Acidente
やっちまった・・・大コケ事故発生

2010.03.08 / Brasil (Bonito) 本日自転車70km走行 : Total 17252km走行
天気:晴 自転車折りたたみ:1 ネット:1
朝飯→パン 昼飯→なし 夕飯→サンドイッチ / 宿→Bonito Ecological Hostel(キャンプ:18レアル)☆☆☆

(English)
 I have accident today.



(Español)
 Tengo el accidente hoy.



(Português)
 Eu tenho acidente hoje.
 朝日がテントを照らし、太陽の光に起こされる。ここボニート、昼間はかなり暑いのだが、夜は涼しい。というかむしろ寒いくらい。寝袋を羽織って寝ないと、寒さで目が覚めるほど。

 さて、今日からボニートの自然を堪能しようと、張り切ってそのまま早起き。昨日宿の受付でもらった地図を片手に、まずは、町周辺を自転車で走りまわることにしたのでした。ちなみに、新しい町に着いたら、まず自転車で周辺をブラブラしてみる、というのが最近のオイラの行動パターン。これをやると、町の距離感を体で理解することができ、その後、非常に行動しやすくなるんですよ。行きたいスポットへ行く時、自転車で行けるのか、という判断ができるようになるし。特に、ここボニートは、川遊びやら、洞窟探検とか自然アトラクションがゴロゴロしているスポットでして。しかも、公共交通機関がないため、車やタクシーを使うと、交通費がかかる。なるべく、行けるところへは自転車で行ってみるべし、という心構えを持って町周辺探索を開始。

 町を出ると、すぐに未舗装道となった。未舗装といえど、そこはブラジル、道自体はしっかり固めてあって、走りやすい。ボリビアの未舗装道とは大違い。なにげにサスペンションがついているBD-1にとって、これくらいのラフ道が一番適当なのかも。脇にある草原には白い牛達が戯れているのが見えるし、しばらく走っていると、キレイな川も見えてきた。適度なガタガタ道に美しい風景。オフロード走り、意外と楽しくなってきちゃって。ついつい、こぐ足に力が入り、次第にスピードが出る・・・

 と、次の瞬間、前の前に見えたのは、茶色い地面。起き上がって振り返ってみると、横倒しになったまま、後輪がグルングルンと回っているBD-1・・・ん?何が起きたのか?BD-1に近づこうと、足を一歩踏み進めるも、膝に激痛。ここでようやく、自分がコケたんだということに気付いた。いやぁ、転んだ瞬間の記憶が一切ない。前回大コケした時には、こける瞬間の様子が、スローモーションのように感レたんですケド、今回はまったくそんなことはなく、むしろ、その時間が飛んでしまった感じ。ナオ宿で、ライダーのコレさんから「ロシアで事故った時の記憶がまったくなくてさぁ」という話を聞いてたんですが、多分、その感覚です。ちなみに、原因は・・・事故後の現場の状況から、どうやら、道に砂地になっている箇所があり、そこに前輪をとられて、ひっくり転んだようです。

 痛い左足膝を見てみると、ズボンの膝の部分が破けて穴があいていた。そして、その部分からは出血・・・って、血はいいんですけど、なんか変な風にプックリと膨れ上がっている。えぇ~、結構大事故ですか、これはひょっとして・・・そして、次に痛みの激しい左腕裏を見てみると、かなり広範囲に及ぶ擦り傷。さらに、転んだ拍子に手をついたみたいで、手のひらにも無数の擦り傷が。膝のこの腫れはちょっとやばそうだなぁ、医者に行かなきゃいけないかなぁ・・・なんてことを考えながらも、心配なのは、自分の身より、BD-1。ヤツは大丈夫なのか?とBD-1を起こそうと、右手をかけた瞬間、右手首に、今までで一番の激痛が!外傷的には、なんにもなっていないのですが、どうやら、ひねってしまったようで・・・多分捻挫だ、こりゃ。骨まではいってないと思うけど・・・かなり厄介な痛み具合。これで、自転車がどうかなってしまっていたら、泣いちゃうよ、オイラ、と、右手の痛みをこらえつつ、BD-1をチェック。フレーム曲がりや、部品損傷もなく、無傷の様子。ふ~、とりあえず、一安心。と、自分の傷をなんとかしなきゃ、と思うも、ただ今、手持ちであるものといえば、水のみ。とりあえず、傷口が砂まみれなので、水で洗い流す・・・ひぃぃ~痛い・・・しみるぅ・・・

 とりあえず、ちゃんとした手当てはボニートの町に戻ってから。が、ボニートの町まで、ここから距離にして10kmほどだと思われる。怪我した体では、結構遠い距離。腫れている左足膝をみて、これじゃこげないよなぁ・・・。でも押していくのは時間かかるし、と、試しに乗ってみたら、こぐにあたって、膝に痛みはない。歩くと激痛が走るんですけど、左ひざ。自転車こぎは大丈夫とは・・・一体どんな怪我の仕方をしてしまったのだろう?

 で、足はこげるので、安心して走り始めたら、右手首に激痛。こ、これは耐えられない痛み・・・うぅ、ハンドルを握れない。とにかく右手はハンドルにかけるだけにして、なんとか自転車に乗りながら、ボニートの町目指してゆっくり進む。永遠に到着しないのではないかと思われた道も、未舗装道路から舗装道路へと変わり、町が見えてきた。ふ~、とりあえず、ガソリンスタンドの売店でガラナを買って一息つく。そのまま宿に戻り、すぐにシャワー室へ。手持ちの水では十分に落としきれなかった砂を洗い流す。そして、テント内においてあったバッグからオロナインを取り出す。リマでニシザワさんが「何かの時に」と渡してくれたもの。いやぁ、助かりました。日本でも、切り傷擦り傷は大抵オロナインで治してましたから。使い慣れた薬、安心です。

 さて、今回の怪我は医者に行ったほうがいいかも、と思っていたのですが、いつの間にやらひいていた、左ひざの腫れ。擦り傷はオロナインでなんとかなったし、右手首の痛みは続くものの、まぁ、この調子だと、医者にいっても、冷やして安静にね、で終わるだろうなぁと判断して、医者に行かず、そのまま安静にすごすことに決めた。医者嫌いというより、ただ、めんどくさがりなだけです。病院までいくのが面倒なんです。