Bênção
恵み

2010.04.24 / Brasil (Lins~Bauru) 本日自転車111km走行 : Total 17845km走行
天気:曇 自転車折りたたみ:1 ネット:1
朝飯→カフェ・ド・マニュアナ 昼飯→パン 夕飯→ハンバーガー / 宿→Hotel do Gaucho(30レアル)

(English)
 I run by bicycle to Sao Paulo.



(Español)
 Propongo a bicicleta a Sao Paulo.



(Português)
 Eu corro através de bicicleta a São Paulo.
 6時起床。豪華なカフェ・ド・マニュアナで腹いっぱい。22レアルの宿なのに、こんなにいただいちゃっていいのでしょうか?

 さて、昨日の夕刻、Linsの町に辿り着いた頃、ちょうど入道雲が大量発生していたんです。こりゃ、明日は雨になるかもと思いきや、夜中にちょいと降った程度で、朝には止んでいた。チャリダー天気予報、大体当たるんだけど・・・ここブラジルに来てから、狂い気味。というのも、ブラジルの天気ってコロコロ変わりやすすぎるんです。サイクルが早い。これまでの中南米国だったら明日雨が降りそうな雲空でも、ブラジルだと2,3時間後に降ってくる。

 で、雨は降らずに、曇天の空模様。これは絶好のチャリンコ日和です。涼しい風を感じながら自転車をこぐ。いつもながらのアップダウンの激しい道ではあるのですが、昨日よりは断然走りやすい。

 途中、間の前の坂の中腹あたりの路肩に車が止まっているのが見えた。近づくと、オジさんが車から降りてきて、こちらに向かって手を振っている。ん、手を振っているのはオイラに向かってだよなぁ、ほかに周囲には誰もいないし・・・と思って「ボン・ジア」と挨拶すると、オジさんは、どこまで行くんだ?とかいろいろ話しかけてきてくれた。そして、「食べ物は持っているのか?」と聞いてきたので、「ええ、少しならカバンに入ってます」と言ったところ、「少し?だったらこれをもっていけ」と、ポンカンを3つくれた。さらに、オジさんのお弁当箱らしきものを取り出し、なかからパステル(揚げ餃子みたいなブラジルの軽食)を一掴みくれた。えぇ、これ、オジさんのお昼ご飯なんでしょ、おじさんの分は大丈夫なんですか?と突っ込んだところ、大丈夫大丈夫、とおじさん。なんて優しいおじさんなんでしょ。こういうさりげない優しさに触れられるのが自転車旅のいいところ。元気付けられるんですよ、こういう優しさに触れられるとね。

 オジさんと別れ、しばらく走っていると、反対車線でクラクションを鳴らす車が。あ、さっきのおじさんだ。なんだか、ちょっと待てみたいなサインを送っているぞ。オイラが停まると、オジさんの車も停まった。そして、さっきの弁当箱を抱え、オイラの方に走ってくるオジさん。残り、全部キミにあげるよ、といって、残りのパステルを全部いただいちゃいまして。オジさんもう仕事が終わったみたいだからいいのかもしれないけど・・・わざわざ残してくれちゃったりしてくれたのなら、申し訳ない。おいしく、いただきやす。

 そんなオジさんに後押しされたのもあって、本日110km走。Bauruという町に到着。ここもまた宿探しに苦戦。もうだいたい外から見た感じで高そうか安そうかという判断はつくようになっていたのだが、あまりにも高そうなホテルしかなかったので、とにかくひとつ、値段を聞いてみるか、と思って、入ったところ、あっさり「空きはない」と言われた。そう、なぜかブラジルの高そうなホテル「空いてない」と言われることが多いんですよ。この時期、ホテルが混むようなイベントがあるとも思えないし・・・自転車旅でお金をもってなさそうなオイラの姿を見て、部屋はあるけど「ない」って言っているのかも、と時々思うことがある。

 まぁここでも探せば安宿はあるもんで。またまたオーナーがフレンドリーないい感じの宿を発見。ここにチェックインをすることに。で、夕食を食べに町へ繰り出したものの・・・レストランが開いてないのだ。そうそう、ブラジル、夕刻になるとなぜかレストランが閉まっている。開いているのは、軽食が置いてあるだけのバーのみ。そして、大抵の店が6時には閉まってしまう。オイラ、5時頃町に着いて、宿に入り、シャワーを浴びて洗濯して、町に繰り出すと6時チョイ前になってしまうわけで。そうすると、どの店も閉店準備。次々とシャッターを降ろしていくのだ。あぁ、一日走り終わった後、美味しい夕食を食べることだけが楽しみだというのに、美味しいどころか、食べ物にすらありつけない可能性のあるブラジルって・・・チャリダーには辛い国なのかもしれませぬ。今日は、シャッター街の一角で屋台を広げハンバーガーを売っているおばちゃんの店を発見。これが・・・絶品のハンバーガーだったのですよ。う~ん、今まで食べたハンバーガーで一番美味かったかも。ただ、これは、激腹ペコ状態のオイラだったから感じた美味しさだったのかもしれませぬ。