Cerro de los siete colores
あっという間にアルゼンチン入国、ソコで見た七色の渓谷

2009.12.1 / Chili~Argentina (San Pedro de Atacama~Purmamarca) 本日413km移動(自転車0km走行 : Total 16189km走行)
天気:晴 自転車折りたたみ:1
朝飯→サンドイッチ 昼飯→スナック 夕飯→タヤリン・コン・ポヨ / 宿→Hospedaje Macacha(ドミ25ペソ)☆☆☆

(English)
 I entered Argentina today.



(Español)
 Entré en Argentina hoy.
 この間チリ入国を果たしたばっかりだというのに、もうアルゼンチンへ向かいます。チリにはまた来年の夏になんどか入国する予定。しばしのお別れです、チリ。

 さて、朝10時前に、チケットを購入したバス会社のオフィスへ。自転車持込なんで、早めにと思ったんだが、受付のオネェサンが、オイラの自転車を見て、なにやら言ってきた。どうも、自転車持込はダメなので置いていけと言っているみたい。混んでいるバスだと自転車NGってことがたまにあるようで。こう言われるのはなんとなく予想していたこと。「オイラの自転車は小さくなるから大丈夫」と言ったのだが、オネェサンは「置いていけ」の一点張り。まぁ、ここで押し問答をしていてもしょうがないので、「分かった分かった、とりあえず、バスまで」と言ってバスターミナルへ向かう。で、バスが来たところで、おもむろに荷物を自転車から降ろし、自転車を折りたたみ、輪行袋に詰めたのであった。それを見て、オネェサン「ふ~ん、まぁいいでしょ」と、自転車持込を許可してくれた。が、追加で5,000ペソ払えと。おぉ~っと、許可した途端、この見返りかい!ちょいと理不尽な気がしたが、ここでもめて、やっぱり自転車ダメとかいうことになったら困るんで、渋々追加料金を払う。

 ということで、無事荷物を積み込み、いざ出発。と思ったら、いきなり町入り口にあるイミグレでバスは停まった。どうやら、国境にはチリのイミグレはないらしいので、出国手続きをここでやっていくとのこと。ボリビアから入る時の国境にもチリのイミグレはなかったし、これから向かうハマ峠にも無いって・・・チリの国境管理はどないなっとんねん。とりあえず、ここで出国スタンプを押してもらう。バスに乗り込んで、今度こそ出発。

 2,500mほどのサンペドロ・デ・アタカマから、一気に4,500mまであがる。来る時に下ってきた道だ。バスだと楽~に上がっていってるんだけど、この道、自転車だとキツイなぁなんて思いながらバスに揺られる。バスに乗っていても、自転車で走るとどうかなぁと、ついつい頭の中でシュミレートしてしまう。職業病ですな、これ。ちなみに、席は一番前。アンデスの絶景が目の前に見える席を確保したんです。バスのルートは、想像どおり、アンデスの絶景。そして、聞いていたとおり、周囲には何も無い。途中、カップルで走っているチャリダーを見かけた。オイラは諦めたケド、がんばってください。

 さて、あっという間に国境へ。チリの出国手続きはすでに済ませてあるので、アルゼンチンに入り、アルゼンチンのイミグレへ。特に問題なく、パスポートにスタンプをポン。バスのお客全員が入国審査を済ませ、バスに乗り込み、サァ出発と思いきや、イミグレの係員が乗り込んで来て、これから荷物検査をするという。どうやら、格納庫に入れてある荷物なども一個一個チェックするらしい。えぇ~、めんどくさいんですけど・・・と乗っている人たち皆でブ~という顔をしたら、その願いが通じたのか、手荷物チェックのみで、収納してある荷物は免除ということになった。その瞬間、皆で拍手。う~む、この拍手をイミグレの係員の人はどう聞いたのだろう?ちなみに、オイラたちの次のバスは、格納庫の荷物もチェックすることになったらしく、皆が収納していたバックパックを税関(?)の窓口まで運び込んでいた。あぁ、あんなことにならなくてよかった。だってオイラの荷物、一人じゃ運びきれないんだもん。

 そのままバスは進む。ここで取り出したのがGPS。ログをとるために、バスに乗っている時も電源を入れてあるんだが、これ、バスの時も自分が今どの辺を走っているのか確認するのに、非常に便利。自分が降りたい場所まで後どれくらいかって分かるのは非常に心強いんですよ。

 そんな状況でGPSと地図とにらめっこをしていたら、「サラール!」という声があがった。左手の方向を見ると、塩湖が。そして、なんと、ここの塩湖、水が溜まって見事な鏡張りになっているじゃないですか!こ、こんなところで、鏡張り塩湖が見れるなんて・・・あまりにも見事だったため、「ここで降ろしてください!」と言おうと思ったのですが、一応、ワガママを言って、バスの通常の降り場所ではない<プルママルカ>という町で降ろしてもらうようにしていた手前、言い出せなかったのでした・・・そう、このバスは、フフイもしくはサルタという街に行くバスなんです。両方ともオイラは訪れる予定の街なんですが、その前にある<プルママルカ>という町にどうしても行ってみたくて。通り道だし、オイラはそこで降ろしてもらうように頼んでおいたのです(ちなみに、料金はどこで降りても同じ)。で、この鏡張り塩湖からプルママルカまで70km弱。う~む、この塩湖は、ぜひ目の前で見たいなぁ・・・プルママルカまで行ってから、自転車で戻ってみるか、と思い始めたのであった。プルママルカは一泊だけして、フフイに向かう予定だったんですが、プルママルカに二泊して、中一日は、鏡張り塩湖へ自転車で向かう日にしようと。臨機応変に予定を変更できるのは、フリーな旅のいいところです。なんて思っていたのですが、塩湖の高度が3500mほど。そこからバスはグングン上る。そして、4170mを通過。そしてそこから今度はグングン下がる。そして到着したプルママルカの高度は2,500m。おぉぉ、自転車で向かうのはいいが、1,600m上って600m降りて、帰りに600m上って1,600m降りなきゃいけないのか・・・しかも往復の距離にすると140km弱。これって、一日で行って帰ってこれるのか?と不安になったのでした。

 とりあえず、プルママルカに到着したので、宿を探しに町をウロウロ。さすが観光地だけあって、宿が高い。3軒ほどはしごして、ドミで25ペソの宿を見つけ、ここに泊まることにしたのであった。荷物を入れ、シャワーを浴びた後、早速外へ。ここ、プルママルカは、ウマワカ渓谷という南米のグランドキャニオンと言われている渓谷沿いにある町。んでもって、このプルママルカ周辺にある山々は様々な鉱物によって成り立っているため、いろんな色の山を眺めることができるんです。別名七色の渓谷って呼ばれている場所もあるんですよ。奇岩、渓谷好きのオイラとしては、はずせない場所でして。早速七色の山々が見れるミラドールへと繰り出したのでした。町の裏に山がそびえているので、町からもそれらの山々を見ることができるのですが、ちょっと家々が邪魔。ミラドールまで行くと・・・いやぁ感動でした。こんなにも色彩豊かな山々が見れるなんて。かなりワクワクする風景だったのでした。