(English)
I went to Trinidad ruin.
(Español)
Hoy fui a Trinidad en bici.
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エンカルナシオンに来た目的その２・・・トリニダー遺跡を見るため。こんなところに遺跡が？そう、あるんです、といっても、18世紀に建てられた建物の廃墟跡。18世紀にイエズス会の宣教師達が、グアラニー共和国という理想郷を築こうと、この周辺に住居やら教会を建てたそうなんです。周囲に住む原住民グアラニー族の人たちと共生をはかり、最盛期にはトリニダーの周辺だけでも4,000人もの人々が暮らしていたという。1767年、イエズス会が退去したため、この地も廃れ、建物だけが廃墟として残された、というワケ。
エンカルナシオンから北へ30km。これからブラジルへ向かうルート上にあるんで、通りがけに寄っていってもいいかなぁと思ったのだが、まぁちと、ジックリと見たい遺跡であったので、一日かけて行ってみる事にしたのです。当然、自転車でね。
ちょいとしたアップダウンはあるものの、まぁそんなに大した起伏は無い道。大変ではないのだが・・・とにかく蒸し暑い。太陽が照っていないから走りやすいかと思いきや、汗びっしょり。この気候、なんとなく日本っぽい。セミなんかも鳴いていて、九州の夏を思い出させられる・・・
２時間半くらいかけ、ようやくトリニダーに到着。チケットを購入し中へ・・・おぉ、なんか整然とした広場が！今までの遺跡とは違って、こぎれいな感じ。残された建物は、ヨーロッパを感じさせるつくり。多湿な場所がらのためか、積まれたレンガが見事に苔むしていて、雰囲気たっぷり。ここ、トリニダー遺跡を初めて写真で見たとき、遺跡の放つ湿った雰囲気に引き込まれてしまったんですが・・・それは、この苔むしたレンガが放っていたものだったのですねぇ。ちょいと、こぎれいに作られた感じが好みではなかったのですが、雰囲気は素晴らしい遺跡だったのでした。
近くに未完成のまま棄てられた、ヘサスというイエズス会伝道所跡があるらしいのだが、ここから10km。蒸し暑さにバテ気味なオイラは、後往復20km追加で走る気力もなく、戻ることにしたのでした。帰り、エンカルナシオンまで後10kmというところで・・・雲行きがあやしくなり、一気に土砂降りの雨。あぁ、これだから雨季に走るのは嫌なんだ。しばらく雨宿りして、小降りになってから戻ったものの、すっかりびしょぬれ。
そうそう、イエズス会の宣教師達と、この周辺に住んでいたグアラニー族の人たちが共生して暮らしていた中から生まれた文化が＜マテ茶＞らしい。グァラニー族がモチノキ科の灌木の葉や茎をかんだり、煎じて茶にしていたのが始まりで、新大陸にやってきたイエズス会のスペイン人宣教師たちがこれを見て、教区で活力を得るために栽培して飲み始め、やがてアルゼンチンを築いた牧畜農業に従事したガウチョがこれを習慣として取り入れ、彼らの飲料になったと言われているそうです。アルゼンチンの飲み物と思っていたんですが、イグアス周辺のこの地域から発生した文化だったんですねぇ。どうりで、パラグアイでも、お茶入れと、マテ（お茶を飲む入れ物）を手に持った人たちがたくさん出会うワケだ。
実は、オイラ、このマテ茶、ペルーのトルヒーヨのルーチョさん宅で一緒になったアメリたちから、飲ませてもらっていたんです。アルゼンチンを旅している中ですっかり飲むのが習慣になってしまったというアメリたちから、回し飲みでいただいたマテ茶。いやぁ旨かったんですよ。で、フフイ、サルタでは節約生活を送っていたために買わなかった、マテ茶を飲むときに必須のボンビージャ（金属製のストロー）。これをエンカルナシオンの土産物屋で購入しまして。ジェルバ（お茶の葉）をスーパーで買ってきて、コップ（本当はマテを買うべきなんだろうけど・・・気に入ったのがなかったので手持ちのコップで代用）に入れ、リマでニシザワさんにもらってきた電動お湯沸し器でお湯を沸かして、コップに注ぐ。そしてボンビージャを入れ込んで、プカプカとボンビージャの先からお茶をすする・・・いやぁ、いいんですわ、コレ。なんか、お茶って、癒し効果がありますねぇ。ホッとするんですよ、飲んでいると。町の人が、常にこれを持って行動しているのも、なんとなく分かる気がする。次第に、無くては落ち着かなくなってくるんですよね。ん、これって、中毒現象・・・？
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