Capivara
弓場ファームステイ24日目:カピパラ捜索隊

2010.04.09 / Brasil (Comunidad Yuba) 本日自転車0km走行 : Total 17481km走行
天気:晴
朝飯→弓場のウマイ飯 昼飯→弓場のウマイ飯 夕飯→弓場のウマイ飯(うどん) / 宿→弓場農場でファームステイ

(English)
 I work in the farm.



(Español)
 Trabajo en la granja.



(Português)
 Eu trabalho na fazenda.
 眠い目をこすりこすり、6時起床。昨日寝た時間を考えると、起きれるかどうか少々不安だったのですが、習慣とは恐ろしい。なんとか起きれるものです・・・が、眠い・・・

 今日は、午前中は、辻さんのお手伝いで、第二アリアンサまで行って、マンゴーの木の選定作業をすることになった。辻さんは弓場で、しいたけを作っている方。今日選定作業をしにいくマンゴーの木は、食べる用のやつではなく、しいたけ栽培用の原木にするために育てている木のようです。

 16kmほど離れた第二アリアンサに、マンゴーを栽培している弓場の畑があるようで。辻さんの運転するトラックに乗り込み畑へ向かう。ここには、食べる用のマンゴーが3種類ほど栽培されているそうです(ちなみに野生のマンゴーをいれると、ここには10種類くらいのマンゴーがあるとのこと)。マンゴー好きなオイラとしては、ウハウハものなのですが、残念なことに、マンゴーの収穫時期はちょうど終わったところでして。大体10月くらいから収穫が始まって、1月2月頃収穫し終えてしまうとのこと。ちょうどオイラが来る前あたりで、終わってたんですよねぇ(涙)

 そんなワケで、まだまだ花が咲く気配もない、青々としたマンゴーの木が並ぶ畑に到着。早速本日の作業内容を教えてもらう。マンゴーの選定作業とは・・・コンモリと茂り始めているマンゴーの木。このままだと、日当たりが悪くなってしまい、いい木にならないということで、不要な枝を見つけて切っていくという作業なのです。のこぎりを使って、いらないと思われる枝をバッサバッサ落としていく。

 初めは枝を切っていくのはもったいないのでは?と思って恐る恐る切っていたのですが、辻さんに「この木は実を収穫するわけじゃないから、失敗してもいいから思い切って間引いちゃって」と言われ、とにかくザクザク枝を落としていったのでした。枝の間に作られた蜂の巣におびえながら、作業を進める。かなり広大なマンゴー畑、作業が長引き、弓場に戻ったのは13時頃。昼ごはん時間は過ぎていて、いつもはテーブルに山盛りにされているおかずたちが・・・ない(涙)。あぁ、美味しい飯をいただくためにがんばっているのにぃ・・・と心の中で嘆いていたら、「昨日突いたお餅を揚げるよ」と言っていただきまして。このお餅が・・・めちゃウマだったのですよ。いやいや、この揚げ餅がいただけるのであれば、昼飯のおかずがなくったって、なんも問題ありませぬ。昨日つきたてのお餅を食べた時も感動したけど、この揚げ餅も涙がちょちょぎれるほど、ウマイ。食べ過ぎると、腹が膨れるとわかっていながらも、次から次へと揚げてくれる餅に、ストップをかけることが出来なくなってしまったのでした。

 一応、マンゴーの選定作業は、午前中に終えることができたので、揚げ餅を食べた後、一休みして、ニンニク植え作業に合流。畑に穴をあけ、ニンニクを植えていった後、その上に、藁をかぶせる。なんでわざわざ藁をかぶせるのかというと・・・日陰にする&水分をとばさない効果があるそうです。

 ちょいと早めに終わった午後の作業。戻ると、揚げ餅が待っていました。昼ごはんにたらふくいただいたのですが、ここでも、ちょいとつまませていただいちゃって。が、さすがに、先ほどのお餅がお腹に残っていて、バクバク食えない。オイラのいつもの食いっぷりを見ているダイゴが「あれっ、ヒロの好きなお米ものなのに食べないの?」と。いや、もう、お昼に死ぬほどいただいちゃったんで・・・

 お腹いっぱいで迎えてしまった夕飯。こんな時に限って、メニューは、大好きなうどん・・・いつもはデカイどんぶりで注がせてもらうんですが、さすがに今日は遠慮して、小さなお椀に一杯だけいただいたのでした。

 さてさて、夕食後、ゴウくんとマミちゃんと、コンちゃんと大将とで<カピパラ捜索隊>を結成。夜の畑に繰り出すことになったのでした。というのも、ツネさんやユウゾウさんが、このあたりの畑には、カピパラが出現すると話してくれまして。出るんだったら見てみたいということで、夜行性のカピパラとの遭遇を夢見て、夜の畑へということになったんです。で、出発直前、懐中電灯を持って食堂前に集合しているオイラたちを見て、カツエさんが「あんたたち、これからどこか行くの?」「ええ、ちょっとカピパラを見に畑に」「アナコンダに気をつけなさいよ」「・・・出るんですか?」

 カピパラだけでなく、アナコンダにも遭遇できるかもしれないという期待感か加わったオイラ達。電灯がまったくない畑へと探検隊は進んでいったのでした。明かりがないと真っ暗なんで、とりあえず懐中電灯を照らしながら進んでいたのだが、人の気配があるとカピパラは逃げてしまうぞとツネさんから言われていたので、途中から、電気を消して進むことに。で、電気を消した瞬間、目の前に広がる真っ暗闇。と、そこに小さく動く光・・・なんと、蛍が飛んでいるではないですか。ブラジルで蛍が見れるなんて!いやいや、カピパラが見れなくとも、この蛍風景が見れただけで、夜畑に探検に来た甲斐があったってもんですよ。しばし皆で蛍に見とれながら前へ進もう・・・としたのだが、ヤッパリ、電気を消してしまうと、全然道が見えない。しょうがないので、懐中電灯で照らしながら進むことにしたのであった。そうこうしながら、ツネさんに教えてもらった、カピパラ出現率が高いらしい、畑の中にある池スポットへ到着。懐中電灯を消して、満点の星&池に写るオリオン座を眺めながら、カピパラの出現を待ったのだ・・・が、なんだかんだで話が途切れることなく、そんなに静か待っていたワケではないオイラ達の存在に気付いてか、待てども待てどもカピパラは現れない・・・残念デス。諦めて戻ることにしたのでした。帰りの道で、なにか現れることを期待しながらの帰路、動物の気配に耳をすませながら歩いていたのだが、聞こえるのはカエルの声のみ。結局カピパラにもアナコンダにも会えないまま<カピパラ捜索隊>の第一次ツアーは終了することとなってしまったのでした。蛍以外のめぼしい生き物に会えなかったのは残念だったけど、畑をぐるっと巡るナイトツアー、ジャングルのナイトツアーばりの雰囲気があって、なかなか楽しかったですぜい。

 そして、帰ってきたら、ダンス場の方から、なにやら音が聞こえてきた。行ってみると、弓場の皆さんが<ソーラン節>の練習をしていた。そうそう、5月の初めにサンパウロで、弓場をモチーフにした写真展が開かれるらしく、その写真展の初日に、オープニングイベントとして、ユバ・バレエ団が公演するらしいのです。その演目の一つに<ソーラン節>がありまして。今日はその練習のようです。アキコさんの指導のもと、見事な体の切れで踊る踊る・・・弓場の皆さんってホントなんでもできるんですなぁ・・・スゴイです、ハイ。