Un fin del mundo
この世の果てへ、そしてチリ入国

2009.11.26 / Bolivia~Chili (Laguna Colorada~San Pedro de Atacama) 本日移動150km(自転車50km走行 : Total 16115km走行)
天気:晴 自転車折りたたみ:1 ネット:1
朝飯→ホットケーキ+シリアル 昼飯→スナック 夕飯→ポヨ / 宿→Camping Los Perales(4000ペソ)

(English)
  The tour from Uyuni was ended. I run by bicycle again and entered Chili today.



(Español)
 Escribí Chili hoy.
 今日は朝5時出発。4時半前に起床して、荷物の梱包を始める。外はまだ真っ暗。そして寒い。ランクルの上に皆の荷物を乗せ、出発。向かうはSol de Manuana Geyserという間欠泉地帯。朝日が出てきて、周囲が明るくなってきたかと思ったら・・・見えてきました、モウモウと立ち上っている白い湯気。おぉ、なんか、これまた感動の風景とご対面です。このツアールート、間欠泉も見れるよ、とは聞いていたんですケド、正直、こんなにスゴイ間欠泉地帯に訪れるとは思ってませんでした。もっとショボイもんかと・・・嬉しい思い違いです。

 その後、しばらく走り、Aguas Termalesという温泉が湧き出ている場所に到着。温泉は露天風呂。まだまだ風が冷たい朝時間だったので、服を脱ぐには気合がいったのですが・・・入りましたよ。湯船につかれるのは、長旅をしていると、貴重ですからね。チャンスとあれば、入っておかないと。外は寒いんだけど、温泉の中に入っちゃえば、超気持ちいい。お湯の温度は30度ちょいくらいじゃなかったのかなぁ。熱すぎずぬるすぎず。あまりにもちょうどよい湯加減で、出るに出れなくて、困った。

 さて、温泉からあがると、朝食の用意が。お昼前にはツアーから離脱してチリへ向かうオイラ、ツアーで出される最後の食事になるんで、4000m越えではあるんですが、たらふく食っておいたのでした。

 食事を終え、向かうはツアーの最終地点であるLaguna Verde。そのままノンストップで・・・と思ったのだが、あるところで車が止まった。「写真を撮るか?」とエディが言うので降りてみると・・・<この世の果て>かと思えるなんともいえない乾いた風景が。Salvador Daliといわれているここの風景。あのシュールリアリズム画家のダリが描いた画の背景のような景色なんです。ダリの画好きなオイラとしては、これまたタマラン場所なワケですよ。いやいや、ウユニから突入したこの宝石の道、スゴイです。自転車では走りたくないケド、通ってホントよかった。

 この世の果てから生還(?)し、しばらく走ると、見えてきたのは緑の湖。錆びた銅によりこんな色になったというLaguna Verde、このツアーの最終地点です。通ってきた道が宝石の道と言われる所以は、この道の途中途中で見られる湖の色。色とりどりの湖が、光を浴びて輝くサマがまるで宝石のように見えるためだそうです。

 さて、オイラ以外のツアー参加の皆さんは、ここからウユニの町へ戻るんです。2日かけて通ってきた距離をこれから戻るのもシンドイと思いますが・・・オイラはここから自転車。ちなみに、ボリビア国境まで、ここからまだ20km弱あるみたい。当然、砂利&砂道・・・エディに、「もうちょっと先まで連れて行ってくれない?」とお願いしたんですが、ダメでした(涙)。自転車をセッティングして、Verde湖をバックに皆で記念写真撮影。二泊三日の短い間でしたが、皆さんと一緒に過ごせて楽しかったッス。Ninaとはスイスに行ったときに連絡するから、と言って別れたけど・・・3年後、覚えていてくれるかな。

 皆さんはランクルに乗り込み、オイラはBD-1に乗り込み、お別れ。颯爽と走り去ろうと思ったんだけど、砂道にタイヤがつかまってしまい、は、走れない(笑)。

 その後、国境を目指してひた走り。国境までは登り坂が続く。ただでさえ道が悪いのに・・・おまけに、強烈な向かい風も吹いてきて、最悪。ボリビアはなんでこんなに道が悪いのだ?チリに入ると道がよくなるって聞いているんで、早く抜けてチリに入っちゃいたい。

