Deixo Salvador
ついにサルバドールを出発

2010.03.02 / Brasil (Salvador~) 本日37km(自転車0km走行 : Total 17129km走行)
天気:晴 自転車折りたたみ:1 ネット:1
朝飯→パン 昼飯→ラーメン 夕飯→クッキー / 宿→車中泊

(English)
 I left from Salvador.



(Español)
 Salía de Salvador.



(Português)
 Eu parti de Salvador.
 いつもと変わらない朝を迎える。今日、サルバドールを出発するという感覚がまったくしない。なんかこのままいつもどおりに過ごしてしまい、バスに乗るのを忘れてしまうのではないか、くらいのボーっとした感覚。サルバドールでの日々がすっかり日常となってしまったからなのでしょうか?

 とはいうものの、宿代を清算すべく本館へ。約2ヶ月分の宿代を支払った後、ネットをしていると、上の階からドラムの音が・・・そして「ヨシ~」と呼ぶ声。昨日から開講したオイラのドラムスクール。旅発つため、早くも今日で休校となってしまうのですが(笑)昨日からレッスンを受けてくれているタツヤさんに続き、今日新しくカオリちゃんとサトミちゃんが入校。いやぁ、こういう風に、打楽器に囲まれて過ごす毎日、たまらなく幸せなんですけどねぇ・・・

 ホント、このナオ宿での2ヶ月は、濃いものでした。音楽的に、テクニックだけでなく、広い意味で<リズム>というものを考えられるようになったし、音に対する取り組み方についても、前より敏感になれたような気がする。このことがなによりの成果ではあったのですが、ここで、バラエティ溢れるいろんなパーソナリティを持つ人たちと出会い、これまで、割とストイックであったオイラの自転車旅でしたが、もっと、ゆったりと、いろんな方面に目を向けていいんじゃないか?という気づきを与えてもらえたのも、大きな成果の一つでした。そして、手作り感溢れるカーニバル体験を経て、<なんでも自分達で作ってしまう>というDIYの姿勢を身につけたことも大きかった。今までも自分でやってしまう派のオイラではあったのですが、ここでの生活で相当、欲しいものは自分で作る的な感覚を体得した気がします。この感覚を身につけたせいか、<足るを知る>境地に達したようで、以前よりモノを欲しがらなくなったのです。ん、いやいや、モノが欲しいという感覚はあるのですが、完成されたものにあまり興味がいかなくなって、むしろ、素材に興味が向かうようになってきたのです。

 ・・・とまぁ、まだまだ多くのものを感じさせてもらった、サルバドールも、出発の時がきてしまいました。二号館入り口にBD-1を出し、久々のフル装備。2ヶ月生活した割にはあまりモノが増えていないのは、<足るを知る>感覚をつかんだせいでしょうか?物量的に増えたモノといえば、クロさんからもらった<カヤ>と、新しい旅のパートナー<パンデイロ>くらい。みんなに見送られて、出発。いやぁ、いつもながら、久々のフル装備チャリは、重い。颯爽と走り去りたいとは思っていても、実際には、ヨロヨロ運転・・・ハハハ、まぁ現実はそうカッコつかないもんなのですヨ。

 タエカさんに送別のプレゼントとしてもらった、バイーアのおばちゃんのマスコットを揺らしながら混雑するバス通りを通り抜ける。

 さて、無事バス停に辿り着き、荷物を取り外して、自転車を折りたたみ、輪行袋に入れて、手荷物を装う。今回、追加料金を取られることなく、ターミナルへ潜入成功。ようし、これで後は乗り込むだけだ・・・と思っていたら、なかなかバスがこない。出発時刻の18:30を過ぎても来ないバスに不安がつのる。オイラと同じチケットを持っている人がいるから、単に遅れているだけだと思うんだけど・・・と、昨日、チケットを売ってくれたオネェサンがやってきた。オネェサンがバスが遅れているとアナウンス。しかも、どうやら、バスは22時に到着するとのこと。えぇ~今19時なんですけど・・・後3時間もここで待たなきゃいけないんですか・・・そういえば、サルバドールに到着した時も、果てしなく到着予定時刻から遅れての到着だったことを思い出した。そうそう、ここはブラジル。こんなこともあるさ、と、おもむろにパンデイロを取り出す。こんな時の暇つぶしには最適なアイテムですな、このパンデイロってやつは。