Não há nenhuma refeição se não trabalhando
弓場ファームステイ2日目:働かざるもの食うべからず

2010.03.18 / Brasil (Comunidad Yuba) 本日自転車0km走行 : Total 17368km走行
天気:晴
朝飯→弓場のウマイ飯 昼飯→弓場のウマイ飯 夕飯→弓場のウマイ飯 / 宿→弓場農場でファームステイ

(English)
 I work in the farm.



(Español)
 Trabajo en la granja.



(Português)
 Eu trabalho na fazenda.
 朝6時、角笛の音で目が覚める。朝6時、昼12時、夜6時、飯の時間の度に、食堂から聞こえてくる角笛の音が弓場の食事時計。この音を聞き、弓場で暮らす皆さんは、食事をしに食堂へ。基本みんなで同じ釜の飯を食べるってワケなのですよ。この食事の風景を見てると、まるで、弓場で暮らす人たちが一つの家族のように感じる。なんか、非常に濃密な場所です、食堂って。

 さて、朝食をいただいた後、麦わら帽子とゴム長靴を貸していただき、これまた貸していただいている作業服に着替える。早速今日から本格的な農業生活の始まりなのだ。ここ、弓場では、泊めていただき、飯まで食べさせていただくお返しとして、農場での仕事をお手伝いするということになるんデス。弓場で生活させていただく間はまったくお金の支出が発生しないのですが、これは、お金の代わりに労働奉仕によって宿飯をいただくということ。働かざるもの食うべからず。これがファームステイ。弓場農場は、旅人を暖かく受け入れてくれるのですが、決して宿ではないんです。そこんところ、勘違いしないように振舞わないとね。

 で、与えられた今日の仕事は、オクラ畑の雑草とり。ユウゾウさんとルイスの乗るトラクターの荷台に乗せてもらい、オクラ畑へ。そこで渡された鍬。規則的に植えられたオクラの木の間には、いろんな雑草が生えており、これをこの鍬で刈っていくのが今日の午前中のお仕事。ユタカくんにやり方を習い、ひたすら、鍬をふる・・・初めはこういう作業は新鮮だし、朝の涼しさが漂っていて、いい気分で作業していたのだが、次第に日光が強くなってきて・・・バテはじめた。痛いなんて言ってられないのだが、右手が完治していないオイラにとって、耕し作業は、なかなかハードなワケで・・・

 午前中の作業は朝7時から11時半までの4時間半。ユウゾウさんとルイスがサクサク雑草とりを進める中、慣れずにゆっくりしか進めないオイラ。雑草をとらなきゃいけない畑は、まだまだ延々と続いている・・・と、まだ畑の先端部分しか雑草とり作業は終わっていなかったのだが、時間はすでに11時半近く。ここで、午前中の作業は終了。再びトラクターの荷台に乗り、一旦戻る。ゴム長靴と靴下を脱ぎ、サンダルに履き替えて、開放の幸せ感を味わっていると、聞こえてきた昼食を知らせる角笛の音。いやぁ、腹減りました、働いたんで。よぉし、思う存分いただきます、昼飯・・・ってそんなに大した働きをしたワケではないんですけど(笑)

 お皿に料理を山盛りに盛り付けさせてもらい、いただきます。そして、同じ量の食事をお代わり。あぁ、美味しかったです。そして満腹。それにしても、浅漬けが・・・ウマイ!こういうのを食べて、おいしいって思えるってのが、なんか、日本人だなぁって実感する瞬間ですな。

 さて、午後1時から始まる作業も、引き続き雑草とりかと思いきや、今日からお米の収穫を始めるという流れになってきまして、急遽、稲刈りの手伝いをすることに。収穫した稲を入れるカゴやら、釜を乗せ、二台の車に分乗して、大人数で田んぼに向かう。そして、見えてきた金色に輝く田んぼ。日本みたいに完全水田ではなく、湿地田になっていて、しかも、乾季に入り始めたこの時期には、ほとんど、水がない。ということで、割と歩きやすい田んぼの中に入り、稲刈り開始。刈り取りは弓場の皆さんにお任せして、旅人であるオイラと、ユタカくんとレンくんは、刈られた稲をトラクターの荷台まで運ぶという運び屋作業をすることに。ザクザクと手馴れた手つきで、どんどん刈っていく皆さん。刈っていた稲を手持ちのカゴに入れていくのだが、このカゴがあっという間にいっぱいになっていく。そのいっぱいになったカゴを、オイラ達が運ぶのだが・・・刈るスピードに全然追いつけない。カゴを空にして戻ってきた時には、「次にこのカゴと、あのカゴを持っていって」とすでに準備されちゃっている状態。休むまもない運び屋作業、かなりキツイです。しかも、この炎天下・・・太陽の光が殺人光線のように思えてきます。猫の手も借りたいと言いますが、まさに、人海戦術ですな、稲刈りって。トラクターの荷台が、刈った稲でいっぱいになったので、とりあえず、本日の稲刈り作業は終了。はぁぁ、疲れた・・・いやぁ、大変です、稲刈り。

 午後の作業も終了し、戻ると、今日、豚をさばくという話が聞こえてきた。なんでも、明日、二人の女の子が日本に長期留学(?)をするというので、今晩お別れパーティが開かれるというのだ。で、そのパーティのごちそうとして出されるのが、豚料理。そのために、本日、飼っている豚の中から一頭を殺しちゃうらしい。ホントは、豚を殺す場面から見たかったのだが、オイラ達が見に行った時には、すでに豚の喉に剣を二刺しした後で、虫の息状態。その豚は、食堂奥にある、流し場に運ばれ、ドンと台の上に乗せられた。この時点で、息は絶えてしまった模様。沸騰させたお湯をかけながら、ナイフを使って、体毛やら、表面の皮を削いでいく。ツルッツルにされる豚。この作業をやっているのは、リンタくんを筆頭にした弓場の若い人たちでして。見事なナイフさばきで、その後、あっという間に豚は解体されてしまったのです。目の前で解体作業を見ちゃったら、肉が食べられなくなるかも・・・とか懸念していたんだけど、あまりにもキレイにさばかれちゃったので、かわいそうとか、気持ち悪いなんて感情はまったく起こらず。いやいや、感心して見とれるだけでした。で、豚を解体するリンタ君に、ユタカくんが質問「リンタって人間も解体できちゃうの?」「うん、豚と同じでしょ、構造は」・・・冗談に聞こえないですよ。

 そして、夕飯後、9時過ぎくらいから、食堂前の庭にて、バーベキューが始まった。先ほどさばいた豚、ヒレの部分は、塩で下味をつけただけで、炭火で焼く。メチャウマ!豚ってこんなにおいしかったんだねぇ、と改めて感動するほど、絶妙の味。そして、その他の部位は、ドレッシングにニンニクと玉ねぎを加えたものに漬けて下味をつけたあと、油で二度揚げして、チチャロン風の料理に。これが、また、夕飯後だというのに、いくらでも食べれちゃうほど旨くって・・・

 いやぁ、弓場農場に来て、まだ二日目だというのに、稲刈りに、豚の解体と、なかなかしょっぱなからパンチの強いイベント続き。楽しくなりそうだぞ~、弓場生活。