Valle de la luna
月の世界再び

2009.11.27 / Chili (San Pedro de Atacama) 本日自転車0km走行 : Total 16115km走行
天気:晴 ネット:1
朝飯→ふりかけご飯 昼飯→ポヨ 夕飯→自炊パスタ / 宿→Camping Los Perales(4000ペソ)

(English)
  Today I went to Moon Valley. Here was funtastic place!



(Español)
 Yo fui a Valle de la luna hoy.
 外食すると高くつくので、自炊生活メインに切り替えなきゃ。中南米、食材を買ってきて余らせちゃうより、食事処に入って食べた方が安くつくくらいの値段で、店で食べれたんで、しばらく自炊してなかったんですが・・・今朝は久々にご飯を炊いてしまいました。おかずは、昨日かいそびれていたので、とりあえずフリカケをまぶして、ふりかけご飯。まぁまぁです。

 ここのキャンプ宿、シャワーはお湯が出るし、キッチンも使えるし、テントは木陰に張れるし、まぁなかなか快適。オーナーのおじさんたちも、なんだかいい人たちで、いろいろ相談に乗ってくれるし。まぁ言葉が上手く通じていないのか、トンチンカンな答えが返ってくることが多いのだが。宿が快適だと、長居したくなっちゃうんですよねぇ・・・昨日はあまりの物価の高さに驚き、早くこの町をでるべ、と思っていたんですが、なんだかゆっくりしたくなってきちゃいました。

 さてさて、午前中は、WiFiが使えるカフェに入り、コーヒー一杯で粘りながら、日記書き作業。ここ、チリに入って、ネットワークは快適になりやした。ボリビアで失敗したウユニ塩湖爆走動画も、ここではあっという間にアップロード完了。時間がかかるので諦めていたPodcastの番組もここで一気にダウンロードです。

 HP更新がひと段落ついたので、町をブラブラしつつ、ツアー会社巡り。実は、ここ三ペドロ・デ・アタカマ、周囲に見所がたくさんあるんです。町には観光客らしき人たちがウロウロ。完全な観光町なんですよぉ、だからチリの中でも物価が高いんでしょう、ここは。で、オイラ的には、数ある見所の中で、<月の谷>をお目当てにココに来たんです。月の谷ってボリビアのラパスで行ってきたんじゃないの?と突っ込んだアナタ、よく日記を読んでくれてますね、どうもです。そう、南米のこのあたり、乾燥していて、砂や岩ばかりの地帯があちこちにあって、月っぽいイメージから、<月の谷>と呼ばれている場所がいくつもあるんです。奇岩好きとしては、この、地球の景色っぽくない砂岩地帯は、ゾクゾクするスポットなワケでして。なるべく月の谷と呼ばれている地帯には、足を運ぶぞ!と思っているのでした。

 で、サンペドロ・デ・アタカマの月の谷、町から13kmの地点にあるという。自転車で行けない距離ではないので、自転車で行こうかなぁと思っていたんですが、宿のオーナーが、「行けるには行けるケド、中は広いし、入っちゃうと砂利道が続くし、アップダウンも結構あるよ。」と言っていたので、ここはおとなしくツアーで行くことにしたのでした。ツアー会社をいくつか回ったんですが、ツアー料金が7,000~8,000ペソくらい(月の谷入場料2,000ペソは別)。うぬぬ、高い・・・しかし、ここへ行かないと、なんのためにサンペドロ・デ・アタカマに来たのかわかんなくなるので、申し込むことにしたのでした。出発は夕刻4時。夕方から出かけて、谷に沈む美しいサンセットを見るというのが、定番のようです。

 夕刻オフィスを再び訪れると、チリ人の夫婦、フランス人カップル、チリ人の女の子二人がいました。ガイドと運転手合わせて全9人。9人にしては大きすぎる巨大バスに乗り込み出発。町を出ると、すぐに風景が変わってきた。ゴツゴツした岩肌。いやぁ早速テンションあがります。バスは、直接月の谷には向かわず、まず、Valle de la Muerte、デスバレーと呼ばれる谷へ。未舗装道に入りしばらく走ったのですが、途中でバスが停まった。ここから歩いて谷を巡るとのこと。そして上り始めたのは、いきなり砂山。ズブズブと足が埋まり、歩きにくいったらありゃしないのですが・・・これが・・・楽しいんです。そして、上りきったところから見た景色が・・・スゴカッタ。谷底はゴツゴツしていて、ところどころに、巨大な恐竜の背骨が埋まっているんではないか?と思わせられるような、奇妙な骨型の盛り上がりなんてあって。しばらくここでボーっと谷底を眺めた後、移動。谷底は結構深いんですが・・・なんとこれからこの谷底に降りるというではないですか。どうやって降りるのかと思っていたら・・・砂地である斜面を駆け下りる、と。フフフ、なんてファニーなツアーなんでしょう。靴の中にタップリと砂を入れながら走り降りましたよ、谷底まで。

 その後、谷底探索。しばらく歩くと、先回りしたツアーバスが待っててくれたのでした。そして、バスには、サプライズのビールが用意されてまして。照りつける太陽の中、走り回ったオイラたちは、喉がカラカラ。一応水は持っていっていたんですが・・・冷たく冷やされたビールは最高!高いだけあって、まぁ心遣いは行き届いているようです。

 一休みした後、バスは一路、月の谷へ。入り口で、チケット購入。ちなみに、ツアー、入場料ともに学割が効いて、ツアーは10%引き、入場料は1,500ペソでした。入った月の谷は、・・・ホント広い。確かに、ここは自転車で巡るのは大変そう。バスはまず、3人の処女マリアと呼ばれる奇妙な形の石が3つ並んで立っているスポットへ。奥には岩塩の洞窟があったり、水平線の彼方には砂山が広がっていたりと、ここからの眺めは最高。ワクワクしながら、次のスポットへ向かうバスに乗り込んだら・・・なんと、バスの天井に登れと。オイラが申し込んだ、GRADO DIEZというツアー、このツアーのバスだけ、他のバスと違って、妙に機動的なバスだったんです。なにか仕掛けがあるとは思っていたら・・・天井に上って月の谷を巡れるとは!いやぁ、こりゃいい!風を感じながら、高いところから見下ろす月の谷の道は最高でした。そのまましばらく走り、バスが停車。ここから夕日を見るスポットまで歩くという。少し小高い丘の上まで上る。ここからの眺めがまた、素晴らしかった!まさに地球の景色とは思えない、荒涼とした風景がどこまでも・・・そして、次第に赤く染まっていく岩肌、ピンクに染まっていく夕刻の空。あぁ、なんてゾクゾクする風景なのでしょう。

 う~ん、こんな素晴らしい風景を見ちゃったら、この周辺のほかのスポットにも興味がわいてきちゃいました。もうちょっとココに居ることに居ようかな・・・