにしたいくらい。

 で、雨が小降りになってきてホッとするも、この先、しばらく走っても(自転車を押しても)、宿がありそうな町村には辿り着けそうもなかったので、道端にテントを張って野宿することに。普段なら、人に見つからないようにと、道から離れた場所にテントを張るのですが、ここは、どうせ誰も通らないだろうと思い、ほとんど道の脇にテント。ここ、アンデスは、ビクーニャや羊が暢気に放し飼いされていているくらい、凶暴な外敵がいない場所。人もいないし、そこら辺で野宿をしても、ビクつかなくてもいいのが、せめてもの救いです。