(English)
I entered Paraguay.
(Español)
Entré en Paraguay.
|
|
朝、5時半、ウトウトと寝ていたオイラ、目を開けるとバスは停まり、周囲には誰もいない。おぉ、レシステンシアに到着していたのか!実は、オイラはアルゼンチンとパラグアイの国境のアルゼンチン側の町、ポサダスまでバスで向かいたかったのだが、ポサダスまで直通のバスがないと、言われてまして。レシステンシアで乗り換えしなきゃいけないことになっていたのですよ。慌てて、バスから降りて、荷物を受け取り、ポサダス行きのバスの到着を待つ・・・う~ん、それにしても、ここ、レシステンシアがさっきのバスの終点なんだから、寝ているオイラを、誰か起こしてくれてもいいものだと思うのだが・・・甘い考えでしょうか?まぁ起きたからいいんですケド。
そして、到着したポサダス行きのバスに荷物を積み、乗車。再びウツラウツラしつつ・・・11時頃、ポサダスに到着。到着したバスターミナルから、国境までは結構な距離があるとのことなので、輪行袋から自転車を出し、荷物を搭載して、自転車走行モードに。自転車に乗って、国境まで向かうことにしたのでした。が、昨日、お昼にティナおばちゃんの出してくれたミラネサを食べて以来、ろくなものを食べていない・・・お腹が猛烈に減ってしまっていたので、その辺の食堂に入って昼飯を食べることにしたのでした。ちょうど、店先で肉を焼いているおじさんを発見。「お腹がすいているんですけど、その肉、食えますか?」と聞いたところ、「もちろん!、さぁ、座って座って」と。勧められるがままに、肉の盛り合わせセットをいただくことになりました。アルゼンチンといえば、肉。やっぱ美味いです。ポヨとチョリソーをいただいた後に、皿に盛り付けられたのが、牛の塊肉。塩をふってあるだけなのに・・・猛烈に旨い。なんなのでしょう、アルゼンチン肉の旨さの秘訣は?
さて、お腹もいっぱいになったところで、いざ国境へ向かおうと、店のおじさんに国境までの道を尋ねたところ、それを聞いていた一人のおじさんが話に割り込んできて、「今日は休日だからイミグレあいてないかもよ」と忠告してくれた。そう、ポサダスの街を走っていて気になっていたのだが、土日じゃないのに、なぜか閉まっている店が多かった。シエスタにしては早い時間だし・・・と思っていたのだが、今日は、祝日だったのか!それにしても・・・祝日だからって、イミグレがあいてないことはないでしょ。この日は国を渡れませんって・・・そんなことは無いと思いたい。
若干不安に感じながら、国境へ。イグアスから流れているパラナ川へ出た。一本橋が見える。橋を渡った向こう側がパラグアイ。あの橋の根元にイミグレがあるわけで。見えている橋に向かってひた走る。そして、イミグレが見えてきた。イミグレに近づこうとすると、タクシーのおじちゃんが「自転車は走れないよ~」と。そう、このパラグアイに続く橋、歩行者、自転車、馬車は禁止らしいのだ。じゃぁ、どうするんだ・・・車に乗っていけ、と。バスかタクシーに自転車&荷物を乗せて橋を渡らねばならないらしい。アルゼンチンの出国手続きを済ませ、自転車を置いていた場所に行くと、警備官らしき人が二人、オイラの自転車を取り囲んでいる。「自転車では渡れないぞ」「さっき、聞きました」「ここにバスがくるから、乗せていけ。そして、橋を渡り終わったところにあるパラグアイのイミグレの前で降りろ。そこからは自転車でOKだから」う~ん、面倒だから、いいじゃん、自転車で、とはいかないらしい。しょうがないので、来たバスに自転車を乗せる。が、普通の階段昇降口しかないので、一旦荷物をはずさないと乗せられない。モタモタしていたら、乗客のおじさん2人が降りてきて、乗せるのを手伝ってくれた。ありがと~、おじさんたち。
あっという間に、橋を渡り終え、パラグアイのイミグレ前へ。降りるときもさっきのおじさん2人が手伝ってくれまして。ホント、助かりました。さて、パラグアイでは、ツーリストカードを記入することもなく、ポンとハンコだけ。あっという間に入国手続き完了。16カ国目パラグアイに入国です。両替商のおじさんに40ドル分だけパラグアイの通貨、グアラニーに替えてもらう。おじさんに「パラグアイにはハポネがいっぱいいるぞ」と言われる。パラグアイには7,000名近い日系移民の方々が生活しているらしい。しかも、パラグアイは、移民しながらも、日本語教育を熱心に行っているため、二世、三世の人たちも、ペラペラと日本語をしゃべれるらしい。移民とはどういうことなのか・・・言葉だけは知っているものの、実情をあまり知らないオイラとしては、ぜひ日系移民の方々と会って、話を聞きたいと思っているのであった。
そして、エンカルナシオンの町へ。パラグアイも祝日らしく、町は静か。バスターミナル近くのロンプラに載っている宿に行き、値段交渉。一泊40,000とのこと・・・パラグアイの通貨はまた、ゼロがいっぱいだ。40,000と言われて、一瞬ギョッとするのだが、なんのことはない、8ドルほど。それでも高いっちゃ高いので、「この辺にもっと安宿はないのか?」と聞いたところ「う~ん、じゃぁ30,000でいいや」と。しめた!シャワートイレ付き、WiFiも飛んでいる宿で6ドルは安いってもんです。近くに日系人が経営する宿もあるらしいのだが・・・ここに泊まることにしたのでした。
部屋に荷物を入れ、とりあえず、ブラジル領事館へ・・・エンカルナシオンに来た最大の目的はブラジルビザを取得するためなんです。ブラジルビザ、年々取得するのが難しくなってきているみたいで。取れても1ヶ月しかもらえなかったり・・・ブラジルには半年くらい居るつもりのオイラとしては、3ヶ月ビザは絶対欲しいところ。情報ノートとかで、エンカルナシオンのブラジル領事館なら、3ヶ月マルチビザが、帰りの航空チケットやら、銀行の残高証明とか無しでも、簡単に即日発行してくれるという話を聞き、ここに来たってワケなのです。で、宿の受付のお兄さんに、ブラジル領事館の場所を聞いたところ、「近くにあるけど、今日は祝日だからやってないよ。明日、明日」と。そうか・・・今日は祝日だった・・・どうやら今日は聖母マリアの懐妊を祝う日らしい。しょうがない、ブラジルビザは明日に申請することにしよう。
夜、閉まっている店が多い中、一軒のカフェテリアに入った。ハンバーガーを注文して待っていると、化粧の濃い中年の女性が近寄ってきた。一緒に飲まないかとビールを片手に。うぬぬ・・・怪しい・・・こういう商売っぽい女の人は避けるようにしているのだが、勝手に同じテーブルに座られた。まぁ話し相手くらいにはなるか、と話を聞いていると、案の定、ウチに来ないかと誘ってきた。いや、ムリですと、ここはガンと断る。すると、その化粧の濃い女性は、別のターゲットを探すためか、席を立って行ってしまった。いやぁ、自転車で走る生活を送っていると、あんまりそういう気分にならないのですよ、疲れ果てちゃってね(って、今日はバス移動だったっけ・・・)。
|
|








|