Todo blanca
青い空と真っ白の大地の中で

2009.11.21 / Bolivia (Salar de Uyuni) 本日自転車81km走行 : Total 16027km走行
天気:晴 自転車折りたたみ:1
朝飯→ラーメン 昼飯→パン 夕飯→ラーメン+パン+リンゴ / 宿→塩湖の上で野宿

(English)
  Today I run on Salar de Uyuni all day long.



(Español)
 Hoy yo camino en bici todo dia.
 朝起きて、テントの外に出たら、ビックリするくらい美しい風景が目の前に広がっていた。昨日の夕暮れ時も素敵だったけど、朝の塩湖はまた格別。いやがうえにもテンションが上がってくるってもんです。

 さてさて、お腹がすいたオイラは、早速、朝食のラーメン作り。ウユニ塩湖でラーメンを作って食べるというのは、一つの夢でして。誰だったか、ウユニ塩湖を訪れたチャリダーの人のHPで、ラーメンを作っておいしそうに食べている写真を以前見まして。いやぁ、こんなところで食べるラーメンは格別だろうなぁって思っていたのです。そんなワケで、ペルーのリマでニシザワさんからもらった<屋台十八番>を取り出す。インスタントラーメンはやっぱり日本製が一番です。さて、高度が高いために沸点が低く、おいしいラーメンは作りづらいとのことだったのだが・・・結構美味いラーメンが出来上がったのでした。いやぁ、また一つ、夢が叶いましたぜい。

 そして、実は、モウ一つ、ウユニ塩湖に来たらぜひやっておきたいことがありまして。メヒコでお世話になったAndreiに、南米縦断した時の写真を見せてもらっていた時、真っ白なウユニ塩湖の上で裸族になって写っている写真があったのです。「なんで裸なの?」とAndreiに聞いたところ「行けば分かるさ」って謎をフッカケられていたんです。え~、で、実際ウユニ塩湖に来てみて・・・自転車で走っていると、ここではホント、誰にも出会わないんです。遠くの方に、ツアーのランクルが走っているのを見かけるだけ。なので、この世にはオイラしかいないのではないか・・・だったら生まれたままの姿になっても、なんの恥じらいもないではないかって、そんな想いがフッと頭の中を横切るのでした・・・Andrei、なんとなく気持ちが分かったよ、ってことで、青い空、白い大地の上で生まれたままの姿になってはしゃぎまくったのでした。写真も数枚撮ったのですが・・・あんまり大きな画像で見られるのはこっぱずかしいので、解像度の低いブログの方に一枚だけアップしておいたんで、まぁお楽しみ(?)ください。

 そうそう、写真といえば、ツアーで訪れる人達は、仲間と一緒に遠近感の無さを利用したトリック写真を撮るらしいのですが、このトリック写真、一人で撮るのは至難の技。自転車を手の上に乗っけた写真を撮ろうと何度かセルフでトライしたのですが、ピッタリはまった画にならず、断念。セルフ写真で狙った位置に自分をはめ込める便利な機能って、なんとか実現しないもんだろうか?

 その後も、しばし塩湖でお戯れタイム。塩湖の上に寝転がったり、逆立ちしたり、ブリッジしたり、BD-1で走り回ったり。その都度、写真を撮って、ひとしきり満足したので、そろそろ、魚の島の隣にあるインカワシ島へ向かうことにした。インカワシ島も、蜃気楼のように姿カタチは見えているものの、なかなか辿り着かない。相変わらず遠近感がまったくつかめない場所だ。2時間ほど走り、やっとのことでインカワシ島に到着すると、数台のランクルが停まっていた。塩湖のど真ん中の島ではあるが、レストランや売店があるというので、ツアー客も休憩地点として訪れる場所らしい。自転車を止め、水を買って戻ると、BD-1の周りに、何人もの人が集まっていた。「これで、塩湖を走っているのかい?」と話しかけられ、そのまま、アラスカから下っているという、オイラの旅の自慢話に発展。どこの国の人だったか聞きそびれたのだが、気のいいオニイチャンが、別れ際にチュッパチャップスをプレゼントしてくれた。ありがと~、お兄さん。早速舐め舐めしながら、インカワシ島を後にするのであった。

 その後、ウユニの街に向かってひたすら東へ。途中またまた、遊びながら写真撮影をして、ゆっくりと進む。そして、東に山々が見えてきて、塩湖の出口であるColchaniという町まで後10kmほど、というところで、ちょうど時間も17時過ぎになったので、塩湖での最後の夜を満喫すべく、今日はココでテントを張ることにした。といっても、ここは塩湖のど真ん中。周囲には真っ白な塩の岩盤しかない場所。昨日、テントのペグが刺さらなくて、塩湖の上にテントを張るのは断念したはずなのに・・・いやいや、今日は秘密兵器があるのです。実は日本からドライバーのセットを持ってきていまして。これ、プラスドライバー、マイナスドライバーのほかに、先の尖ったアイスピックみたいなのも入っていたことを思い出したんです。これを使って、塩の岩盤を削れば、ペグが刺さるかもしれない・・・やってみたところ、見事思惑通り。塩の岩盤に穴を開けることができ、そこにペグを突き刺して、テントを立てることができたのでした。

 塩湖の上にテントを立てることが出来たのを記念して、もう一度、ラーメンを作って食べることにしたのでした。二度目のウユニ塩湖でラーメン、今度は、味の素が出している<アジノメン:カルネ味>。これまた美味くできあがりまして。いやぁ満足です、ハイ。

 その後、iPodで音楽をガンガン鳴らしながら、日暮れのウユニ塩湖を眺めていたんですが・・・テンションあがりっぱなしのオイラは、体が自然と動き出し、ダンスダンスダンス。いやぁ、人がいないと、普段恥ずかしくてやらないようなことも、やっちゃうもんです。そして、やったらやったで、なんか気持ちが開放されていく自分を感じてまして・・・ウユニ塩湖、壮大さと美しさという点でももちろん、素晴らしい場所なのですが、オイラ個人的に、ココが大好きになったのは、<誰もいない空間>がゆえの、自分の解放、が出来たからなのかもしれませぬ。