A entrada brasileira
ドキドキのブラジル入国

2009.12.21 / Paraguay~Brasil (Colonia Yguazu~Foz do Iguazu) 本日自転48km走行 : Total 16940km走行
天気:曇のち雨 自転車折りたたみ:1 ネット:1
朝飯→ご飯+味噌汁+野菜炒め 昼飯→アンパン 夕飯→うどん/ 宿→Albergue Paudimar(23レアル) ☆☆☆

(English)
 I entered Brasil.



(Español)
 Entré en Brasil.



(Português)
 Eu entrei no Brasil.
 いよいよ今日、ペンション園田を出発することにした。パラグアイの国境の町であるシウダー・デル・エステから41km離れた地点にあるここペン園。ブラジルは目の前。ゆっくり走っても今日中にブラジル入国できるのデス。で、ブラジルって・・・公用語はポルトガル語なんです。スペイン語とポルトガル語は、かなり似ているから、スペイン語が分かればすぐに慣れるよ、と言っていたのは、メヒコでお世話になったアンドレイ。「ポルトガル語は簡単だよ」いやいや、それはアナタがスペイン語ネイティブだから言えることでしょ。スペイン語もカタコトなオイラには、ちんぷんかんぷんに違いない。という久々に、知らない言葉を話す国に突入することに対して、かなりドキドキしているオイラ。この気分は、USAからメヒコに突入した時と似ている気がする。

 そんな気持ちを抱きながら、ペン園出発。そうそう、出発する時、いつもは一人で走り去るんですが、今日は一人じゃないんです。イタイプダムに自転車で行った話をしたら、マサくんが興味を抱き「ダムまで自転車で行ってみようかな」と思い立ったらしく、ペン園に置いてあったチャリを借りて準備。今日、途中まで一緒に走ることになったのでした。皆に送ってもらい、ペン園を後にする。それにしても、ペンション園田、とても居心地のよい宿でした。いつまでも出発したくない想いに引きずられます。今日の出発を決心するのも大変だったのですよ、実は。

 さて、しばらくマサくんとペアラン。が、海外でのチャリ初挑戦のマサくん、緩やかながらもアップダウンの激しい7号線は、なかなか大変のようで、オイラと次第に差が開いていく・・・ダムまで往復90km近くあるからねぇ、まぁムリせず。それにしても、海外初チャリで、90km走行はちょっと酷かも。オイラでもバテるからねぇ、この暑さの中90kmも走った日には。

 そして、4km地点に到着。大変だとは思うけど「大丈夫ッス」とガンガン前に進んでいたマサくんとはココでお別れ。ダムまで、まだここから10km近くあるケド、がんばって走ってね。

 マサくんと別れた後、オイラはシウダー・デル・エステの町に突入。ゴミゴミした町。そして、国境で車がつかえているのか、前に進まず停車している車の列が邪魔で、なかなか自転車を前に進めることができない。思った以上に時間がかかりながら、なんとか前に進んでいくと、パラグアイとブラジルを結ぶ<友情の橋>が見えてきた。そして、橋の手前にイミグレ発見。出国スタンプを押してもらう。問題なくパラグアイ出国手続き完了。

 そして、友情の橋を渡る。見えてきたのは巨大なイミグレ。パラグアイのイミグレとはなんか作りが違う・・・BRICsの一つだからねぇ、ブラジル。で、そのイミグレに入ると、なんだかめちゃめちゃ人が並んでいる。え~、この列に並ばなきゃいけないの?と思いながら、「イミグレはどこですか?」と、そばに居た職員らしき人に、スペイン語で尋ねる。が、返ってきた答えは、聞いたことがない言葉・・・そうだ、ここはブラジル、ポルトガル語なんだ。う~ん、でも答えが返ってきたってことは、オイラのスペイン語は一応分かってくれたってことなんだろうなぁ。指差してイミグレの場所を教えてくれたワケだし。で、目の前に長く連なっている人の列は、イミグレに並んでいるワケではないようで、イミグレは全然空いていた。問題なく90日のスタンプを押してもらう。ん?エンカルナシオンでもらったビザの発効日から90日滞在許可ってわけじゃなく、今日から90日滞在できるってことのかな?

 まぁ、とにかく無事ブラジル入国。イミグレ通過っていつもドキドキするんだけど、今日は特にドキドキでした。実際は、ワリとあっけなくスタンプがもらえ、だいたい何事もないんだけどね。なんか緊張しちゃうんだよなぁ、イミグレって。さて、イミグレを後にして、宿泊する予定のフォス・ド・イグアスの町を目指す。走っていると、雲行きが怪しくなってきた。雨になる前に宿にチェックインしたいなぁと思っていたら、顔にポツポツと雨粒・・・そして、そのまま激しいスコールとなったのでした。慌てて街道脇にあったクリーニング屋の軒下に避難。雨が止むまで雨宿りすることにしたのでした。スコールなんで、しばらく待てばやむだろうと思ったのですが・・・結局小降りになるまで、1時間半も待たされたのでした。で、待っている途中、配達帰りのクリーニング屋のお兄さんが車から降りてきて、雨宿り中のオイラに話しかけてきた。う~ん、何を言っているのかさっぱり分からない。しばらく耳をすませて聞いていたら、<サルタ>とか<フォス・ド・イグアス>とか地名が出てきた。この辺の地名単語と、お兄さんのジェスチャーから推測して「お前は、この自転車でどんな旅をしているんだ?俺はアルゼンチンのサルタから、ここフォス・ド・イグアスまで歩いて旅をしたことがあるんだぞ」みたいな話だったと思う。勝手な想像ですが。そのお兄さんは握手をした後、再び配達に出てしまった。雨の中ごくろうさんです。

 1時間半の雨宿り後、小降りになったので、フォス・ド・イグアスのセントロに向けて出発。ロンプラに載っていたユースホステルの宿にチェックインすることにした。で、ユースホステルのカードの提示を求められたので、出したところ「これ、期限切れているよ」。そうだ、ユースホステル会員は一年間契約しかしてこなかったんだ。更新はここでもできるらしいのだが、40レアルかかるとのこと。う~ん、ユースホステル結局ほとんど使わなかったんだよなぁ、最初の一年。今日のところは更新やめておくか。今後ユースによく泊まるようになるようだったらまた考えてみることにしよう。

 とりあえず、宿にチェックイン。本当は今日、イグアスの滝を見に行こうと思っていたのに、雨宿りで時間をロスしちゃって、今から行っても、バタバタの滝鑑賞になっちゃいそう・・・滝は明日、ゆっくり見ることにしよっと。