(English)
I went to Niteroi to see museum.
(Español)
Fui a Niteroi para ver el museo.
(Português)
Eu fui para Niteroi para ver museu.
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リオで宿泊しているAce Backpackersという宿は、二階の窓からコルコバードの丘のキリスト像が眺められるという好立地な場所にある。ただ・・・現在あの有名なキリスト像は、修繕工事中。スッポリと布をかぶってしまってます。薄目でシルエットだけ見れば、写真で見たあのキリスト像に見えないこともないのだが、目を見開いて見てみると・・・ガッカリです。ブラジリアのカテドラルといい、ここリオのキリスト像といい、修繕中のモノが多いなぁ、ブラジル。
さて、朝の散歩を兼ねて、近くにある<ポン・ジ・アスカール>という逆お椀型の山を見にブラブラ歩く。このポン・ジ・アスカールは、頂上までゴンドラが引かれており、ゴンドラに乗り込めば、リオの街を一望できる景色が見れるという。まぁ、リオを一望する風景は、コルコバードの丘から見る予定なので、あえて上らず。下から眺めてすませる。
そして、一旦宿に戻り、サンダルから靴に履き替え、よそ行きスタイルへ変身。今日はちょいと遠出するんです。リオの対岸にある街、ニテロイまで。えぇ~、リオに来たのに、リオ観光もしないうちから、リオを出ちゃうの?と、驚かれるでしょうが・・・オイラ、リオに来たら一番に行きたいところが、ニテロイにある現代美術館だったのですよ。ニテロイ現代美術館・・・あのオスカー・ニーマイヤーがデザインした建築物で、オイラが、オスカー・ニーマイヤーに興味を持つきっかけとなった建物なんです。これを写真で初めて見たときの衝撃といったら・・・合成写真かと思いましたモン、最初。実在する建物とは信じられなかったんですよ。それくらい奇妙な建物なんです、これ。
未だに、ニテロイ現代美術館は、実在していないのでは?という疑念を払拭しきれず、この建物だけは、この眼で確認せねばという妙な使命感を抱いてまして。リオ観光そっちのけで、ニテロイに向かうことにしたのでした。バスに乗り、フェリー乗り場へ。ニテロイに向かうフェリーに乗り込み、対岸の街へ。フェリーに乗って10分ほどで、ニテロイに到着。再びバスに乗り込む。「Museuに行きますか?」と聞くと「おう」という返事の運転手。バスに揺られること10分、写真で見たことがある奇妙な物体が、突然目に飛び込んできたのでした。「おぉぉぉ・・・やっぱり実在したんだ・・・」胸が高鳴る。すぐにでもバスを降りたい。だんだん近づく美術館・・・この時間がどれだけ長く感じられたことか!
美術館の入り口手前でバスを降りてから、もう、カメラのシャッターきりまくり。いやぁ、目の前で見ても・・・こいつぁスゴイ。
なにがスゴイかって・・・この奇妙な宇宙船のような建物が、対岸にリオの街を望む、ニテロイの海岸の緑豊かな崖の上にポツリと置かれているという、一見シュールなシチュエーション。が、なんか、そのシュールさが、違和感としてではなく、ごく当たり前な状況として目に入ってきてしまうスゴサ。おかしいはずなのに、奇妙なはずなのに、なぜ、こんなに周囲と調和できているのだ・・・
いつの間にやら、カメラを構えることもなく、ボ~と建物に見とれているオイラ。なんなんでしょう、オスカーニーマイヤーデザインの建築物が持つ、人をボ~とさせてしまう魔力って。ブラジリアで見た国会議事堂に引き続き、何時間でもみとれてしまう、このたたずまい。
しばし、外見を堪能した後、中へ。クネクネした坂入り口を通り、館内へ。館内は3階建。二階&三階がギャラリーになっているのだが、今二階のギャラリーは、次の企画展に向けた準備中のようで、作品展示作業中。二階に入れないんですケド・・・この二階のギャラリーの雰囲気がいいんですよ、実は。360度窓で覆われ、外の風景が見れるのは二階のギャラリー。まさに、宇宙船の中って感じ。「ちょっと歩いてみたいんですけど・・・」と頼んだのですが、「ダメ」って断られちゃいまして。しょうがないので、写真だけパチリ。
三階のアート作品は・・・まぁこれといってピンとくるものもなく。ここは、作品を見に来るのではなく、<美術館>を見に来るという稀有な場所。中でどんな展示をやっていてもいいんです。美術館を見るのが目的なんですから。
再び外へ出た後も、しばらく、建物周辺をウロウロ。真下の日陰で休んでみたり、ちょっと離れて、全体像を楽しんだり・・・あぁ、ホント来てよかった、大満足。
帰りは余韻に浸りながら、歩いてフェリー乗り場まで向かう。再びフェリーに乗り、リオへ。今日はもう、何を見たって、心に入ってこないでしょう。オイラの心の中は、ニテロイ現代美術館でイッパイ。天気が回復してきたら、ビーチにでも行こうと思っていたんだけど、微妙な天気だったんで、セントロをブラブラすることにした。と、向こうの方に、ちょいと変わった建造物が・・・あ、あれは、カテドラル・メトロポリターナだ。鹿児島県人会館に置いてあった地球の歩き方をパラ見した時、興味を惹かれ、記憶に残っていた建物でして。中に入ってみたのですが・・・これが、なかなか。巨大なドーム状の天井の四方向にキレイなステンドグラスが張られており、天井の天井は、光の十字架となっている。ニテロイに行ってなかったら、もうちょっと感動したかもしれないんだけど・・・今日は日が悪かった。ホント、感動する感情を全てニテロイに置いてきてしまいました。
その後もしばらくセントロをウロウロしていたら、突然大雨。しょうがないので、地下鉄に乗って宿へ戻ることに。ボタフォゴの駅に着いたら、雨が止んでまして。そろそろ夕暮れで、空がオレンジ色に染まり始めたので、帰りがてら、ボタフォゴ海岸に出てみたら・・・キレイな夕焼けをバックに、<ポン・ジ・アスカール>を右手に、左手には、なんと虹。おぉぉ、さすがにこの風景には、心を動かされてしまったオイラだったのでした。
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