 皆と別れて3時間近くたってから、ようやくボリビア国境に到着。ポツンと立つイミグレの係員のおじさんに、すでにスタンプの押されているパスポートを見せ、問題なく通過。さて、チリに突入。チリの入国手続きだ・・・と思いきや、実は、ここにはチリのイミグレは無いんです。これから向かう、ここから50kmほど離れたサンペドロ・デ・アタカマという町まで行かないと、イミグレがないのです。ということで、いざサンペドロ・デ・アタカマへ。そうそう、チリに入ったら、いきなり道がよくなった。未舗装なんだけど、きちんと踏み固められた道。ボリビア側もこうすればいいのに・・・なぜ砂を敷き詰めるのやら・・・

 サンペドロ・デ・アタカマまでは下り坂だよぉ、と聞いていたのに、国境を越えてもしばらく登り坂が続いた。えぇ~聞いていたのと違うよぉとイライラしながら自転車をこぐ。腹も減ってきたので、機嫌悪いモードに突入しつつある・・・イカンイカン、とカバンからスナックを取り出し、腹ごしらえ。そのまましばらく進むと、アスファルト道路に出た。そして、ようやく峠を越えたらしく、ここから下り坂。GPSを見ると、ここは高度4,600m。サンペドロ・デ・アタカマは2,440mらしいから、2,000m以上も下ることになるのだ。2,000mの下りって・・・あぁ、なんかこの位置エネルギーがもったいない。下りパワーに使う代わりになにか有効利用できないものなんだろうか?なんて思いながら、下っていると、反対車線の路肩に、二台の自転車が。止まって挨拶すると、フランス人の男性とポルトガル人の女性のカップルチャリダー。これからウユニに向かって宝石の道に突入するとのこと。道は大変だけど、がんばってください!と、ほとんど車で通ってきたオイラは、微妙な励ましの言葉しかかけられない・・・

 二人と別れた後、ノンストップでひたすら坂を下る。40kmあっという間。目の前に、サンペドロ・デ・アタカマの町が見えてきた。荒涼とした大地の中にポツンとオアシスのように広がる町並み。もっと都会をイメージしていたオイラはイメージの違いにちょっと驚いたのでした。さて、町に入る入り口にイミグレを発見。まずは窓口で、入国手続き。ツーリストカードに必要事項を書き込み、パスポートにスタンプをもらったので、これで終わりかと思いきや、一人のおじさんに「これも記入してね」と紙を渡された。どうも税関チェックらしい。食べ物は持ち込んでないかとか、お金はいくら以上持っていないかなどのチェック項目にイエス/ノーで答えさせられた。そして、さっきのおじさんに記入した紙を渡すと、「じゃぁ、自転車ごとこちらへ」と、別室に通された。そして、「荷物を全部はずして、このベルトコンベアに乗せて」と。ベルトコンベアの先にはX線検査機が。荷物の中身を全部チェックするらしい。おぉ、こんな厳密なイミグレは初めてだ。いっつも自転車の荷物なんて、スルーなのに。チェックがあったとしても、一つのカバンのチャックを開けて、チラ見されて終わりくらいだったのに。で、X線チェックの後、2つのカバンを開けさせられて、中身を目でチェック。まぁ変なものは持っていないんでいいんですけど・・・当然、中身に関しては問題なしってことで、ようやく入国手続き完了。ふ~、この先、チリには何回か入国することになると思うんだけど・・・毎回こんなことやらされるのかな?

 そして、宿を探して町へ。最初に入った宿で「一泊6,000ペソね」と言われる。チリペソはまた、桁が増えるんで、換算に時間がかかったのだが・・・1$=500ペソと考え、なんと12ドルではないですか。チリは物価が高く、そしてサンペドロ・デ・アタカマは、チリの中でもさらに高い所だとは聞いていたけど、ドミ部屋が一泊12ドルって!他を探すも、もっと高い。どうしようかなぁと思って彷徨っていると、一人のおじさんが「キャンプすると安いよ」と教えてくれた。そう、ここには、キャンプホテルというか、キャンプ場所を提供している宿もあるのだ。おじさんが教えてくれたキャンプ宿へ行くと、そこは一泊4,000ペソとのこと。キャンプで8ドルかぁ、うぬぬ・・・と思ったものの、今日はここにテントを張らせてもらうことにした。食事をしようと、町をぶらぶらして、またその食事の値段にビックリ・・・あぁ、ここには長居できないや、早めにアルゼンチンに抜けるとしよう。