Valor da comida
弓場ファームステイ3日目:食べ物のありがたみ

2010.03.19 / Brasil (Comunidad Yuba) 本日自転車0km走行 : Total 17368km走行
天気:晴
朝飯→弓場のウマイ飯 昼飯→弓場のウマイ飯 夕飯→弓場のウマイ飯 / 宿→弓場農場でファームステイ

(English)
 I work in the farm.



(Español)
 Trabajo en la granja.



(Português)
 Eu trabalho na fazenda.
 今日も6時起床。う、昨日の酒が少々残っている・・・昨日のバーベキューパーティでカイピリーニャを少々飲みすぎてしまった。そして、酔いと、昼間の作業の疲れから、いつの間にやらベッドに入り込んで寝ていたみたい。

 さてさて、もちろん今日も農作業。午前中は、まず、オクラの収穫作業のお手伝い。ちなみに、弓場ではいろんな作物を作っているのですが、オクラ、グァバ、マンゴーが、3大作物らしい。その中でも、オクラは、弓場農場の主力野菜らしく、月水金と週三日も収穫作業があるとのことなのです。

 昨日雑草とりをしたオクラ畑とは違う畑に連れていってもらうと、そこには、まさに捕り時のでっかい実をつけたオクラの木が。昨日に引き続き、ユタカ先生にオクラの取りかたを教わる。農作業はホント、やることなすことがイチイチ新鮮。オクラとり、ヘタの上の部分をプチッとちぎるだけなんですけど、これが楽しい・・・と、思えるのは最初だけかも。採っても採っても、まだまだ続く果てしないオクラ畑を目の前にすると、次第にクラクラしてきます。まぁでも、こういう地道な作業は結構好きかも。自転車でタンタンと道を走っている時の感覚と合い通じるものがあるような気がします。

 オクラの収穫は、結構な人数でやったので、2時間もかからずに終了。おぉ、今日の午前中作業は、早めに終わったなぁなんて思っていたら・・・いやいや、これで終わぢゃありませぬ。弓場にはやることなんて、山のようにあるんデス。オクラの収穫作業が終わってから、新たに始まったのは、昨日収穫した稲を袋詰めする作業。昨日、オイラが、はぁぁ疲れたなんて言っていた作業は、単なる刈り込み作業。稲刈り作業は、その後もやること満載なのです。昨日の時点で、トラクターの荷台に乗せたままにされていた稲。庭に巨大なシートを敷き、一旦そこへ、全部降ろして、均等になるように敷き詰める。刈り込んだ稲って結構重いんですよ。「重いですね、これ」って言ってたら、「今回藁を使わなくて稲の上部だけを刈ってないから、軽いんだぞ、これは」とツネさんに教えられた。そう、藁を使うことを想定して、稲を刈る場合、稲穂の根元から、刈り込むことになるらしい。この場合、刈り込みもしゃがんでやらなきゃいけないから、キツイし、さらに、単純に茎の部分が長くなり、分量が増える分、重くなって、運ぶのも大変になるようで。おぉぉ、これでも、軽い作業なのかぁ・・・

 さて、敷き詰めた稲。この上をトラクターで何往復もする。こうすることで、稲穂から実の部分だけが落ちるというのだ。しばらく、トラクターで踏みつけた後、一旦、稲をひっくり返す作業を行い、再び、トラクターでの踏みつけ作業。そうしてできたペシャンコの稲じゅうたん、緑色の茎の部分を持ち上げると、下にギッシリとふりおとされた実が。ということで、いらなくなった茎の部分、少々残った実を払い落としながらかきあつめ、再び、トラクターの荷台に乗せていく。完全に分離はされないものの、ほとんど実だけになったシートの上。この風景を見て、稲を刈ったんだなぁってヒシヒシと実感が湧いてくるのでした。ちなみに、今回収穫した、このお米、もち米らしい。デンプン質の多いもち米を、パサパサのブラジル米にまぜて炊いて食べたりするらしいのです。午前中最後の仕事として、このもち米を袋詰め。詰める作業はいいんですが・・・詰め込んで50kgほどになってしまった、米袋を運ぶのが大変。詰めれば詰めるだけ重くなる米袋、詰めすぎ注意です。

 待望の昼飯後、待っていた午後の作業は、昨日刈り残した稲の収穫。再び大人数で二台の車で昨日の田んぼに向かい、刈り込み作業開始。刈り残してたのは、田んぼの3分の1くらいの領域だったこともあり、今日の刈り込み作業はあっという間に終了。それでも、肉体的には相当ハードな作業でしたゼイ。

 また、戻ってきてから、刈り込んだ稲を今日午前中やったように、シートに乗せ、トラクター踏み付け作業開始。それを待っている間に、午前中袋詰めしたお米の脱穀作業が始まった。納屋の奥から運び出されてきた脱穀機<シバタ式>。なんでも、ブラジルに移民として来た当初、日本から持ち込んできた機械らしく、相当年代モノ。脱穀するのに、必要な回転動力をトラクターからもらうという、面白い仕掛けで動くこの<シバタ式>。最初は快調に動き、キレイにお米だけが分離され、袋に詰め込まれていたのだが・・・終盤、脱穀機<シバタ式>が、壊れるというアクシデントが発生し、あえなく本日の脱穀作業は終了。

 シートを屋根のある場所に移し、脱穀した米、していない米を分けて、再びシートに米を広げる。精米前の最終工程、陰干しです。いやぁ、お米って大変な手順を経て、米粒になっていくんですなぁ・・・その後の夕飯で出された、ご飯、そしてオクラ料理を食べる時の感覚が、いつもと違ったモノになっていたのは言うまでもありませぬ。


 食べ物を食べれるって、
 なんてありがたいことなんでしょ。