Gruta do Lago Azul
早くも覆された<洞窟ガッカリ説>

2010.03.11 / Brasil (Bonito) 本日自転車40km走行 : Total 17337km走行
天気:晴時々曇 パンク:1 ネット:1
朝飯→パン 昼飯→なし 夕飯→サンドイッチ / 宿→Bonito Ecological Hostel(キャンプ:18レアル)☆☆☆

(English)
 I went to Gruta do Lago Azul today.



(Español)
 Fui a Gruta do Lago Azul hoy.



(Português)
 Eu fui para Gruta do Lago Azul hoje.
 朝、メールチェックをしていたら、ブログを見てオイラの転倒事故を知ったオノちゃんから「擦り傷は乾かさないほうが治りが早いらしい」とのアドバイスメールが。早速詳細をネットで調べてみると、今は、うるおい湿潤治療なる方法がよいとされているんですねぇ。人の体がもつ自然治癒力を最大限に生かすべく、薬による消毒はせず、体内から出る滲出液を乾かさないように傷口周辺にラップを巻く。ほほぉ~、なるほど、一理ある、と自然治癒派のオイラとしては納得感満点の治療法。早速・・・といいたいところでしたが、今回のオイラの傷は、すでにかさぶたができちゃっている状態なんで・・・次回擦り傷を作った時に試してみます、うるおい湿潤治療法。

 すり傷口は治りつつあるのだが、左ひざと右手首は相変わらず痛むので、今日も一応大事をとるべく、動きの少ないアトラクションへ。昨日行ったサンミゲル洞窟の近くにある青の洞窟<Gruta do Lago Azul>へ行ってみることにした。昨日、<洞窟ガッカリ説>を思いつき、洞窟は積極的に見に行かなくていいか、この旅では・・・と思い始めているオイラではあったのだが、他に適度なアトラクションがなかったので、行ってみることにしたのでした。

 昨日とほぼ同じ道を自転車で走る。今日も郊外に出ると自転車で走っている人とすれ違うことはない。たまにすれ違う車に乗ったおじさんに「おぉ!ビシクレタ、写真撮らせて」と話しかけてしまうほど自転車が珍しい風景らしい。

 さて、青の洞窟エントランスへ到着。持ってきたバウチャーを受付のオネェさんに渡し<Group01>の札をもらって、ベンチで待つ。今日はちょっと早めに到着したので、出発まで若干時間があるのだ。と、待っていても、他のツアー客らしき人たちは来ない。とうとう時間になったのだが、ベンチで待っているのはオイラ一人。ガイドのおじさんが「じゃぁ、行こうか」。むむ、10時20分のツアー、オイラ一人だけのようです、どうやら。

 おじさんに連れられて、林の中をしばらく進むと、目の前には昨日と同じような洞窟の入り口が見えてきた。内心、楽しみにはしていたものの、昨日の今日だったので、まぁ、洞窟に対しての期待度は明らかに下げていたオイラ。洞窟に入って、あまりにも素晴らしい色のブルーの水が見えてきたときの衝撃といったら!<地底探検>という冒険心をくすぐられるイメージを横に置き、洞窟ってきっと楽しいぞぁ~という想いから解脱すれば・・・しっかりと、洞窟でも<こいつぁスゴイ!>体験ができちゃうもんなんですよねぇ、コレが。

 いやいや、それにしても・・・

 このブルーはマジ、スゴイ・・・

 色ってそもそも、多くの色成分を持つ光(太陽光)が<モノ>にあたったとき、吸収されない光、つまり反射されてしまった光の成分の持つ色がその<モノ>の色として見えるんです。つまり、この地底湖の水は、この青色成分以外の色を吸収してしまうってワケで。水に溶けているマグネシウムなどがこの<青色以外の光成分を吸収する働き>を担っているみたい。でも、大まかな理屈は分かったとしても、この独特の色合いを、人間の手で再現できるんでしょうかねぇ。この色に関しては、まだまだ未知な自然界による複雑な調合の秘伝が隠されているんだと思うんですよ。まさに神秘のブルー。ブラジリアのDom Bosco教会で感じた青は、神秘的。ここの青は、神秘。的なモノか、そのモノか・・・大きな違いです。どちらもスゴイっちゃぁスゴイんですケドね。

 ツアー客がオイラだけだったせいか、前回のツアー客が、去った後、相当な時間、この深淵な青をたたえる地底湖前で、ボーっとさせてもらえまして。いやぁ、幸せな時間でしたよ。

 実は、サルバドール近くにレンソイス、カパオン(シャパーダ ディアマンティーナ国立公園)、そして、ブラジリア近くにアルトパライソ(ヴェアデイロス国立公園)というアウトドアスポットが素晴らしいという話を聞いていたというのは、前の日記にも書いたとおり。特にアルトパライソは、サルバドールでカオリさんから、ブラジリアに行くなら寄った方がいいよ、と強烈にお勧めされていたんです。が、カーニバル後の脱力感からか、結局、その二つのアウトドアスポットはスルーしちゃって。最初から行こうと決めていた、ブラジリア、ボニートに、なんとなく向かっちゃったってところがあって。で、ブラジリア訪問後、だんだん次への活力が湧いてきた頃には、その2つのスポットに寄らなかったことを心の中では後悔していたんですが・・・いやいや、今日この地底湖のブルーを見たら、なんか、他のスポットに行かなかったことの不満足感が吹っ飛ばされてしまったのでした。ブラジルネイチャーの凄さ、素晴らしさはここで、十分受け止めさせていただいました、とね。